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月明かりの下の名前

セルベインは古代エルフ文明の始まりであり、無限の寿命を持つオルディナの分身である。


彼女がエノルの地に初めて足を踏み入れて以来、数多くの歳月が流れ、世界はその形を整えてきた。


精霊と人間、獣人族などの自然発生した種族だけでなく、オルディナが直接設計した魔法秩序の管理者であるターミナルもまた誕生した。


彼らはその後精霊と呼ばれ、エノルと調和をなす存在となった。


セルベインは自らの姿を模して、より有限な寿命を持つ存在であるエルフたちを作り出した。


しかしエルフの寿命は有限であるとはいえ、その寿命は数千年に達し、精霊との契約を通じて一万年以上生きることもできた。


このような理由から、本来ならセルベインがエルフ種族の代表となるのが当然である。


エルフたちもまたそれを望んでいた。


しかしセルベインは、エルフの始祖でありながらエルフの女王になることを拒み、エルフ文明の流れを助ける協力者の道を選んだ。


その後、セルベインの正体はエルフ王家の正統性によって徹底的に封印され、ただエルフ王とエルフ女王だけが王位継承の儀式直後にその正体を啓示され、前任の継承者はセルベインに関するすべての記憶を封印された。


そのためエルフたちはセルベインの庇護の中にありながらもセルベインを知らず、セルベインから魔法を学ぶ時でさえ、自らの始祖が直接教えていることを知らなかった。


この恐れ多い事実を知っているのはエルフ王とエルフ女王だけであったが、ある幼いエルフがセルベインに些細なことを質問する姿を見て衝撃を受け、その後はあまりにも申し訳なくなり、セルベインの授業には一度も来なくなった。


エルフたちはエルフ専用の魔法秩序であるエルネドを使用する。


それはセルベインが最初からエルフだけのために用意した魔法秩序であり、さらにはエルフよりも先に存在していた。


エルフたちは皆エルネド魔法を基本として使用することができ、これはエルフの精神とエルフの身体に宿る魔法エネルギーと深い関係がある。


エルフという種族は最初からエルネドを最大限活用できるようセルベインによって設計され、オルディナは魔法秩序の中にエルフのための固有ネットワークシステムを用意し、ターミナルに準ずる権限を設定した。


そのためエルネドは、ただエルフのために精巧に編成された固有の魔法回路として、エルフ社会の中核である。


通常、エルフたちはおよそ300歳から500歳前後で魔法教育機関に入学し、エルネドを学び始めるが、これは一生にわたってエルフたちが使用する魔法の言語であり、自らを代表するアイデンティティとなる。


したがってエルフたちにとって魔法は単なる技術ではなく、存在のあり方そのものとして受け入れられている。


そのため魔法教育はたいてい精神が安定し、魔法秩序との融合能力が成熟する300歳前後に始まり、これは肉体的成長よりも思考する力、すなわち思考の成長と認識の深さに基づいている。


エルフの魔法教育機関の名前はアルカリオンである。


エルフの子供たちが入学するアルカリオンは巨大な水晶の尖塔群によって構成されており、その尖塔は精霊たちと共鳴し、生きているかのような反応を見せている。


初期教育課程では、エルネド回路に対する基礎理解から始まる。


エルネドはまるで神経網のように、エルフ一人ひとりの精神と魔法を結びつける自己同一性基盤の魔法コードネットワークであり、学習者は自らの名前、記憶、感情を要素として、自分だけの魔法パターンを形成することになる。


エルフたちはエルネドを通じて互いに意思をやり取りすることができ、これは距離がどれほど遠くても、またどれほど隔絶された空間であっても接続が可能である。


エノルは基本的にオルディナの魔法秩序で満ちているため、エルネドの接続範囲はエノルのすべての領域へと拡張されている。


アルカリオンでの教育過程において、エルフたちのうち何人かは精霊との精神共鳴の訓練を行い、その中のさらに一部は時として精霊と契約を結び、絆を結ぶこともある。


彼らは魔法秩序を管理するターミナルへのアクセス許可者という意味で、正式名称はエルテシオンと呼ぶのが正しいが、その後は精霊エルフという一般的な表現でよりよく知られるようになった。


アルカリオンで学ぶ教育には、感応幾何学、時間周波制御学、ルーン言語学のような複合分野が含まれ、魔法秩序については言語学と数学を、抽象分野では音楽の旋律と夢の交差点の分析にまで、その教育が拡張される。


特にエルネドは自律進化的回路であるため、魔法を学ぶ過程も固定されたカリキュラムではなく、学習者の精神の深さと感応力に応じて拡張される反応型教育構造を持っている。


したがってエルフたちは、ある意味では魔法を暗記しない。


むしろアルカリオンで重視されるのは精神修養と、それを通じた悟りである。


そしてその悟りはエルフごとに異なり、ある時は数十年、またある時は数千年かかることもある。


悟りの旅路において繰り返される瞑想と精神修養によって、エルフたちは魔法秩序を理解し、魔法秩序と連結する文章を通じて魔法を使用する経験を体得することになる。


アルカリオンの師たちは魔法を教えるというよりも、同行者であり巡礼の案内人という立場に近く、エルネドの魔法秩序を通じて調和の取れた旅路を共にしている。


そのためエルフたちがアルカリオンの教育を修了した時、その終着点に立つエルフたちはもはや単純な一個体という概念ではない。


彼ら一人ひとりが魔法秩序の継承であり、エルネドの記憶の流れを受け継ぐ旋律となる。


アルカリオンの高い塔の上に銀色の月光が降り注いでいたある夜、その場所の風は驚くほど静かであり、精霊たちも息を潜めて立ち止まっていた。


まるで特別な運命の始まりのために世界が一瞬止まったかのように、エルネドを学ぶ三階の講義室では静かな瞑想の授業がちょうど終わろうとしていた。


学生たちは四百年前後の修練生たちであり、それぞれが自分自身のエルネド魔法コアを構築していた。


その中で最も若い末っ子のエルフは、同年代の他のエルフより少し特別である。


その末っ子エルフの名前はアイオレン。


ただしエルフの童顔の外見という特性上、同年代のエルフとまったく見分けがつかない。


アイオレンは生まれた時から精霊王の魔法秩序を二つも継承していた。


誰もその理由を解釈することができず、アイオレン自身もその理由を悟ってはいなかった。


エルネドの魔法秩序は、エルフの子供が生まれると、そのエルフの子供の悟りの旅路を助けられるよう人生の師を結び付けるのが一般的である。


しかしアイオレンはエルネドからいかなる師も案内されなかった。


ただしエルネドから師を案内されないことは非常に稀に起こることであるが、アイオレンが最初ではない。


不吉なことではなかった。


むしろエルフたちは精霊王の魔法秩序を二つ持つアイオレンを祝福し、その誕生を喜んだ。


ただ教えにおいては、そのような優れたエルフを教える能力が不足していることを自ら理解し、謙虚に身を引いただけであった。


そのためセルベインが直接人生の師となり、アイオレンの悟りの旅路を助けている。


そして今、アルカリオン、その最後の卒業の旅路に共にあるアイオレンと彼の友人たちは、それぞれエルネド魔法コアを作り、卒業作品として皆の前で披露している。


アイオレンもまた一つのエルネド魔法コアを作り、その見事に輝く姿を皆に見せた。


「アイオレン。もう一つ作れるのに、どうして一つなんだ?」


友人たちは理解できないという眼差しで尋ねる。


「贅沢と欲は、いつだって満足を知らないから。」


アイオレンは謙虚でありながらも澄ましたように微笑んでみせる。


「パチ! パチ! パチ!」


その姿を見て、皆の拍手が続いた。


喜びに満ちたエルフの卒業生たちの姿。


アイオレンは人生の師であるセルベインが喜ぶ姿を見て、さらに明るい表情になる。


アイオレンの前に浮かんでいる魔法コアは、謙虚さそのものであった。


共に卒業する友人たちはその光の深さを感じながら敬意のこもった視線を送り、セルベインは静かに微笑んだ。


「真の強さは力そのものにあるのではなく、その力を制御できることにあります。」


卒業式を締めくくる祝辞の中でセルベインが語った言葉である。


「皆さんのアルカリオン卒業を心からお祝い申し上げます。」


そしてセルベインはひと呼吸置いた後、微笑みながら卒業式を締めくくった。


卒業式が終わると、皆はそれぞれ準備した花束を持って卒業生たちに贈り物とともに手渡し、卒業生たちのアルカリオン卒業を祝った。

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