破門の結界壁
今日の時間はまだすべて過ぎ去っておらず、なお黄昏の光が都市の上に降り注いでいる時間である。
ロデンミル内人国の街では、依然として人々の日常の姿がいつも通り流れている。
街商人の呼び声と荷馬車の車輪の音、そして笑顔を浮かべた人々の声が聞こえる。
いつもどおりすべてが平和だ。
しかし、すでにロデンミル内人国の空では、魔王の槍ベルカザードが黒い波動を広げながら、槍先からは黒い雷を放っていた。
「一刻も早く師匠に会わなければならない。」
ビティアの言葉のように、今ビティアとベルマウスの最善の選択は、すぐにセルベインと合流することだった。
「ですが、ルクナスを私たちが再び通過できるでしょうか?」
ベルマウルの言葉のように、ルクナス、その結界の門を通過することは難しそうだった。
ガーディアンを避けることも、黒き啓示を避けることも問題ではない。
ルクナスの門を通過できなければ、何の意味もなかった。
ベルマウルの右手は今や剣の柄を握ったまま、常時待機している。
「確信はできない。その門は単なる境界ではなく、自ら問題を発見し成長するようになっているからだ。おそらくすでに規則の例外部分を修正したかもしれない。」
ビティアはしばらく悩んだ後、すぐに首を横に振る。
そして別の方法を探すために、しばし思考に沈む。
その時、魔王の槍ベルカザードから黒い波動が鳴り響く。
「魔王。」
ビティアが空を睨みつける。
たった一度鳴った黒い波動に意味がないはずがない。
まるで魔王がビティアとベルマウルの考えを読み、その内面の恐怖を楽しんでいるかのような行動だった。
その頃、ロデンミル外人国管制所も慌ただしく動いていた。
「依然として応答ありません。」
職員の言葉にもセルベインは動揺しない。
「もう一度試してください。」
セルベインの声には妥協を許さない強い意志が込められている。
ロデンミル外人国管制所の所長がすでに状況をセルベインに伝えており、すると何の理由かセルベインは自ら外人国管制所へやって来た。
「不可能です。魔力の流れそのものが遮断されました。」
至る所から切迫した声が管制室を満たす。
そしてついに、赤い光の警報が壁面の水晶板から鳴り始める。
「第4塔からの魔力供給が完全に遮断されました。」
「ルクナスに異常発生。結界壁が黒い光を帯び始めています。」
水晶板を通じて外部状況を確認していた職員たちが、それぞれ自分の受け取った情報を吐き出し始める。
セルベインは静かに席から立ち上がり、窓の外を見つめる。
「あれは黒い波動ですね。」
セルベインは静かに怒りながら相手を睨みつける。
セルベインの目つきが鋭く変わる。
「直ちに外人国の賢者たちへ1級戦闘命令を伝達してください。」
セルベインはこの言葉と共に魔法の呪文を唱える。
「シルヴァル・エルトゥア。」
セルベインはエルネドを通じてシルヴァル・エルトゥア、すなわちエルフ精鋭軍団を召喚する。
エルネドの魔法秩序が振動する。
エルフ王国の聖域中央に浮かぶ巨大な水晶原石が輝き始める。
その光に導かれ、長い記憶を持つエルフ戦士たちが一人また一人と光の呼び声に応えて姿を現す。
彼らは銀色のマントをなびかせながら、その場に立っている。
精霊と契約を結んだ精霊エルフたちは完全武装の状態で自分の順番を待つ。
そして水晶原石の力を利用して、エルフ精鋭軍団は一瞬のうちに瞬間移動する。
ロデンミル外人国の近くに設置された水晶原石が輝き、シルヴァル・エルトゥア軍団がそこに姿を現した。
黒い雲の下、魔族国の空へ竜が飛び上がる。
灰色の鱗、巨大な翼、数千年前から魔族国の王家を守護してきた守護竜マルザルドである。
マルザルドは空へ飛び上がると、絶対的な守護関係にある魔族国の姫ビティアの危険を察知する。
マルザルド。その竜の咆哮が魔族国全土に響き渡る。
そしてマルザルドが翼を羽ばたかせながら動き始める。
「王よ。ドラカン・ナバレスたちが動き始めました。」
一人の将軍が魔族国の王であるナルジェオスに竜たちの動きを報告する。
「分かっている。竜騎士たちを準備させ、最大戦力で追従させよ。」
ナルジェオスの命令により、竜騎士たちが急いで首都カルバリオンの外へ駆け出していく。
マルザルドの部下である上級守護竜たちが、魔族竜騎士たちを乗せるために魔族国の首都カルバリオンの外で待機していた。
ドラカン・ナバレス。竜の意志を受け継ぐ支配の騎士団。魔族精鋭竜騎士団である。
魔族の竜騎士が守護竜と一組になり、空へ飛び上がる。
「パートナー。久しぶりに格好よく飛んでみようぜ。」
魔族と一組である守護竜たちは、パートナーが背に乗ると嬉しそうな様子で力強い咆哮を上げる。
そして勢いよく飛び上がり、マルザルドの後を追い始めた。
ビティアはベルマウルと共に慎重に内人国ルクナス管制所へ向かっていた。
十分に警戒しなければならないのは、今やどこから敵が現れてもおかしくないほど敵の拠点に近づいているからである。
「かなり危険な状態であるにもかかわらず、意外と街は静かですね。」
ベルマウルが周囲を警戒してきょろきょろする。
「まだベルカザードを人々に見せたくないのよ。その力が完成していないから。」
ビティアが答える。
「だから人々はまだ知らないのですね。」
ベルマウルは理解したように頷く。
「時が来れば知ることになるだろうけど、その時では遅すぎる。この状況をむしろ逆に利用できないかな。」
ビティアが顔を上げた。
「どういう意味ですか?」
「塔が虚像なら、ルクナスも意味がないのよ。いっそのことルクナスを破壊すれば、私たちも外人国へ渡りやすくなるし、師匠なら何か準備しているだろうから、そちらにも役立つと思う。」
ビティアがルクナス破壊を提案する。
「そうではありますが、二人だけで可能でしょうか? 卵で岩にぶつけるようなものじゃないですか。」
ビティアの言葉に賛成しながらも、ベルマウルはたった二人では難しいのではないかと心配する。
「ベルマウル、その例えはとても適切ね。なら、その卵が実はあまりにも硬くて岩の方が砕けるという伝説を作ってみましょう。」
ビティアが笑う。
「さすがですね。どんな計画なんですか?」
ビティアの頑固さを折れないベルマウルは覚悟を決めて尋ねる。
「簡単なことさ。魔族の力を少し使ってあなたに魔力をまとわせれば、あなたはちょうど黒き啓示のように見えるわ。」
ビティアが笑う。
「黒き啓示みたいに変装しなければならないので気分は良くありませんけど、それでどうなるのですか?」
ベルマウルが尋ねる。
「正面から堂々と入るの。」
ビティアが当然だというように言う。
「もしかして何か質問されたりしないでしょうか?」
ベルマウルは気がかりだった。
「ベルマウル。黒き啓示が人の言葉を話しているのを見たことある?」
ビティアが再び問う。
「そういえば、そんなことはありませんね。」
ベルマウルはしばらく考えた後、首を横に振る。
「じゃあ、あなたはこの言葉だけ言えばいいの。」
ビティアが片目をつむる。
「何ですか?」
ベルマウルが不安そうに尋ねる。
「奇声よ。『ウウォウォウォ』。そんな感じの声を出していたと思うわ。さあ早くやってみて。時間がないの。」
ビティアがせかす。
「ウ、ウォ、ウォ、ウォ、ウォ。」
嫌々ながら適当にやるベルマウル。しかしビティアは引き下がらない。
「ウウォウォウォウォじゃなくてウウォウォウォでしょ。お腹にも力を入れて、黒き啓示はご飯を食べてないのかしら。早くもう一回やってみて。」
ビティアが再びせかす。
「そういえば食事の時間も過ぎてお腹が空いているんですが。」
ベルマウルはウウォウォウォで自尊心を売るより、むしろ空腹の方に賭ける。
「今ご飯なんか食べてる場合!?早くウウォウォウォしなさいってば!」
しかしビティアは諦めず、母親モードに切り替わり、ベルマウルをさらにせき立て始めた。




