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24.ざわめく人と妖怪たち

水面に石を投げた時のような波紋が、そこかしこで広がる。


 始まりは、小さな波紋だった。


 次第に大きくなり、収めることは難しくなる。



 噂話が広がっている。


 人から人へ伝わるたびに尾ひれが付き、次第に事が大きくなる。


 一人は『人を襲う』と伝える。


 一人は『人を攫う』と伝える。


 また別の人は『子供だけを狙っている』と伝える。


 聞いた者たちは、何が正しいのかなんて分からない。

 

 所詮噂だ。


 だが、怪異はそうして生まれる。


 人々は知らない。



 妖怪たちは気づいていた。


 人々がなにか恐ろしいものを生み出しているのを。


『噂』という、目に見えない不確かなものを使って……

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