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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第6章「勃発?第3次世界大戦」編

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第163話「『森林の国』の魔法少女 その4」

「舞先生、レーダー反応ありません。周囲に飛行機・船舶反応ナシです」


サクラ副教官がマイ先生に報告した。


「聞いての通りよ。付近に一般人はいない。好きに魔法を使い放題よ」


それが離島で授業を行う意味だったのかと納得する。


「それでは呼ばれた順に、得意魔法を南に向かって放ってもらう。シルバーフォックスからだ」


大体、セラフィナさんから行う事が多い。単純に1番年長者だからだ。そこら辺は日本的だと思ってしまう。


「はい。『フル・バースト』!」


前に重ねて突き出した手の平から火炎が出る。火炎放射器みたいだ。多分、200mは届いていると思う。


「凄い!これが『テンペスト』!」

「そうだ。魔力を自然界から多く集めて、多く出す。それが旧来の指輪とテンペストの差だ」


みんなが目を見張る。


「次、ロームフェラ」

「はい。でも得意魔法は心理操作なのでここでは次点の雷魔法にします。『エレクトリカル・パレード』!」


扇状に放電する魔法だった。この2人は複数の魔法が使える優等生だ。


「まあ、いい。最初だからな。次、黄」


彼女の魔法は特殊だった。


「ゴジラ?」


つい声が出る。リンシャンちゃんの魔法は光を屈折させて幻を見せるものだった。設定と同じく60mはあるんじゃないかって思う巨大なもの。


「興味深いな。それと座学にはきちんと出席する事。休憩中、黄の魔法と話した者もいるだろう?」

「バレてました?」

「当たり前だ。次はないと思え」


え?じゃあ、さっきの休憩時間は偽者のリンシャンちゃんと話してたって事?


そのまま、私の名前が呼ばれる。


「『ハイドロ・ポンプ』!」


セラフィナさんとは対になるような水魔法。

いつもと同じように使ったら、いつもより水量が多い。


あの時、これが使えればママは死なずにすんだかも。パパだって救えたかもしれない。


強く。もっと遠くに!


去年、火事でパパとママを失った。あの時のシーンがフラッシュバックする。目覚めたばかりの魔法では火災に太刀打ちできなかった。結果、ママは私を窓から放り投げた。


あの時のママは笑っていた。


気がつくとみんながぽかんと口を開けている。

私の魔法は1キロ先の無人島まで届いていた。


「皆、これがテンペストの真の実力だ。いや、コルホネンの真の実力とも言える。今までの魔法の行使によって、限界を超えないように心理的ブレーキがかかる。それをコルホネンは超えてみせた。素晴らしい」


マイ先生が初めて褒めた。


「見ての通りだ。まずは己の限界を更新しろ。それができたコルホネンは次の段階、精密制御だ」


♦︎♦︎♦︎


3日後。

マイ先生の要求はとんでもないものだった。


「『フォレスト・フォグ』!」


水分を霧のように発生させる。


「いいな。これで護衛任務などで敵から身を隠せる。使える手札が増えたな。次、300m先のスマホを使用不能にせよ」


サクラ副教官が300m程先でスマホを使っている。その中に水分を発生させ、スマホを使えなくする。


「『ピンポイント・ウォーター』!」


手ごたえはあった。だが、サクラ副教官はスマホでゲームを続けている。


「あれは防水機能付きだ。狙う場所を考えろ」


そういえばバッテリーは水に弱いと聞いた気がする。


(でも、どこよ?)

(サイコロの5の目みたいに水滴を配置してみる?)


「『ピンポイント・ウォーター』!」


サクラ副教官が手で大きく丸を作る。

それを見た、マイ先生が満足そうに言った。


「これで次はサクラ副教官の出番だな」

明日、7/4(土)は投稿をお休みさせていただきます。

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