表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第5章「公安」編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

213/231

第144話「ユウのレポート」

「ユウちゃんの言った通りだわ。宮本孝子も大将の胃の中からも毒物は検出されなかった」


田中管理官が検死結果を電話で聞いてそう言った。


「毒じゃないなら、死因は?」

「大将も宮本も心不全だって。山岡幹事長も同じだったけど、救急隊のAEDで一命を取り留めたって聞いたわ」

「1番『なんでもあり』な死に方だよね」


ボクが投げやりに言った。


「それから、この事件。公安主導での捜査が決定したわ」

「お宮入り前提?」

「いいえ、『事件自体を非公開』にするらしいわ」


与党幹事長が毒殺(と言っていいのか不明だが)未遂。しかも使われた毒物も、手口も不明。そもそも『事件』なのかもわからない。マスコミが喜びそうな素材がゴロゴロある。


「1番いいのは『事故』にしちゃう事だよね」

「確かに。上に言ってみるわ」

「『世界調和協会』は?伊都子さんから何か連絡あった?」

「まだよ。宮本孝子に『擬態』して潜入してるから、連絡は少し時間がかかると思うわ」


♦︎♦︎♦︎


同じ頃、東京都千代田区永田町、文部科学大臣室。


「ごめんね。忙しい時に」

「全くよ。総理も官房長官も大慌てよ」


佐藤ゆりあが訪問して来た水田マリに愚痴をこぼす。


「それで用件は?」

「コレよ。椎葉ユウちゃんのレポート」

「ああ、そう言えば昨夜『エシュロン・ミラーリンク』の使用申請を許可したわね」

「ええ、それで結構、刺激的なレポートが上がったわ」

「『長田洋子が複数存在する可能性について』ですって!」

「内容を要約すると可能性は2点よ」


ーーーー


1.藤原さくらと同じく『長田洋子』自身のクローン。

  ・既に藤原さくらでその存在は証明されている。

  ・複製した時点で『1点モノ』とは考えづらい

  ・藤原さくらの例だと条件は2つ。

   ①高レベルである事

   ②少なくとも母親が不妊治療を行なっている事

  ・以上2点を満たす魔法少女は3人。



2.前田優子医師による論文により、母親が『魔法少女・魔女』だった場合、子供のDNAが自然界では考えづらい確率で一致する。

長田洋子(上田理子)の場合、『妹』が誕生した可能性が存在する。


ーーーー


ゆりあが珍しく絶句して驚く。


「椎葉ユウちゃんが『このタイミング』でこちらにこのレポートを提出した。多分、疑っているのよ」


マリの分析に、ゆりあもうなづきつつ言う。


「至急、全魔法少女をDNA検査して。ユウちゃんは3名ピックアップしているけど、こうなったら全員対象にしましょう」

「それで、長田洋子のコピーが出てきたらどうするの?さくらちゃんみたいに封印する?」

「いや、この先もまだまだ出てくる可能性すらあるわ。むしろ、さくらちゃんの方を『抑止力』として復活させる事も考慮しないと……」


そう言ってゆりあが思考の海に沈む。

こうなったゆりあはしばらく動かない。それをわかっているマリは静かに大臣室を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ