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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

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第108話「決勝戦⑥キムベリー・ドックス」

『ユニオン・ジャック』!」


閃光が『タイプ=アヤメ』を貫く。


「司令機は落とした。これで他はただの攻撃メカになった」


さくらが笑う。


だが。


「ふふ、見事だ。AIっていうのは『最適な答え』は導き出せても、そこにある『悪意』には気付けない」


あくまで夏樹の余裕は崩れない。


「予備機は何機もあるからね。でも出さない。同じようにやられるだけだからね」


さくらも今が優勢であると認識して、笑って言う。


「じゃあ、どうするの?現状ジリ貧でしょ?」


その言葉を待っていたかのように、夏樹が呪文を唱える。


「これが本当に最後の奥の手だよ!」


夏樹は大きく息を吸う。


「『超電磁合体』!」


2体のモノノフと4体のハウンド・ドックが1つになる。

モノノフは複雑に折り重なり夏樹を中に取り込み、ハウンド・ドックのは臀部がそれに接続され、両手両脚となった。


「これが技術の到達点!

DXモノノフ、見参!」


歌舞伎のように見栄まで切る。


「……合体中に攻撃すればよかった」


ポツリとさくらが言った。


10mを超える巨体に力強そうな四肢。

相反するがチタンとカーボン製の装甲は見た目よりもずっと軽く俊敏性も兼ね備える。


さらに。


「『ワープ』アンド『ウォーター・キューブ』!」


瞬間移動して距離を取り、魔法で追撃も阻止する。


「厄介ね。魔法もそのまま使えるんだ」


いつしか戦いの場は造船所に移っていた。


「言ったよね?技術の到達点だって。さらにこんな事もできる。『ミスト』アンド『ヒート』!」


轟音と共に衝撃波がさくらを襲う。


水魔法と火炎を利用した、水蒸気爆発だった。


鋼鉄製のドックの壁が歪み、気がつけばドックの壁面に叩きつけられていた。


「わ『ワープ』!」


先程までさくらのいたドック壁面にDXモノノフのドロップキックが炸裂している。


「ちっ!逃したか?」


夏樹が悪態をつく。さくらの額に汗が浮かんだ。


(このままじゃ、負ける)


脳のどこか冷静な部分がさくらに告げる。


(盾魔法?いや、瞬間的魔力では負ける)


「『アイス・ブラスト』!」


上空に逃げたのを発見され、追撃の氷の弾丸が数千と襲ってくる。


その時だった。

さくらの中で誰かの声がした。


(『この状況を打開する魔法がないなら、作ればいいじゃない?』)


(ユニオン・ジャック、リーンベルの壁、オレンジ革命…)


欧州3大魔女の魔法。


(ワープ、イージスの盾、鷹の眼、アイス・ショット…)


今までに会った魔法少女の魔法。


無数の氷の弾丸が迫る。

逃げ場はない。


さくらは自然と呪文を口にした。


「『ジャパニーズ・ドリーム』!」

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