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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

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第94話「ロックダウン」

『BCC、イブニングニュースの時間です。本日15:00頃、地下鉄フロストガーデン駅にて、ゴミ箱が炎上しました。駅員によって消火されましたが、ゴミ箱の中からC4爆弾が発見されました。

なお、発見された爆弾は時限起爆装置が爆弾から外れており、時限起爆装置が起動した際にゴミ箱が炎上した模様です』


『インディペンデンス・テレビ、イブニングステーションです。地下鉄、フロストガーデン駅で起きたテロ未遂事件を受けて、政府は全公共交通機関、及び空港を閉鎖しました。またドンロン市内は外出禁止令が出され、コロナ以来のロックダウンに市街地は静かなパニックを呼んでいます』


『オーシャンニュース24。ドンロン警視庁前よりレポートです。地下鉄のテロ事件は、ILF・アイムランド解放戦線の可能性があると現場捜査員のリークがありました。現場に残された爆弾が1999年の大使館テロ事件と同一構造であり、捜査員は犯人逃亡の恐れがあるため政府にロックダウンを要請した模様です』


「どこもテロのニュースばかりですね」


真琴ちゃんがテレビのチャンネルを変えながら言った。


「テロだからね。明日の準決勝は延期かな?」


私の言葉に、それを聞いていたマリ理事長が口を開く。


「多分、実行するわよ。『中止』となれば『テロに屈した』と調子に乗せかねない」

「なるほど、そうなんだ」


エリザード女王のスマホで報告を聞いた時の表情と今のマリさんの表情が重なる。


「でも、会場は変更されるみたいよ。さっき連絡があった。ドンロン上空で行うみたい。エリザード女王も参加だから、何かあった時に市内ならば直ぐに対処できるでしょ?それに女王が地方に行くと警備をそっちに割かれて大変らしいわ」


あれ?今日、SPみたいな人、いなかったけど?


「しかし、不便になりますね。『ウーバー』が使えないとなると」

「『ナイル』の方が深刻だよ。昨日注文したおむつが届いてないし……」


不平不満を言うわたし達にマリさんが言った。


「それより2人とも、明日の準決勝は準備できてるの?」


それを言われて私は言葉に詰まる。


「マリ理事長。相手は『欧州3大魔女』の1人、『鉄の女』ユンゲラ=メルケンですよ?それに彼女に勝てたとして、決勝の相手は十中八九、『女王』エリザードです。彼女には絶対に勝てません」

「さくらちゃんにそんな風に思わせるなんて、今日一緒にいて、何か感じたの?」


私は今日感じた事を話す。


「エリザードの魔法は『女王』そのものなんです。だから、『精神感応』で思考が読めない」


だから、「『王族』なのに?」とか「なぜ私を連れて来たのだろう?」と思ってしまった。


「もっと言えば、彼女は命令もなしに私の『魔法』まで使えた。バイクで空を飛んだのですが、勝手に魔力を引き出されました」

「さくら先輩、それってどういうことですか?」

「多分、この『連合王国』にいる時は全ての魔法少女や魔女の魔力と魔法を自由に使える。昨日の『空母、クイーン・エリザード』ではそれを感じなかった。おそらく『領海』ではなかったから」


さすが『欧州3大魔女・筆頭』と呼ばれるだけはある。


真琴ちゃんもそれを聞いて、不安を口にする。


「私の次の相手は『余白の国』、シルバーフォックスさん。日本で言うと『マルチスキル』です。さくら先輩と同じ」

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