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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

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第90話「ドンロンの休日③」

『時間があるなら話せないか?2人だけで』


今朝、わたしのスマホに入ったメッセージでした。


(3人のうち、『誰か』が来る)


と思っていたけれど、少し意外です。短く『行くけれど、少し待って』と返信しておきます。


「出かけてもいいけど、充分に注意してね。ここは日本じゃないんだから」


さくらちゃんが『普通の強盗』に襲われても、どうにかできるとは思えないけれど、引率者として一応言っておきます。


着替えを済ませて、ロビーでタクシーを呼んでもらって、ドンロン中心部へ。


指定された場所はガラス張りのオフィスビル。

2階のテラス席はドンロンを南北に分ける『タイムズ川』と時計塔『ビック・クロック』を一望できるスポットでした。


「来てくれて、ありがとう。水田マリさん」

「『マリ』でいいですよ。メルケン元首相」


メルケンの前のテーブルには冷えたコーヒーが置かれて、それが『待ち時間』を表示しているようで少し心苦しくなります。


「こちらも、敬称も敬語もいらないわ。それと私と藤原さくらは明日、戦う。普通に考えれば『情報収集』だと思うだろう。だが、違う」

「『日本の魔法少女の特殊性』ですよね?あなたは『元首相』である前に『物理学者』だから」

「話が早くて助かる。その前に注文しておこうか?」


「そうですね」と言ってメニューを見る。


コーヒーとホットサンドを頼むと少し意外そうな顔をウェイターがしました。


「ふふ、苦労するな。その見た目では」

「ええ、でも助かる事もありますよ。それはあなたにまず理解してもらう事でもありますが」


「なんだ?」と相手が返す前にわたしはスカートを持ち上げて、『中身』を見せます。ぎょっと驚くメルケンにわたしは言います。


「日本の魔法少女にはおむつが必要なんです」

「本当なの?日本の魔法少女はおむつが必要だなんて!」

「理由をお話ししますが、長いですよ?『日本の魔法少女の歴史』ですから」


ーーー


まず、日本の魔法少女は明治時代、『連合王国』の『同盟』によって『魔法』という概念がもたらされた。

それまでは各神社に『隠し巫女』と呼ばれる少女がわずかに『異能』を使えるだけだった。

戦時中。陸軍と海軍は逼迫した前線を挽回するために「魔法」の利用を考えた。しかし、魔法少女を生み出すのは偶然に頼らざるをえないため、見送られた。

それでも基礎研究は行われた。海軍は本土で『魔法少女』を。陸軍は半島で『異能少女』を

そして、戦後。1人の天才が現れる。


それが『長田洋子』。


魔力中毒者の『浄化』を発明。

魔法少女の生存率を向上させた『小隊ドクトリン』

この2点だけでも『天才』。


だが、彼女に試練を与える出来事が発生する。


1985年。日本海での『半島北側の国、異能少女との戦闘』


そこで彼女は敗北した。そこで彼女は『日本』を守るため、1つの計画を立てた。


それが魔法少女『レベルシフト計画』。

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