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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

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第88話「ドンロンの休日①」

大会4日目。


今日は1日フリーだった。

大会日程上、天候や試合時間の延長で消化しきれない可能性を加味しての予備日が今日。


私は朝はゆっくりと思っていたけれど、真琴ちゃんが朝からシャワーを浴びて、外出の準備をしている。


「お!デート?高校を卒業するまでは清い交際をするのよ……」

「さくら先輩、ナニ目線なんですか?違いますよ。アシュリンがドンロン市内を案内してくれるって、メッセが来てて……」

「ああ、1回戦の相手だった!」


真琴ちゃんはすごいと思う。

私は1・2回戦共に、病院送りにしちゃったからね……。


「さくら先輩も行きます?」

「いや、三角関係はまだ早いと思う。今は真琴×アシュリンで関係を深めてよ。まあ、今日は休養にあてるよ。マリ理事長もいるだろうし」

「わかりました」


と言いながら部屋を出て行く。

するとそこに、マリさんがスマホ片手にやって来た。


「失礼するわ、さくらちゃん。今日はわたし、出かけるからね」

「はい、了解です。ご飯はルームサービスを頼んでいいですか?」

「いいわよ。出かけてもいいけど、充分に注意してね。ここは日本じゃないんだから」


保護者みたいな事を言うマリさんは、見た目が小学生である。側から見てたらどんな風に見えるだろう?


何はともあれ、マリさんも出かけていった。

ホテルのスイートルームに私一人だけが残された。


バターたっぷりのトーストにベーコンエッグ、小さなサラダと紅茶が運ばれてくる。外国のホテルってチップでサービスが変わる印象だったけど、このホテルはそうではないらしく、受け取りを固辞された。


それを食べながらBCCのニュースを見ていたら、部屋のインターホンが鳴った。一応、ドアチェーンをして、相手を確認する。


「お!藤原さくら女史か、おはよう!」


レザーのライダースジャケットにジーンズ、歳はずいぶん老けて……


「藤原さくら、私が誰かわかってないな?」


思考を読まれた?


「違うぞ。顔色でそのくらいわかる」

「え!え、エリザード女王!?」


声が少し裏返りながらも、『誰か』を答える。

いつもドレスでいた人がバイクに乗るみたいな格好だとわからないよ!


「そうだ!さて、水田マリ女史はいるか?」

「先程、出かけました」

「そうか、萎縮しないよう、アポなしで来たが裏目に出たようだな……」


女王、それは全て裏目だと思います。


「まあ、いい。藤原さくら女史、時間はあるか?女王・エリザードがドンロンを案内しよう」


そう言って、私にヘルメットを渡した。

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