ガンダム無双 〜うまく逃げおおせてくれよ〜
筆者が抱いた危惧というのはひとまず措き、そもそもガンダム無双自体、リリースは当時の次世代機、PS3でした。筆者のゲームスピリッツはすでに無双3エンパイアーズで燃え尽きてしまった感があったので、PS3を買う気はさらさらありませんでした。もちろん、ガンダム無双はプレイしたいし、次世代機の性能とやらを見せてもらおうかという気もなくもありません。が、やはりエンパ3に敵うゲームなんて、次世代機でも登場しないであろうと、どこか諦観してしまっていたのです。
ところがぎっちょん、PS2にも移植されるというではあ〜りませんか奥さ〜ん。(若本則夫風に)
タイトルをガンダム無双スペシャルと改題し、内容も若干アレンジしているとのこと。正直、PS2用にデチューンしただけなんじゃ? などという下衆な勘繰りはやめて、ここは素直に喜びます。
ファンとして喜びはしましたが、いざ、プレイしてみると、以前筆者が抱いた危惧がそのまま反映されていました。
プレイアビリティは無双らしさとガンダムらしさ、上手く両立してるなと思いました。が、当時の無双の流れであった、忙しいゲーム、という側面もしっかり受け継いでます。ガンダム操るプレイヤーがどんなに頑張っても、自軍の大将、例えばホワイトベースが沈められればアウトです。これも当時の無双のパターンを踏襲してます。
そして最も違和感を覚えたのが、最初に危惧したとおり、敵モビルスーツが多すぎるってことでしょう。無双の爽快感を求めれば避けては通れない道ですが、やはり違和感を禁じえません。原作のアムロにしたって最初は2機のザクを仕留めるのがやっとで、終盤無双したと言っても、せいぜい10機かそこらでしょう。いくらなんでも100機は倒してないはずです。(いっそスパロボゲーにした方が違和感なかったかも知れません)
しかし本作はそういうゲームなので、1ステージあたりに500機は楽に倒せます。その気になれば1000機もいけます。しかし、これではもうガンダムゲームではあってももう別物です。敵MSの動きにしてもワラワラと寄ってくるだけで、あまり攻めてきてる感じがありません。それもそのはずで、人間キャラなら一騎当千の武将に恐れをなして動けなくなっても違和感はないどころかリアリティすらあります。しかし、巨大ロボットに乗った兵士が恐れをなして動けなくなるなんてことあるでしょうか? いやまあ、巨大ロボットで戦った人なんて有史以来いないので分かんないんですけど。
人間キャラとロボットキャラの表現の違いの難しさがここに現れているのです。MSは飛び道具も持ってるんだから、なんとなれば離れた場所から集中砲火を浴びせることだってできるのに、それもしません。当然です。本作はそういうゲームなのだから。
また、敵MSが空から降ってくるのも正直いただけない。それをやるんなら、せめてガウ空母を出現させるくらいの細やかさは見せて欲しい。いや、PS3版ではそうだったのかも知れんけど。




