機動戦士ガンダム00 〜イノベイター〜
キュリオスは戦闘だけでなく、特殊ミッションでも活躍。輸送機を襲うミッションではターゲットを追いつつ攻撃しなければならないのですがキュリオスなら楽勝。耐久の高い輸送機も七面鳥同然です。敵の護衛部隊も攻撃かけてくるけどキュリオスの機動力なら簡単に躱せます。
こう書くとゲーム性皆無のようですが、そんなこともなく、普通に飛んでればもちろん敵弾が当たります。敵のミサイルなりビームなりが接近すれば警告が出るので、適切に回避行動をとる必要があります。でも、コツさえ掴めればすぐに適応できる難易度。これがプレイヤーに、俺って超兵? という勘違いをもたらすのです。このバランスの絶妙さは匠の技と言っても過言ではないでしょう。
「ガンダムゲームに当たりなし」FC時代からPS時代まで言われてきた格言らしいですが、さもありなん。人気コンテンツは売上げが見込めます。結果、粗製濫造され、相対的に評価が低くなりがちです。しかもファンが求めるハードルも結構高い。でも、PS時代からGジェネ、ギレンなどがリリースされ、その言葉も死語になりつつあると、どっかのゲーム誌に書かれていました。
それからさらに数年を経て、キャラゲーはハズレがほとんどないジャンルへと進化したようです。まあ、Wiiでプロゴルファー◯なんて怪作もまま出たりはしますが、そうハズレを引くこともなくなっているようです。これはゲームというサブカル自体が成熟し、ヒットの法則がほぼ確立され、妙な野心さえ起こさなければそれなりに遊べるゲームが作れるようになったからなのでしょう。
ただ、その功罪として、本作は確かに遊べて楽しい良作ではあるのですが、歴代ガンダムゲームに見られた、良くも悪くもトンガッた部分が見られないのです。この作品、別にガンダムダブルオーでなくとも遊べるゲームです。いや、正確に言うなら当時のアクションシューティングゲーのいいとこどりをしたうえで、ガンダムダブルオーという作品のガワをかぶせたとでも言いましょうか。もちろん、悪いことなどではありません。キャラゲーなら冒険する必要もないし、あえてしない方が正解と言えます。
この辺りの制作サイドの大人な判断には、なんとも言えないもどかしさを感じたのも事実です。キャラゲーならそこそこ面白いゲームに仕上げりゃいいじゃない。無理にオリジナリティを出しに行ってカネ返せと言われるリスクなんか負わなくていいじゃない。全くもって反論の余地のないロジックですが、筆者は一抹の寂しさもまた禁じ得ないのです。いわゆるクソゲーというものがこの世から消えるのは幸せなことなのだろうか?
ユーザーって我儘なもんです。本作はそんな感慨を抱いた作品でもあったのです。




