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龍の血を引く者  作者: また太び
7章 第二の神の遺産
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第1回 ニルとヴリトラのショートコーナー!

「ニルと!」


「ヴリトラの…」


『ショートコーナー!』


「ちょっとニル!あなたやる気なさすぎじゃないかしら!?」


「だってなァ……何故オレがこんな事をしなければならないのだ…」


「いいじゃない。楽しんでいきましょうよ♪」



テレビのアナウンサーたちが座るような番組のセットに人間の姿をした、気怠そうにしているニルとやる気に満ちたヴリトラが座っていた。



「おい、これを読んでいる人達にも説明してやれよ。いきなりなんだこれはってなるだろ」


「そうね。このコーナーはアタシとニルが龍者りゅうしゃについて語るわ。このコーナーが出来た理由は作者のご都合上のこと、らしいわよ」


「まぁお題はあるからそれについてオレとヴリトラがトークをしていくコーナーだな。小説で語られなかった事について解説していくぞ」


「お、やっとやる気を出してきたわね。それじゃ、ニルのテンションが戻る前にさっそくお題に移るとするわよ」



デデン!というBGMと共にヴリトラとニルの隣にある大画面のテレビにお題が出る。



「えーと、お題は『ぶっちゃけ日本って魔術師としての実力は世界でどれくらい強いの?』というお題ね」


「そうだな。まず日本は刀條玲奈の存在が大きい」


「玲奈だけじゃないわ。世界でも日本の魔術師の能力は一番よ。アメリカ編で語られた技術的進歩が遅れているせいもあるのだけれど、何より島国だから外国と違って魔物の襲撃が少ないこと。そのおかげで日本は魔術師の育成が圧倒的に有利な環境なのよ」


「日本の魔術師は世界各地に配置されることもある。襲撃の頻度が多い国に派遣されたりとまさに戦場に送りこまれるわけだ。だが、何も戦闘ばかりではない。教師として派遣されることの方が多い。日本の技術を海外に教えるために有名な大学や高校に送られるだが、やっぱりと言うべきか、日本は借金の国でも有名であり、授業料は相当なものらしい」


「意地汚いわねぇ」


「邪龍のオレたちが言った所で説得力がないぞ」


「ま、ということで日本の魔術師は世界最強よ!」


「総合的な評価なのだがな。もちろん海外にも名だたる魔術師はいる。しかし、そういう奴は大体大統領の護衛だとか、国家に影響力を持つ人間を警備しているために魔物の襲撃はほとんど軍か、傭兵に任されているのが現状だな」



ニルは腕を組んで海外の魔術師について語った。



「んじゃ、次のお題行くわよ!」



ヴリトラがテレビの画面を指差すと、先ほど同じBGMが流れてお題が出る。



「ほら、ニル読んで読んで」


「え~と、『遊佐について何か話してください』だとよ」


「遊佐ねぇ……あの子のパートナーは戦闘向きではないわよ」


「珍しいタイプのパートナーであるのは間違いないな」


「遊佐のパートナーはフォーミラーという魔物となっているわ」


「あれは索敵、視野の拡張、電子機器の操作してより強固なものにすることが出来る能力だ」


「確かプラズマみたいな魔物よね?」


「そうだ。雷系統に属する魔物だが、これも奏のヘルキャット同様手懐けるしか方法がない生粋の魔物産のパートナーだ」



ニルはテーブルに伏せられていたボードを立てると、フォーミラーの画像が載っている。

手と顔だけは実体化しており、後はプラズマで実体がないように見える。

手は人間のような作り。鋼で出来ているのか、金属特有の鈍い光を放つ。

顔は鬼のような仮面を被っており、素顔は見えない。

もちろん足はなく、手と顔を繋いでいるのは青くスパークしているプラズマだろうか。



「と、こんな感じなのだが、まだ本編では登場していないようだな」


「これネタバレじゃないのかしら?」


「ここにフォーミラーの画像を置いているのが悪い」


「そうね………では、遊佐自身について語るわよ」


「遊佐は翡翠に通うAランク級魔術師だな」


「あの子も結構優秀な子なのよね?豊姫に隠れているせいで余り表の話題には出ないけれど、紅哉も高く評価していたわ」


「1年生の頃から紅哉、豊姫、俊介と同じクラスの女子だ。余談だが、豊姫のお友だち2号でもある」


「遊佐は要塞崩しでの役割は通信係りね」


「フォーミラーが戦闘向きではないからな。だが、あいつが操作した機械は通常の3倍近い力を出すことが出来る」


「物の使い方によっては恐ろしい能力よね」


「そうだな。あいつの操作した通信機は通信範囲が3倍に伸びるという事でもあるからな。便利なもんだ」


「冷蔵庫も3倍冷えるということね……恐ろしいわ…」


「なに!?アイスがカチンコチンになってしまうではないか!?解凍するのに時間が……恐ろしい能力だ…」



ニルは頭を抱えてぶつぶつと『冷蔵庫か怖い…』と言っている。



「さて、遊佐の日常はどう過ごしているのか。気になるわよね?」


「え~と、資料によれば電気屋の巡回だそうだ」


「地味な子ね………」


「必ず値段の3割を値引きする事ができ、彼女に目を付けられた電気屋は必ず赤字になるとか」


「あの子もっと女の子らしいショッピングは出来ないのかしら…」


「マスターの家のレンジが少し壊れて来たから遊佐を連れて行って買うといいかもしれないな。なんだか機械に詳しそうだ」


「良い才能なのかもしれないけど、ちょっと現役の女子高校生にとってこの才能は花に欠けるわね…」


「まだあったぞ。財布の中身はほとんど電気屋の会員カードでいっぱいだとか」


「そうね……予想はしていたわ…」


「知れば知るほど残念な奴だな」


「ま、まぁ気を取り直して今日はこんな所よ!」


「うむ。では、読者の諸君。また会おう!」


「ニルと!」


「ヴリトラの」


『ショートコーナーでした!』



どこからか沸いた拍手と共にニルとヴリトラのショートコーナーは幕を閉じた。


話の都合上なかなか絡ませることができない人を紹介したり、謎が残った場所を少しだけ解説していくコーナーです。

このニルとヴリトラは時間軸が違うということで、本編の内容を知っている子たちです(という設定)。

設定は出来ているけど、なかなか話に食い込めない。そんなところを補正してもっとキャラを知って貰いたくて作りました。

前に書いたキャラの設定集などでもう一度書いてもいいのですが、せっかく小説を書いているので話しながら説明していくのもいいかな~と思いました。いいかがだったでしょうか?では、ちょくちょく話の間に入れていきたいと思います。

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