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龍の血を引く者  作者: また太び
10章 龍族の侵略(続)
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エヴォルト組の進行具合

「師匠ー!!」


「ん?癒理か―――ってその姿はまさか!?」


「はい!無事にエヴォルトに至りました!」



休憩中の紅哉の所へ癒理がやって来た。

紅哉は癒理の新たな姿を見て思わず立ち上がってしまう。



「あら、早いわね。流石お兄様の弟子なだけあるわね」


「ほう…?未来の癒理はもっと先の話しだと思っていたが、まさかここまで成長が早いとは」



舞香もバハムートも純粋に驚いているようだった。



「師匠、休憩中の所悪いのですが……」


「OK、相手になってやるよ」


「ありがとうございます!」


「ニル、出番だ」


「あいよ」



龍一からの差し入れであるアイスを一気に食べるとニルは紅哉の隣に立つ。



「人類初かもしれないな。エヴォルト同士の戦いは」


「そうかもしれませんね」



紅哉はニルとユニゾンすると。



「こっちも最初からエヴォルトで行くぞ!」


『おう!』


「アタシはお留守番なのよねぇ……はぁ…ダブルユニゾンと同じく出来ればいいのに」


「あなたもエヴォルトするしかないってバハムートが言ったばかりじゃない。ユニゾンとエヴォルトの同時変身は出来ないそうよ」


「おいヴリトラ!お前もサポートに回るんだから、丸太に座ってないでこっち来いよ!」


「はいはい。龍使いが荒い人ね」


「仕事あるだけマシじゃない。グリンデルとアジダハーカなんて滅多に出番がないのよ」


「あいつらは出たら出たで危ないじゃない」



ヴリトラは気怠そうに丸太から立ち上がると霊体化した。



「よし!エヴォルト!」



黒い鎧が弾き飛び、紅哉は聖天龍へと変わる。

虹の翼を放出させていつでも飛びかかれる態勢を取る。



「いつでもいい」


「では!行きます!」


「おッ!?」


『むッ!?速いな!』


『紅哉!』



エヴォルトした癒理の速度は紅哉の想像を遥かに超えていた。

一瞬で懐に潜りこんだ癒理は躊躇なく槍を突き上げる。だがしかし、ヴリトラが反応する事が出来た。

槍は紅哉の影から飛び出した黒龍の壁によって防がれ、癒理は目をひそめると槍の持ち手を真ん中に持ってくる。



「速いな!」



紅哉はヴリトラに感謝しつつ癒理に拳を突きだす。癒理は前よりも何倍にも増幅された速さを生かして躱し、カウンターに柄で紅哉の腹部を突く。



『紅哉の身体にそう簡単に辿りつけると思わない事ね!』


「ち…」



癒理が短く舌打ちをする。

相変わらず良い仕事をするヴリトラに思わず舌打ちをしてしまった。

紅哉の腹部に柄が到着する前にヴリトラが黒いキューブを生み出してその中に槍が引きこまれて行く。

癒理は慌てて引き抜くが、抜いた瞬間頬に鈍い痛みを感じた。



「くッ!」


「速さはあるが、まだまだ攻撃の方は課題のようだな」



癒理は地面を滑りながら状況を理解した。

どうやら引き抜いた瞬間紅哉に殴り飛ばされたらしい。

自分の師匠は速度もあれば攻撃面でも秀でている。防御は薄いようだが、そこはヴリトラが入ったことにより厚みが格段に増している。下手な攻撃では紅哉の身体に傷一つ入れる事は出来ないだろう。



「流石ですね、師匠。ヴリトラのサポートがここまで憎いと思ったことはありません」


『うふふふ、そうでしょう?邪龍は嫌がる事が大好きなのよ~』


「元々セレナの教え方が肉を切らせて何とやらだからな。多少の傷は覚悟で戦うもんなんだが、ヴリトラが入って以来戦闘スタイルが若干変わって来たんだ」


『いや~流石旦那となりゃあエヴォルト習得してもあんま変わったようには思えねぇな。いつ旦那と互角にやれる日が来るのか楽しみにしてんだけどねぇ』


「互角にやれる日なんて来ないよ。そんな事なったら師匠面出来ないだろ?お前の師匠はいつまでも強くいなきゃ困るだろ」


「………」


「あ?どうしたんだ?ポカーンとして」


「あ、いえ、何でもありません。師匠、続けましょう。新しく増えたゲイボルグを試したいのです」


「おう!だが、その前に間違ってもゲイボルグを解放すんなよ?俺死ぬからな?」


「だ、大丈夫です!心臓は狙いませんから」


「いやいや、普通のモードで戦えよ」



癒理は再び槍を構えて新しく槍に備わった機能を使ってみようとした。



『お?やるのか?』


「ええ、師匠の意表を突いてみようと思います」


『へっへっへ、驚くと思うぜ?なんせ折れるからな!』


「行きます!」



癒理はわざと紅哉が受けやすい位置に槍を持っていく。すると予想通り紅哉は左手で受ける構えになる。



『今だ!曲がれ!!』



ガチィイイイン―――!!!



「おおおッ!?」


「曲がった!?」


「流石だな。全く忍者らしい意表の突き方だ」



左手で受けた瞬間ゲイボルグの矛先からチェーンが飛び出し、紅哉の頬をかすめる。



「よく見ると他の所でもチェーンが飛び出す仕掛けになっているのね。鎖鎌みたい」


「癒理にも使いやすいようにクーフーリンが改造したのだろう」


「わああ!流石栞奈さ―――あ、癒理ちゃんだね!」


「あなた今未来の癒理と勘違いしたでしょう」



お昼ご飯のおにぎりを持ってきた朱音が今の光景を見て驚いていた。



「あたしもエヴォルトした未来の癒理ちゃんと戦った事があるんだけど、あの変則的な攻撃には最後まで勝てなかったよ」


「へぇ、朱音も結構な強さなのに未来の癒理は更に強いのね」


「よいしょっと。まぁまだ幼かったのもあるんだろうけど、どこから攻撃が来るのか分からなくてさ。実は槍の柄の部分にも小さな槍が仕込んであるんだよ」


「忍者ね……汚い、流石忍者きたない」



今まさに紅哉が柄と拳がぶつかった瞬間小さな槍が飛び出したのが見えた。

紅哉は直感から危機を悟って身を引いたのが幸いか、ゲイボルグを受けずに済んだ。



「さて、そろそろご飯だけどどうする?」


「呼びましょうか。このままだと長引きそうだし」


「そだね。紅哉くーん!癒理ちゃーん!お昼ご飯持って来たよー!!」



舞香の一存で紅哉と癒理の組手は終わりを告げた。



「凄いな癒理のエヴォルトは。仕込み槍ってとこか」


「はい。なかなか戦闘のバリエーションが増えたので嬉しいです。以前セレナさんからもっと戦闘のパターンを増やすといいと言われたので、エヴォルトのこの力をもっと使えるようになれば読まれない変則的な攻撃が出来るようになると思います」



紅哉達は丸太に座りながら朱音が持ってきたおにぎりを頬張る。

玲奈から癒理が紅哉達の所に行ったと既に連絡を受けていたので、ちゃんと癒理の分のおにぎりも用意してあった。



「旦那!俺と癒理が一番乗りだぜ!他の奴らはまだまだかかるってよ!」


「あぁ、流石俺の弟子だ。お前達ならやってくれると思っていたよ」


「あ、ありがとうございます!し、師匠の方は進んでいるのですか?」


「俺はもう少しかな。ダブルユニゾンには成功したんだが、やっぱりエヴォルトに比べるとどうも機動性と攻撃性に劣ってしまうんだよ。防御の面ではヴリトラが加わったから、かなり上がったんだけど、バハムート本体に攻撃しようとなるとどうしてもエヴォルトが欲しくなってしまう」


「まぁアタシは攻撃より防御だからね。仕方ないわよ」


「そこはマスター次第だろう。エーテルの消費で言えばエヴォルトの方が明らかに消費するが、燃費の良さもダブルユニゾンの方が良いだろう」


「私がお前にダブルユニゾンの手ほどきをしたのはこれから来る襲撃に備えてだ。確かに私と戦う時にも必要になるだろう。だが、その前に強力な名付きの龍と戦わねばならぬ。そのためのエヴォルト温存用として教えたのだ」


「今アイリちゃんと遊佐ちゃんが頑張って龍圧相殺装置作っているから、それである程度競り合えるようになるんじゃないかなァ。戦うのは紅哉君だけじゃないし、あたしだってバハムートをインストールして戦うよ」


「カケルさんに言われたよな。バハムートは身体に負担がかかるって」


「ここ一番って時に使わなくてどうするのさ~。大丈夫だよ、他の龍の時はニルとか使うから」


「なんだ、やっぱり未来に行ってもオレは燃費が良い程度にしか思われていないのか?」


「いやいや、ニルは一番使い慣れているんだよ。お父さんから龍の遺伝子を引き継いだおかげで一番ニルが身体に馴染むって言うか」



半眼で睨むニルの視線を朱音は躱してフォローに入る。



「ねぇ癒理、豊姫とか他の皆はどれくらい進んでいるの?」


「豊姫先輩と彰先輩は分かりませんが、美波と直人君と凪咲さんはもう少しと言っていましたよ。美波の方はあと4日くらいでしょうか。直人君は私の見たところあと7日ですね。玲奈さんは5日と言っていましたが」


「ふ~ん……豊姫は分からないか。まぁ2年生組は自分で聞いた方が早いわね」


「まぁ豊姫には頑張って貰わないとだしな。気になるのは分かる」


「あの子変に頑張る癖があるから、肩に力入りすぎなんじゃないかと思ってね」


「確かに豊姫ちゃんはTHE委員長!って感じだしね。ちょっと空回りしちゃうかも」


「そういうこと。豊姫と話してあとどれくらいかかりそうか聞いてみるわね。今晩」


「頼んだぞ、舞香。豊姫は俺が聞くと見栄を張る時があるから、やっぱりお前じゃないと言ってくれない気がするんだ」


「よく分かっているじゃない。流石豊姫の彼氏なだけあるわね」


「か、からかうなよ!よ、よし!癒理!続きをやるぞ!早くお前もエヴォルト状態で戦えるようにならなくちゃダメだしな」


「はい!よろしくお願いします!」



舞香とヴリトラのにやにやとした視線に耐えられなくなった紅哉は癒理を連れて行ってしまった。



「やれやれ、オレがいなくてどうやってエヴォルトするつもりなんだ」


「アタシを置いて行ったら癒理の攻撃ろくに受けられないじゃない」



必然的にニルとヴリトラも立ち上がらなきゃいけないわけで、皿に乗っているおにぎりをニルは一つ掴むと口に運びながら紅哉のところへ歩いて行った。


そういえばドラクエはなぜPS系から任天堂の機種になったのでしょうね。

モンハンみたく喧嘩したわけじゃないですよね?売れなくなるのは分かっているはずなのに、どうして対象年齢を落としたのか。

私の時代はどうやらドラクエⅧで終わったようで、何とかDSのⅨもやりましたが、やっぱりドラクエは大画面でやるのがいいです。

まぁDSのⅨも面白かったですよ。宝の地図でひたすら潜ってメタキン装備揃えたり、銀河の剣作ったり楽しかったです。歴代の魔王系も出てきましたし、結構盛りだくさんでしたが、やっぱりPS系が一番ですかね。

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