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龍の血を引く者  作者: また太び
外伝シリーズ
101/162

外伝 氷山の奇跡3

「ふぅ……」



パチパチ――――と、薪が燃える音が響く木と藁で作られた昔ながらの竪穴式住居に運び込まれた紅哉は、布団に寝かされた。



「ここじゃ寒いよね……よいしょっ」



少女はずりずりと紅哉を寝かせたまま布団ごと火の近くまで移動させられる。



「疲れた……」



少女は自分でお茶を淹れると、ずずと一口飲む。

息を吐くと、そこで寝ている紅哉を観察し始めた。



「こんな山に何の用事があったんだろう………それにあの吹雪のなか少なくとも私が来るまで40分は晒されていたはず……何者…?」



寝ている紅哉に近づくと、少女は身体に触れようとしたその時だった。


ボオオオオオオ―――――!!!!


突然紅哉の身体から黒炎が噴き出したのである。

少女は一瞬で手を引込めたから巻き込まれなかったものの、あと数秒遅かったら確実に腕がやられていた。



「この炎……龍……自己防衛の黒炎かな…」



再び触ってみると、今度は炎は噴き出す事はなかった。



「なるほどね……あの寒さのなか、あなたの中にいる龍が必死に守っていてくれていたんだ………ご苦労様…後は私に任せて……」



少女は紅哉の中にいるニルに呼びかけるように、彼の身体をさする。すると、ふっと威圧的だった龍の気配が消え、また再び薪の焼ける音だけが響くようになった。




「この道で合っていると思いますが……」



リアは川を逆走するように水を操って進んでいた。

少なくとも自分で走るよりは何倍も速い。


龍の顔をした水の頭にリアは乗り、この川が行きつく先にある山を目指す。

一般市民からすれば何の騒ぎだ、と腰を抜かすほどリアの進む速度は速い。



「ニル……あなたほどの龍の戦士がいながら何とも不甲斐ない……だから、あの依頼は私たちに任せるべきだったのです」



この依頼を受ける前、紅哉と舞香は揉めていた。

詰んでいるゲームをやろうとしていた舞香だったが、この山は天気の変わりも早く、すぐに吹雪になって方角を見失う危険な山だと。

ならば、吹雪の状態でも活動が出来るリアにすべきだと舞香は言った。


しかし、紅哉はこれくらいの依頼をこなせないで何が龍人だ、と言って舞香の話を聞かなかった。

その結果がこれなのだ。全く慢心も良い所である。


最終的にニルが『リアのブレスを受け続けたオレが、そう簡単に凍るわけがない』と言ったため舞香は渋々納得したのだ。



「ちっ」



リアは人生で数少ないであろう舌打ちをした。

確かに舞香の詰みゲーは酷い量だ。

この3連休がなければきっと終わらないほどの量であるのは確かだ。だがしかし、それをしないと死んでしまうわけでもない。

やはり、あの依頼は自分らが受けるべきだったとリアは再認識する。



「全く手間のかかる龍だ」



リアは先を急いだ。



そして移るは朱音。

彼女はリアのエーテルの反応を見ながら走っていた。



「ん、リアちゃん遂に水を使いだしたね。あたしたちも使おうか」


『人の目を気にするんだぞ?』


「分かっているよ。よし!おいで!リヴァイアサン!」



朱音は虚空から聖剣アスカロンを取り出すと、自分の周りを浮遊し始めた青いオーブを取り込む。

青いオーラを纏った剣を持って朱音は、川へ向けてジャンプした。

普通ならば着水と行くのだろうが、今は水龍の力を纏う朱音だ。

水は彼女を歓迎するかのように荒れ狂い、朱音は水の流れを導くように剣を振るうと、水は形を変えて龍へと変化する。


朱音は水龍の頭に乗る。



「君が流れてきた山へレッツ・ゴー!」



朱音は明るい声と共に山を指差すと、水は凄まじい勢いで逆流を始めた。


2話連続で投稿しました。

最近衝撃的なことがありましてね。なんと、ポケ〇ンRSのリメイクが今年の11月に出るそうで、私叫んでしまいましたよ。

いや~懐かしいですね。あの作品にはいろいろな思い出があります。

ボーマンダかっこいいですよね。今でも両刀マンダ、メトロマンダ、控えめスカーフマンダ、臆病メガネマンダとか私の主力としてマンダには頑張ってもらっていますね。

ガブリアスに負けるなマンダ!ということで今回のあとがきはここで〆させてもらいます。(やべェ…本編について何もしゃべっていない…)

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