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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第一章 セーラ村

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今はとりあえず役立たずって事な

 俺たちは情報をもらうため、グランド国のギルドへ向かった。


「あ、こんにちは!! また来てくださったのですね!」

「あぁ。今回は、前に話した依頼を遂行するために来た」

「ですが、皆さんは現在護衛任務を遂行中のはずです。規定により、他の依頼は受けられませんよ?」


 それは仕方ない。

 情報だけもらえれば構わない。


 そう伝えようとした瞬間、ヒュース皇子が一歩前に出た。


「その件については話が変わった。護衛任務は取り消し、新たに依頼を発注する」

「ヒ、ヒュース皇子がそう仰るのでしたら……」


 受付嬢は目を伏せ、パソコンを操作し始める。


 俺たちの護衛任務が取り消され、新たにモンスター討伐依頼が登録された――らしい。


 九百万+五十万から、一千五百万になったってことか?

 ………………微妙。どっちも欲しい。どうしてもどっちもはもらえないのだろうか。


「すごく微妙な顔をしているが、どうしたんだ?」

「九百万+五十万から一千五百万に切り替わって微妙って顔していた。」

「一千五百万の方が金額は大きいだろう?」

「どっちも欲しいんだよ!!!」


 くっそぉぉぉおお!

 どうすることもできないのか、無理なのか!?

 俺の、九百万は!?


「まぁ、いい。いや、よくないけど。一千五百万がもらえるなら、とりあえず……」

「……同じ言葉を、今までも何度か聞きましたが。皆さん逃げ帰っていますよ?」


 受付嬢さん?

 その不吉ワードやめてくれ。


 俺、今フラグ建てた?


「ま、まぁその時はその時だ。俺たちはそのモンスターを倒すだけ。他に方法はない。一番手っ取り早い。だから早く情報をくれ」

「かしこまりました。少々お待ちください」


 慣れた手つきでタイピングし、すぐに印刷。


「こちらになります」


 渡された資料を見てみると、小さな文字がびっしり。

 目が痛い。


「えぇっと……?」


 性質、技、属性、弱点。


 ここまで詳細に分かっているなら、むしろなぜ倒せていない?

 逆に不安になる。


「他に必要なものはございますか?」

「必ず勝てる何か」

「……何か、とは」

「武器でも技でも奇跡でも」

「ありません……」


 そんな哀れむ目で見るな。殴るぞ。


 ※


 部屋へ戻り、ベッドに横になりながら資料を読み返す。


 今回のモンスター名は、ショス。

 これが一千五百万の正体か。


 アメーバのような姿。

 歪な口から毒を吐き出す。その毒が感染症の原因と推測されている。


 伸縮自在。姿形を変えられる。

 刃や鋭い爪も生成可能。


 物理攻撃はほぼ無効。柔らかい体が衝撃を吸収する。


 弱点属性は炎。

 完全に溶かし切れれば勝機あり。


 まとめるとそんな感じだ。


 見た目が変化するため記述はバラバラだが、遭遇時はアメーバ状が多いらしい。


 物理が効かないならアルカは囮。

 リヒトは拘束重視。


 炎が弱点なのは幸運だ。

 俺とスピリトが主軸になる。


 ……そういえば、リンク。


「出てこい、リンク」

『こんな時に私を呼ぶなんて。ご用件は何かしら?』


 髪を弄りながら現れるのが腹立つ。


「お前の出来ることを詳しく教えろ」

『私はなんでもできますわよ? だって()()()なのだから!!!』


 無属性?

 意味が分からん。


『ちょっと、反応は!?』

「理解できなかった」

『どこが?』


 全部だ。


 そこへヒュース皇子が隣に座る。

 距離近くない?


「無属性と言ったな。つまり、自ら属性を選択できるということか?」

『そうよ!! 炎、水、雷、地、草は当然! 他も使えるわ!! 私は凄いのよ!! もっと称えなさい!!』


 高笑いがうるさい。

 だが、ヒュース皇子は真剣だ。


「だが、そんな精霊は聞いたことがない」

「お前でも?」

「あぁ。無属性は希少だが、“選べる”だけだ。一度決めれば固定。他に特典はない」


 その瞬間。

 リンクの肩が震えた。


 冷や汗。


 あ、これ。


「リンク。お前、まだ属性決めてないな?」

『……そ、そうよ! 生まれたばかりなんだから当然でしょ!? 決まってないなら何にでもなれるってことじゃない!!』


 なるほど。

 今はまだ特別仕様期間。


「一度決めたら変更不可?」

「私はそう理解している。ただ、確定情報ではない」

「今は変えられない前提でいいな?」

「あぁ」


 つまり――

 今のリンクは“何者でもない”。


「今、魔法は出せるのか?」

『出せるわ。でもその属性で固定よ』


 試し撃ち不可。

 博打。


「……俺が指示するまで待機」

『は!? 戦えるわよ!?』

「主命だ」


 睨むな。

 属性選択は慎重にしたいんだよ。


 アルカ、リヒト、俺のバランス。

 今後の戦い。


 ここでミスはできない。


「今回はスピリト中心だ。炎主軸。俺がメインで攻める。だから、お前らは援護頼む」


 二人は頷いた。


 リンクはまだ騒いでいるが、ひとまず黙らせて――作戦会議開始だ。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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