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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第一章 異世界への始まり

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このままスムーズに攻略できるといいなぁ

 簡単に作戦を確認した後、アルカはすぐさま片手剣を振り上げ、ムーンバーストへと走った。


 俺は周囲に複数の炎の玉を作り、アルカに近づこうとした蝙蝠たちを打ち落とす。


 リヒトは集中するようにムーンバーストから目を離さず、タイミングを計っていた。


 ムーンバーストは近づいてくるアルカに視線を落とし、大きく口を開く。


「行け」


 作り出した炎の玉、flame(フレイム)を操り、開こうとした口へ放つ。

 だが、気配を感じたムーンバーストは咄嗟に口を閉じた。


 皮膚は結構硬いな。

 flame(フレイム)はぶつかった瞬間に爆発したが、無傷だ。


 だが、気を逸らしている隙に、アルカはすでに攻撃態勢に入っている。

 真上まで跳んだアルカが、剣を振り下ろそうと頭上まで持ち上げた。


 危機を察したムーンバーストは足に力を込め、後方へ跳んで回避しようとする――が、もう遅い。


chain(チェイン)


 リヒトが杖を下から上へ振り上げると、ムーンバーストの足元から銀色に輝く複数の鎖が現れ、絡みつき身動きを封じた。


 ────ギャァァァアアアアアアア!!


 叫んだところで意味はない。


「終わりだな」


 本を閉じたのと同時に、アルカは射程内へ。


『|groundspadaグランド・スパーダ!!!』


 振り下ろされた刃が伸び、ムーンバーストは真っ二つ。

 戦闘終了だ。


「よっしゃ!!! 真っ二つ!」

「お疲れ様だよ、アルカ!」


 二人がハイタッチして喜び合う。


 今回は無駄に魔力も時間も使わず、すぐに倒せた。

 それは喜ばしいことだが……。


 ムーンバースト、弱すぎないか?

 作戦通りすぎて拍子抜けというか……それとも、俺たちが強すぎるのか?


 まぁ、結果よければすべてよし。

 この調子で二つ目も効率よく攻略しよう。


 二人に近づくと、リヒトが駆け寄ってきた。


「カガミヤさん、休まずに次へ行くつもりですか?」

「体力も魔力もまだ残ってるが、休むか?」

「俺は余裕だぞ」


 一番動いたはずのアルカが余裕の笑顔。

 体力お化けめ、怖い。


「俺も大丈夫だ。あとはリヒト次第だな」

「……そんな言い方されたら、このまま行くしかないじゃないですか」

「え、優しく言ったつもりだったんだが。高圧的だったか?」

「そういうことじゃないですよ」


 リヒトがふてくされてしまった。

 何が言いたいのか、よくわからん。


「私もまだ余裕があります。行きましょう」

「いや、宝を置いてからだ。次のダンジョンでも宝をもらうからな」

「ぶれないな、カガミヤって……」

「当然だ」


 金のために動いている。そこは絶対にぶれない。


「じゃ、戻るぞ」

「「はーい」」


 ※


 ギルドに報告し、宝を置いて次のダンジョンへ。


 ワープした先は森の中。

 大きな樹木が取り囲み、青空はほとんど見えない。薄暗く、不気味だ。


 その先に、口を開けた洞窟。

 おそらく、ここが入口だろう。


「洞窟か?」

「だと思う。中は暗いから、俺が照らす」

「頼むぞ。離れないように」

「Bランクとはいえ、油断は禁物だな」


 三人で頷き、洞窟へ目を向ける。


 本当に暗い。

 今すぐ炎を出さないと転びそうだ。


 右手に炎を灯し、威力を抑えながら中へ入る。


 中は普通の洞窟だ。

 ピチョン、と水滴の音がする。


 うなじに落ちたら絶対ビビるな。

 叫ばないように気をつけ――


「きゃああぁぁぁぁぁああ!!!!」

「どうした、リヒト」

「う、うなじに何か落ちてきたぁ!!」


 涙目で抱きついてくる。

 お約束かよ。


「落ち着け。ただの水滴だ」

「ほ、本当?」

「こんな所で嘘つくメリットないだろ。わかったら離れろ、歩きにくい」

「……もう知らない!!」

「いって!! なんで!?」


 背中を叩かれた。理不尽。


「……そろそろ雑魚が出てもおかしくない。気を引き締めるぞ」

「おー!!!」


 アルカの元気な声が洞窟に響く。

 リヒトも気を取り直し、周囲を警戒した。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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