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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第一章 セーラ村

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訓練はいつでも予想外なことが起きるんだよなぁ

 残された俺たち三人は、円を描くように座り直し、アマリアについて話していた。


「なんか、噂と違くて驚いちゃった」

「わかる。もっと怖いと思ってたけど、普通にカガミヤと話してたもんな!」


 今回出会ったアマリアと、二人が思い描いていた管理者像はまるで違ったらしい。

 俺も正直、拍子抜けしている。


「なぁ、管理者って本当に怖いのか?」

「アマリア様が珍しいだけです。他の方に同じ態度を取れば、首をはねられます。確実に」

「やっぱりそうなのか。会わないことを祈るよ」

「俺も」

「私も」


 三人同時にため息。

 相当会いたくないらしい。


「まぁいい。今考えるべきはダンジョン攻略だ。今までよりは楽になるだろ? 自分よりランクの高いモンスターと戦わなくて済むんだし」

「確かにな! 俺たちのランクに合った場所に行けると思うと嬉しい!!」


 目を輝かせるな。眩しい。


「で、俺はギルドに入れたが、すぐダンジョンに行けるのか? 報酬がもらえるのか? 金は俺のものにできるのか?」

「金もろもろはライセンスが必要だ。だから届くまでは無理だな」


 えぇ、嘘だろ。

 金、俺の報酬……。


「だから、その間――俺の相手をしてくれ!! 模擬戦だ!!」

「…………は? え? 金は?」

「それは後だな!」


 か、金、俺の、金が、後回しだとぉぉぉおおおお!?


 ※


 ライセンスが届くまで待機。

 その間、アルカに強引に頼まれ、手合わせすることになった。


 くそ、めんどくせぇ。


 まぁ、俺も魔法やら魔力やらになれないといけないし、これから金をもらうと考えれば無駄ではないか。


 村外れの訓練場。

 複数のフィールドで冒険者が魔法戦をしているが、不思議と静かだ。


「あのシールド、防音か?」

「そうです。各フィールドにシールド魔法が付与されていて、ボタンで発動します」


 なるほど。

 だから地面も無事なわけか。


「頼むぞ!!」

「へいへい」


 魔法陣が浮かび、シールド展開。


「一定時間魔力反応がなくなると解除される。早く始めよう」


 アルカが剣を構える。

 手入れの行き届いた銀の刃。


「手は抜かねぇぞ」


 魔力を右手に込め、構える。


「そういや服も買わないとな」

「忘れてたな?」

「すまん……」


 構え直す。


 静止。

 空気が張り詰める。


「――っ!!」


 アルカが踏み込む。


 っ、速い。


 俺は接近戦に弱い。

 今以上に近づかせるわけにはいかない。


flame(フレイム)


 炎の球を飛ばすが、軽く横跳びで回避。


 止まらない。

 連射するが、全て避けられる。


「甘いぞ、カガミヤ!!」


 視界から消えた。


「上か」


 頭上。

 叩きつけてくる。


 後方へ跳躍――


「――え」


 地面が、ぬかるんだ。


「終わりだ!!」


 くそ、防ぐしかねぇ!

 片膝をつく。


 とっさに生成した、flamaArrow(フレイムアロー)の弓で受け止める。


 ――ダンッ!!


 重い。

 上からの重力も乗っている。


「なんでだよ!!」


 なんでだよ、じゃない!

 つーか、なんで地面がぬかるんだ!?


 弓が軋む。

 まさか地面操作か。


「あ、そういえば……」

「そうだ! 俺は地属性だ!」


 厄介だな。

 押し込まれる。


 なら――


「よっ!」


 力を抜く。

 バランスが崩れた瞬間、胸ぐらを掴み、叩きつける。


 上から首を押さえつけた。


「本来ならここで魔法発動。終了だ」

「くっそぉぉ!!」


 正直、危なかった。


 魔法の使い方がうまい。

 身体能力も高い。


 これ、普通に強いぞ。

 距離を取ろうとしたら、


「もう一回!!」

「…………はい」


 金のため、もうそれしか考えない。


 ※


 数時間後。


「~~~もう一回!!」

「終わりだ!!」


 二時間はやった。


 肺が痛い。

 おじさんの体力を考えろ。


「ここまでだ。お前も魔力が残り少ないだろ」

「くそっ! アビリティ!!」


 ……起こりながら言うなよ。

 というか、アルカのパラメーターは初めて見るな。


「…………若くねぇか?」

「十九は平均だぞ?」


 十九が平均?

 俺、完全におじさんじゃねぇか。


「怖い顔するなよ」

「なんでもねぇ」


 年齢が高ければ高いほど、経験だって積んでいるだろう。

 悲観する必要はない。


 ……俺、経験値ないんだった。


「魔力が残り少ない……」


 だろうな。

 シールドを出ると、リヒトが駆け寄る。


「大丈夫ですか? アルカは毎日五時間以上鍛錬してますから、付き合うの大変でしょう」

「体力、化け物じゃん」

「化け物ですよ……」


 ……次からは安請け合いしない。

 絶対に。金がその場でもらえるのなら別だがな。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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