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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第一章 セーラ村

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マジで勘弁してくれ……。俺を巻き込むな

「おい、ヤンキー兄弟。何をしている」


 聞くが、返事がない。

 聞こえていないのか、それとも――聞きたくないのか。


「何があったのでしょうか……」

「周りを見た感じ、何も変わってねぇしな」


 室内は昨日と同じ。

 荒らされた形跡もない。


 何かが起きたのは確実だが、痕跡がない。

 何かヒントでもあればよかったんだが…………。


「……ちっ。おい、答えろ」


 肩を掴み、強く揺さぶる。

 すると、やっとゆっくりと顔が上がった。


 ……冷静な方か。

 助かった、まだ話はできるはず。


「お前らか……」

「俺たちだ。何があった」


 聞くが、また顔を俯かせてしまった。

 さっき見た目は虚ろで、生気を感じなかった。


 これだと、時間が無駄に進むだけだ。

 でも、話してくれないことには、何もできない。


 どうしたものか……。


『スキル、透視を使用しますか』

「今使ってどうする」

『相手の心情を読めます。ただし長時間は身体に負担がかかります。短時間の使用を推奨します』


 ……仕方ない。


「頼む」

『了解。透視、発動』


 白い文字が、ヤンキーの周囲に浮かぶ。


『なんで管理者が現れたんだ』

『村長はどこへ連れて行かれた』

『戻ってくるのか』

『俺達はどうすればいい』


 ……管理者?

 瞬きをし、透視を解除する。


「村長は、管理者に連れて行かれたらしい」

「管理者……」


 アルカがその言葉を聞いた瞬間、体を強張らせた。

 怯え方が異常だ。


「カガミヤさんは……管理者を知らないんでしたね」

「知らん。何だそれ」


 リヒトが息を整え、説明する。


「その名の通り、この世界を“管理している存在”です」

「へぇ」


 軽く返したが、続きは軽くなかった。


「違反があれば問答無用で捕縛。脱獄不可能な牢へ送られます」

「……普通に怖いな」

「そこでは休みなく働かされるそうです。倒れても、吐いても、鞭で打たれ、働かされる」

「うわぁ……」

「動けなくなれば処分。抵抗も無意味。魔法は通じません」


 ……人なのか、それ。


 管理者。

 世界の上位存在。


 捕まれば終わり。

 だから皆、恐れている。


 なるほどな。


「……ヤンキー」


 反応は薄い。


「受付嬢が村長に任命された。代わりも用意済みらしい」


 沈黙。

 やはり何も答えない。


 精神が完全に折れている。


「行くぞ」

「いいのか?」

「今は何を言っても無駄だ。こいつらには、時間が必要だ」


 今は何を言っても届かない。


 それより、急に村長にされた受付嬢の方が心配だ。


 外へ出る。

 だが――胸の奥がざわつく。


 これは、ただの後処理じゃない。


 何かが始まった。

 今までの事件とは、規模が違う。


 大きな何かが、動き始めた。


 どうか。

 この嫌な予感が外れてくれればいいが――。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 新たにでてきた「管理者」という存在。 この世界での一番の目的として「カケル様を助ける」というのがあったけど、この管理者というものとの対立も避けて通れないような気がします(;´・ω・)
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