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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第一章 セーラ村

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ヤンキーは礼儀とか考えず馬鹿晒しとけ

 アルカが、おずおずと話し始めて数分。やっと終わった。

 俺は「簡潔に」と言ったはずなんだが……。


「全然簡潔じゃなかったな」

「うるせぇ……。言葉にするの難しいんだよ」


 視線を逸らすアルカ。

 まぁ、気持ちはわからんでもない。


「まとめるぞ」


 頭をガリガリ掻く。


「村長は村人を人扱いしていない。パワハラも酷い。それでも耐えてきた。ここまでは合ってるか?」


 小さく頷く。


「だが、我慢の限界で殴った」

「アッテイマス」


 殴るなよ。

 殴るなら頭の中だけにしとけ。


 俺なんて何百回も上司を殴ったぞ。脳内で。


「状況はわかった。それじゃ──」


 ……足音。


「静かに」


 二人も気づいた。


 ドア前で気配が止まる。


 ガチャガチャ。


 ――バンッ!!


「失礼するぞぉぉぉぉおらぁぁぁぁ!!」


 モヒカンヤンキー。


 思考停止。


「……あ、どうも」


 条件反射で挨拶してしまった。


 スーツ。モヒカン。棘付きマスク。サングラス。


「……ださ」

「「!?」」


 口が勝手に動いた。


「今“ださ”って言った奴ぁ誰だぁぁぁ!!」


 馬鹿っぽい。

 いけそう。


 だが、廊下から別の声。


「落ち着け。情報を引き出すのが先だ」


 同じ見た目。

 だが空気が違う。冷たい。


 俺の前まで来た、何をしてくる?


「少し話をしてもいいかな」

「“少し”の定義による」

「慎重だな」

「どーも」


 こいつは面倒だ。

 まともに相手したくない。


 それより、こいつらの来るタイミング、絶妙すぎ。

 まるで、タイミングを見てきたような……。


「もしかして、カメラ仕掛けてる?」

「今は関係ない」


 その反応、絶対あるな。

 プライバシーの侵害じゃねぇかよ。


「なぜ部外者がいる? お前は何者だ?」

「異世界転移したおじさん。チート魔力持ち。金目的でダンジョン潜る一般人です」

「……どこから突っ込めばいい」


 正直に言ったのに。

 別に俺、ツッコミ待ちしてないんだけど??


「まぁ、いい。今の会話だけでお前との話は疲れる事がわかった」

「おい」


 失礼な奴だなぁ、俺は正直に話しただけだぞ。


「そんなことより……」


 視線が俺から、受付嬢に移った。


「裏切り者を始末しないとな」


 うっわ、向けられたくない笑顔がここにある。

 笑顔で言うな、普通に怖いわ。


 視線を移された受付嬢の身体が震えている。


「ご、ごご、ごめんなさい」


 涙目で、受付嬢が謝罪。

 だが、そんな謝罪をこいつが素直に受け取るわけもない。


「謝っても情報は消えない」

「それな」

「お前が同意するな」


 あっ、つい。


「こっちへ来い。罰を与える」


 その指クイは嫌だな。


 アルカとリヒトが限界顔。

 おい、また殴るなよ?


「今は黙れ――――おい!」


 俺の制止を無視し、アルカが前に出る。


「お前らはこの人を使って、なんで俺達にダンジョン攻略させないようにしたんだよ」

「ん? 簡単な話、村長に逆らったからだが?」

「逆らうのも当然だろう!! 村人はお前らの道具じゃない、好き勝手に命令していいわけじゃないんだ!」


 まぁ、そうだな。


「だが、村長のおかげで村人達が生きているのを忘れてはいないかい? 食料や物資は村長の力があってこそ手に入る。どんなに生きやすい空気を作りあげたところで、食料がなければ死ぬのみ。感謝されど、反逆行為はおかしくないかい?」

「確かにそうだが、そうだとしてもだ。村人達が苦しんでいるのは事実だ」

「何も苦しまずに欲しい物を手に入れたいと言っているのかな? それこそ、村長を苦しませることとなると思うが、いかがかな?」


 理想と現実。


「苦労を否定してない。強制がおかしいって言ってる!」

「バランスが崩れれば村は終わるが?」


 平行線だな。

 もういい。


「もういい、疲れた。だから、これだけ言う」


 二人の視線が刺さる。


「ダンジョンはクリアした。村長に報酬は倍の、四百万にしろと伝えろ。以上」

「断る」

「それを俺が断る。帰れ」

「不正でクリアした奴に報酬はない」


 不正? 不正だと?

 ワイバーンと戦った俺のどこに不正がある。


「してない。ワイバーン(二百万改め四百万)は俺が倒した。以上」


 まじで、不正はしてないぞ?

 なぜ、疑われないといけないんだよ。

 びっくりだよ、おじさん。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 軽快でテンポいい会話、やり取りが読んでてとても楽しく心地いいです(*'ω'*)
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