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第47話 到着!白金樺!

やっとこだぜー。

 クエスト完了と共に、村を自由に歩き、休憩もできるようになったので、コボルトさん達と軽く交流してから短期ログアウトだ。


 コボルトさん、犬種の!種類が!多い!

 推定スタンダードプードルとかゴールデンレトリバーとかジャーマンシェパードとか!

 なお見た目の犬種の話は彼らにも普通に通じました。


 なんか普通の犬から進化した種族なんだってよ?

 なお毛並みや外見はどんだけ褒めてもオッケーだけど、お触りは禁止でした。

 愛情表現でしかやらないことなんだって!


 北斗:親愛表現じゃなくてガチ愛の方かよ!


 はい、やらかしたのは家に大型犬がいる北斗さんでした!

 幸い相手も男性だったので、冗談はそんくらいでオナシャス、で済んだけど。


 なおこの世界に異種族婚の概念はないそうです。

 コボルト族に関しては同性愛の概念もないそうだ。

 人間はあるらしいねー!と朗らかに言われて流石に回答に窮する我々です。


 ミケ:あるんだ……

 アン:腐ってはいませんからねえ我々?

 ミュー:流石にあのジャンルは手が出ない。

 ひまり:あのジャンルなんでゾーニングが甘いんだろうね。


 うっかり普通の本だと思って買ったらそういう本だったことならあるんですよ。

 ……私には理解できない世界だった。

 買った本?藤垣内ふじがいとさんが持ってった。読んだかどうかは知らない。


 短期ログアウトから復帰したら、コボルトさん達にご挨拶して出発だ。

 此処からは歩きやすい街道が整備されているので、それに沿って進んでいく。


 鹿は何度かソロのものを狩った。結構角の振り回しが強かったので、団体さんはまだ難しそう。

 街道を歩いていると、アクティブのアードウルフは近づいてこないので割と楽ね。


 玉兎:道があるとモンスターが減るのは何故だろう?

 ミケ:不完全だが敷石があるだろう?あれがモンスター除けの成分含んでるんだとよ

 北斗:草原2にあった遺跡と同じ石だよな、これ?


 ミケさんの説明に、北斗さんが足元の白い石をこん、と蹴る。


 ミケ:そう、転用したから遺跡が残骸になってるんだってよ。師匠が言ってた

 ひまり:あー、黄金桜の町の壁にも白い石いっぱい入ってたよね!

 玉兎:そういえばスタンピードの時も壁越え侵入する生き物はいなかったな。

 ミュー:ゴブさん村とかどうしてるんだろう。

 アン:村囲いにあの石を仕込んでそうですよ。

 ひまり:そういえば囲いの根元のところどころに石、あった。スクショ整理した時に根元白いなって思ったら石だったりとかしたね。


 スクショの整理の時に気が付いたんだけど、村でも町でも、囲いの部分には必ず白い石、写ってた。

 規模が小さくなるほど、石の数は減るんだけども。


 謎を一つ解いた辺りで、草原だった風景が疎林に変わった。

 明らかに、人の手が入った林だけど、藪立ちの灌木が多いから薪炭材の為の林かな、これ?


 ミケ:お、Lv28のアナグマがおる

 玉兎:狸はいないのかな?

 北斗:イノが狸狩ったって言ってたから南にならいるっぽいぞ。

 ひまり:レベルは上がるけどアクティブが本当にいなくなった。


 この疎林にいるのは、アナグマ、オオカナヘビという中型の尻尾の長いトカゲ、クッカドゥー(但しレベルが高くて初期エリアのものより大きい)、そして、見たことない派手な鳥がもう一種類。


 ミケ:スプリッター?オリジナル種かな?

 ひまり:ミチバシリに似てなくもないけど別物だねー。

 北斗:ミチバシリ?

 アン:北米アニメにいましたね、ロードランナー。

 玉兎:名称的に似た性質はしていそうだな?


 黄色いボディに白い腹、青い頭で緑の尾羽。嘴は比較的短いのに足と首と尾が長い鳥は、我々を見るなり、ケーッ!!と一声叫んで逃げていった。Lv28なのでアナグマと同クラス。


 ひまり:茂みの中でも大騒動。雌とかいたのかも、逃げちゃったけど。

 玉兎:ぴよぴよ聞こえてたから雛がいたようだよ。

 北斗:子育て中はそっとしておいてやろうな……


 この辺になると、Lv22の我々ではちょっとしんどそうなモブが多いので、殆どスルーでひたすら観察と鑑定だけしながら歩く。

 コボルトの村で【動物鑑定】も取得したから、スキル上げが捗りますよ!


 ひまり:結構動物とモンスの両方の鑑定が一緒に上がったりしてる感じがするね?

 ミケ:区分があいまいなんだろうか

 玉兎:動物から幻獣やモンスターに変化することもあるそうだから、そのせいかもな。

 北斗:なら別に分けなくてもいいのでは?


 そうこうしていたら、林を通り過ぎた先に、市街の壁が見えてきた。

 どうやらあれが白金樺の町で良さそう、かな?


 町の周囲はやっぱり草原で、サイズのでかい羽根兎がところどころに佇んでいる。

 いや待て?鑑定名が違うぞ?


 ミケ:大羽根兎 Lv15?いきなり弱くなったな?

 玉兎:町を出たらいきなりLvマックス、ってのもえげつないからなあ。

 ひまり:野生かどうか疑わしい?

 アン:一応モンスター扱いなので野生ではありそうです。管理されてるのかも。


 見ていたら、町から出ていた、我々の同輩と似たような装備のヒューマンと獣人のパーティが兎を狩り始めた。

 数匹狩って、移動してまた数匹狩ったら帰っていく。


 ミケ:動きが依頼された分だけ狩りました感?

 ひまり:定数揃ったから帰るか―、って感じだったね。

 アン:つまりある程度ここの兎が食肉または素材として重視されていますね?


 喋りながらもずんずん歩く。

 ええ、そろそろログアウト時間が近いので!町という安地を目指すしかないんですよ!


「ようこそ、白金樺の町へ。冒険者さんかい……ってそのレベルとDランクでここまで来たのか、すげえな!」

 冒険者ランクなどの称号情報やレベルは門番……衛兵さんは見ることができる。

 なので到着するなりそんなことを言われる我々です。


「この辺りはアクティブなものがあまりいないからか、街道を通ってきたら来れちゃいました!」

「道が整備されてると楽ですねえ」

 あいさつ代わりに状況を説明したら、玉兄さんも追従した。


「ああ、『魔除けの白岩』は、コガネの方にはあまり残ってないだろうからなあ。こないだスタンピードもあったと聞くし。改めてようこそ、白金樺の町へ。我々は冒険心に満ちた者を歓迎するよ!」


 というわけで、無事白金樺の町へ入る事ができましたよ!


《北の町:白金樺に到着したプレイヤーが現れました。これにより、黄金桜ー白金樺間の物資流通が徐々に改善されます》

 りんご~ん!と通知音が響いて、そんなシステムメッセージが流れる。


 玉兎:成程、プレイヤーの踏破エリアが増えると物流が改善するのか。

 ミケ:正直今回なんもネタねえだろと思ってたから想定外

 北斗:じゃあ皆で手分けしてあちこち行く方がいいんだなこれ?

 ミュー:それでも即時改善ではないんだね。

 アン:そうすぐには変わらないでしょうね。隊商も時間をかけて移動しているようでしたし。

 ひまり:設定的には漂流者いっぱいきたから商機があるよ!みたいな感じなのかな?


 町に入ってまず気付くのは、黄金桜に比べて、明らかに獣人種とコボルトが多い事だ。

 そういや途中で会った柴コボルトのヴァシさん、北の方がコボルトはいっぱいいるって言ってたっけ。


[ミサキ]わあ!白金樺到達おめでとうございます!

[ひまり]ありがとー!わんわんおいっぱいいるよー!

[豊前]え?わんわんお、居るの!?

[峰雪]まあ!昨日こちらでも柴犬のコボルトさんに遭遇しましたけど、たくさんですか!

[北斗]毛並みは褒めていいけどお触りは禁止だそうだぞ!

[ミサキ]私たちもコボルト村には到着しました!でもエルリんが村に入れなくて死に戻りました……

[玉兎]NPCマイナス補正、きつそうだなあ。


 クラン会話でもお祝いが飛んできて、一部の人はコボルト村に到達したと判明。

 まああそこLv20越えてないとヤマネコに獲物扱いされるらしいからねえ。


[ミサキ]あ、そうそう。覚賀君、今度の週末くらいからログインできそうですって!

[玉兎]お、やっとか!

[ミサキ]フレンド登録しといたおかげでどうにか連絡が取れました!

[ひまり]おお!めでたい!待ち遠しいねえ!


 良いニュースも貰ったところで、そろそろおねむタイムだ。

 今日は食事もサボって歩き通しだったからねえ。


 幸いこの町にも噴水ポータルは設置されていたので登録だけして……


 北斗:あ。

 ミケ:……リスポン指定したな?

 北斗:……ハイ。

 玉兎:いいんじゃないか?レベル適性考えるとここから下って狩りに行くのでも大差ない。

 ひまり:混雑解消の一端になるだろうし、私たちもこっちに登録しちゃおう!


 そんなわけで、噴水ポータルにリスポン地点を変更しました!


 ログアウトは神殿がこちらにもあったので、仮眠室を借りました!

 おやすみなさい、町の探索はまた明日!

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