神による救済活動開始
第24話 神による救済活動開始
ヤマタニはミリーナの祖父のグリーズ子爵に躍進政策を止めるように説得したが、聞き入れられなかった。
「何度言われても、躍進政策の成果が出るまでは止められませんな。」
「どうしても聞き入れてもらえないなら、これ以上は時間を無駄にしてしまう。」
「こちらは、やることがあるので、これにて失礼します。」
「はい、わざわざお越しくださいまして、ありがとうございました。」
ヤマタニはグリーズ子爵館を後にした。
「待ってください。」
後からミリーナがヤマタニの後を追ってきた。
「これから、どちらへ行くのですか?」
「領内の村を回って、炊き出しを行う。」
「それなら私が案内します。」
ミリーナの案内でカルダ村へ向かった。
カルダ村に到着すると、村長の家に行き、炊き出しの準備を行った。
あらかじめ用意した大鍋二つ、木の器とスプーン100セットを借りたテーブルに並べた。
装甲車に積んであった小麦で、大量の麦粥を作った。豆や野菜などを入れ、シンプルに塩味にした。
麦粥が完成すると、それぞれに器を持ってこさせて、麦粥を配給した。
また、病気や怪我人にはヤマタニがヒーリングを行った。
こうすることで、麦粥の炊き出しと治療が同時に行えた。
「麦粥ありがとうございました。」
「麦粥美味しかったです。」
「腹が空いてて、麦粥助かりました。」
などと村人から感謝された。
「身体が弱っていたけど、無料でヒーリングしてもらって助かりました。」
「ヤマタニ様は本当に神様です。」
「凄い。死にそうだったのに、回復しました。」
ヤマタニのスポーツドリンクやヒーリングも好評で、患者が担架で運ばれてきたが、回復し、帰りは歩いて帰っていった。
このカルダ村の救済が終わると、ミランダ村へ行き、同じように救済活動を行った。
夜には街へ行き、同じ救済活動をやった。
一日3箇所を救済したので、ヤマタニも他の者もクタクタになって宿に戻った。
「ヤマタニ様、炊き出し一日3箇所はきついです。」
トミーもタクトも疲れていた。
「何をだらしない、殿のため、救済を待っている者のために頑張るのじゃ。」
「ほんにほんに、頑張るのじゃ。」
カクさんが二人の頭を撫でてやった。
「やる気になりました。」
「ぼくも頑張ります。」
顔を赤くしたトミーとタクトの二人は、俄然やる気になった。
「あの、ヤマタニ様。」
「レイナもご褒美のハグをしてください。」
「はいはい。」
ヤマタニがレイナにハグしてやると、ミリーナもヤマタニにハグを求めた。
「これで二人とも明日は頑張れそうだな。」
「なんだかご褒美があると、凄くやる気になります。」
「私も頑張ってやります。」
二人の娘にヤマタニのバフがかかった。
「マスター、私もご褒美エナジーがほしいです。」
「私達も殿のエナジーをくださいな。」
「よしよし、手からなら、まぁいいか。」
「やったー。言ってみるものですな。」
「ほんに、久しぶりに吸えますのぅ。」
スケさん、カクさん、コメリアにもヤマタニのバフがかかった。
「マスターへのご褒美は、私がマッサージします。」
「おお!それが何よりもご褒美だ。」
それぞれが、褒美がもらえると思い、俄然やる気になっていった。
「でも、この領内の救済活動だから、また明日も頑張ろうな。」
「おーっ!」
ヤマタニ達は宿屋の食堂で、また硬い黒パンと具の少ない薄いスープで食事を済ませた。
そして明日も明後日も明々後日もヤマタニ達の救済活動は続くのであった。
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