↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倒産中年社長、異世界で孤児達と逆転再生経営!番外編 異邦人の神を追う羊たちの旅  作者: 神永ちろる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/25

神の方へ向かう子羊

第21話 神の方へ向かう子羊



ヤマタニ装甲車部隊が圧倒的な火力で、街道にいたロックゴーレムの群れを撃破した。


「うぉぉぉぉぉぉー!」


街道を通過できなかった人々から、一斉に称賛の歓声が上がった。


「これが噂の銀の馬車の神の雷《いかづち》か!」


「凄い、圧倒的な攻撃力だ!」


「あのハイマールをやっつけた神の鉄槌だ!」


などと、ヤマタニを賛美するような声が次々と上がった。

ヤマタニはそんな歓声はいつもの事だからと気にせずに、街道に転がっているロックゴーレムの破片を1号車で片付けた。


「細かな破片は皆で片付けよう。」


「それから魔石の回収も頼む。」


「はい。」


それぞれがテキパキと働いてくれたお陰で、街道がまた使えるようになった。


「片付け終わったら、装甲車の武器の補充や点検をしてほしい。」


ヤマタニが各員に指示していると、いつの間にか人々が集まってきていた。


「あなたがあの噂の神様ですか?」


「神様、ありがとうございます。」


「神ヤマタニ様のご活躍をはじめてみました!」


などとヤマタニは人々に囲まれて、話しかけられた。


「俺は神ではない。街道が使えるようになったから、速やかに通行してくれ。」


とヤマタニは訴えたが、人々の興奮と熱狂は冷めなかった。

そしてミリーナ達もヤマタニの元にやってきていた。


「やはりあなた様が本物のヤマタニ様でしたか。」


「本物?俺は別に隠していた訳ではないがな。」


「ヤマタニ様にお願いがあります。」


「我が領地の民は貧困に喘いでおります。是非ヤマタニ様に再生をお願いしたいのです。」


しかし人々の声に遮られてヤマタニには聞こえていなかった。


「しかし、そんなに俺を拝まないでほしいな。」


「ヤマタニ様、私をお救い下さい。」


「どうか我の悩みを聞いて下さい。」


「持病の腰痛を治して下さい。」


などと周囲の人々は好き勝手なことを言っていた。


「おい!そのヤマタニはニセモノだ。」


明らかに実力が違っていたにも関わらず、ニセモノヤマタニ達が乱入してきた。


「私こそが本当の神ヤマタニである。」


「拝むなら私を拝みなさい。」


この青年は何を言っているのか?

黙って立ち去ればよいものを、何故こだわっているんだ?


「さぁ、ミリーナ殿。ニセモノヤマタニなどに関わらない方がよろしいでしょう。」


「ミリーナ殿、行きましょう。」


などとヤマタニをニセモノ扱いするものだから、集まった人々からの反感を買ってしまった。


「お前の方がニセモノだろーが。」


「チンケな馬車の攻撃がニセモノの証拠だ。」


「顔がいいだけのニセ神め!」


ニセモノヤマタニの青年は、カネヅルのミリーナを奪われたくない一心だった。


「無礼者!神に対してなんたる暴言。」


「この愚か者どもめ!」


ニセモノヤマタニの女護衛が、剣を振りかざした。


「だってよ、お前さんから買った御札は、まったく効果ないって鑑定士が言ってたぞ。」


「このアクセサリーも効果がないわよ。」


「これって詐欺じゃないのか?」


ニセモノヤマタニは散々に言われまくったが、弁解のしようがなかった。


「まぁ、待て!」


ヤマタニがそう言うと、周囲の人々は黙った。


「俺が来るまでの間、この青年は命を張って諸君らを魔物から守ったんだ。」


「今までの事はどうあれ、少しはこの青年に感謝してほしいな。」


周囲の人々はヤマタニの言葉によって、それ以上何も言わなくなった。


「私はこちらのヤマタニ様と同行します。」


ミリーナはニセモノヤマタニにそう言って断った。

ニセモノヤマタニ達は、馬車に乗って何処かへ行ってしまうのだった。


「…ということで、ヤマタニ卿を我が領地へ案内します。」


ミリーナは勝手に装甲車に乗り込んでしまった。


ヤマタニも人々から拝まれたくなかったので、続いて装甲車へと乗り込み、車を発車した。


そして東の街へと装甲車は走り続けるのである……。



ここまで読んでいただきありがとうございます!

もし少しでも続きが気になると思っていただけたら、ブックマークや評価【★★★★★】で応援していただけると嬉しいです!

すごく励みになります!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。