第四十一話:クトゥルフ軍団と対決
私は、足をひきずるように小さい部屋へ向かう。
廊下で、親衛隊長官カルロスに会った。
「魔王様、どこか具合が悪いのですか」
「いえ、どこも悪くありませんよ」
小さい部屋の前に立つ。
「今、ジグソーパズルをやってます。ご用の方はノックしてください」と張り紙を扉に貼って、部屋のベッドに寝る。
アンナちゃんが入ってきた。
「ちょっとアンナちゃん、ノックしてよ」
「あ、ごめん。ところで、マオちゃん、何で、ベッドに寝てるの。ジグソーパズルは」
「今日は調子が悪いの。うーん、つらいよう。アンナちゃん側にいてくれる」
「はい、喜んで、マオちゃん」
「安心したいから、手をつないでくれるかな」
アンナちゃんは優しく私の手を握ってくれる。
ノックの音がした。
「どうぞ」
イフリートが飛び込んできた。
「大変です。クトゥルフが攻めてきました」
私がベッドに寝ているので、イフリートはびっくりしている。
「魔王様、調子が悪いのですか。よりにもよってこんな時に」とイフリートが焦っている。
「大丈夫」
私はベッドから立ち上がる。
パジャマ姿ではない。
『女子高生』の姿だ。
城の外に出ると、得体のしれないモンスターの大群が、津波のように城に迫って来る。
ナイアルラトホテプが先頭にいる。
まるで波乗りをしているようだ。
この前の様にダークスーツを着ている。
「おい魔王! お前は調子に乗り過ぎだ。転移者を千人も一度に殺すとは。転移するとき、どれだけあいつらに土下座したと思っているんだよ。お前には死んでもらうが、安心しろ。死んでも天国にも地獄にもいかないからな」
性懲りもなく、ナイアルラトホテプが結界を張ってやがる。
手榴弾を放つ。
結界が解けた。
上空から、魔王親衛隊が出現する。
私は魔王の剣を構える。
大粛清!
前方のクトゥルフたちが一瞬でバラバラ。
魔王親衛隊のドラゴンたちが、後方からクトゥルフたちを炎で焼き尽くす。
ナイアルラトホテプが驚いている。
「お前、調子が悪いんじゃなかったのか」
「何のことかしら」
「死ね! 魔王」
ナイアルラトホテプが私に魔法攻撃をしかけるが、簡単にはじき返す。
倒れるナイアルラトホテプ。
「クソ!」
魔王親衛隊に囲まれるナイアルラトホテプの顔面は真っ青だ。
「観念なさい。あんたには死んでもらう。私にはこの世界の秩序を維持する義務があるんでね。ただ、死ぬ前に聞きたいことがある」
その時、
「うぐ!」
親衛隊長官カルロスが私に向かってナイフを投げた。
イフリートが私をかばって、倒れる。
親衛隊長官が裏切るとは。
こいつもナイアルラトホテプの仲間か!
瞬殺!
カルロスはバラバラになって死んだ。
「イフリート、大丈夫!」
急いで、イフリートの手当をするが、もう意識はない。
その騒ぎで、ナイアルラトホテプを取り逃がしてしまった。




