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第四十話:魔王、山賊を全滅する
異世界転移者が大勢集まって、山賊になったらしい。
勇者の役どころが無くて、そうなってしまったようだ。
多すぎなんだよ。
私は疲弊している。
肉体的にも精神的にも。
山賊のアジトに行く。
瞬間移動!
千人もいる。
私は山の中腹に降り立つ。
「皆さーん、今すぐ山賊行為をやめなさい。元の世界に戻りたい人は戻してあげますよー!」とデカいメガホンで呼びかける。
「勇者なんかより山賊の方が楽しいぜ」
「村を襲って、男を殺しまくり、女をやりまくる、最高!」
転移者たちは、私の言う事なんか全く聞かない。
ったく、このクズどもが。
「後、三分待ちます。出ないと瞬殺しますよー!」
「うるせー!」と千人で襲いかかってきた。
何だか疲れてきた。
仕方が無い。
大粛清!
魔王の剣を大きく一回転!
全員瞬殺!
千人の体がバラバラ。
ふう、終了っと。
魔王の間に戻る。
料理番がやって来た。
「魔王様、今日の料理は厚切り牛肉のサイコロステーキです……あ、申し訳ありません」
「どうしたの」
「あの、以前、同じメニューを出したら、下げてくれと言われたので」
「そんな事ないわ。美味しそうね」
さきほどの千人のバラバラ死体。
大量の鮮血が噴き出す光景を思い出す。
何とも思わない。




