第三十五話:魔王親衛隊創設
執事のイフリートから、魔王特別警護隊に、新たに大勢のドラゴンなどをくわえた魔王親衛隊を新たに設置するのはどうですかと、進言された。
うーん、魔法使いのマオの方が気楽だな。
「まあ、編成はまかせます」
ある日、イフリートが自慢げに報告してきた。
「魔王親衛隊のお披露目です」
魔王城の前に親衛隊が並ぶ。
なかなか、壮観だけど。
私が魔王の間からベランダに姿を現すと、親衛隊員が右手を上げる。
中央には、元魔王特別警護隊長のカルロス。
今は、親衛隊長官になった。
この男はいつも無表情だ。
腕には魔王の紋章がついた腕章をつけている。
大勢のドラゴンが城の上空を旋回している。
他にも大量のモンスター。
全員が、歓声をあげている。
ちょっとビビる。
イフリートはご満悦のようだ。
「さあ、魔王様、隊員に応えてやってください」とイフリートが私をせかせる。
仕方が無いので、私も右手を上げると、ますます、歓声が大きくなる。
「イフリート、これはまずくないの」
「この親衛隊は魔王様の身辺警護にのみ活動します。秘密警察みたいなことはしません」
そうは言っても、ドラゴンなんぞをぞろぞろ連れて歩いたら、目立ってしょうがない。
「私は今まで通り、一人で行動したいんだけど」
「まあ、魔王様がそうおっしゃるなら仕方が無いですが、危険な時はすぐに戻ってきてください」とイフリートに忠告された。
ふう、何だかますます疲れてきた。




