第三十四話:魔王城に見たことのないモンスターが侵入する
どうも、最近、体調が悪い。
例の月一回ほどの体調不良も、なんとなく乱れている。
仕事もはかどらない。
「マオちゃん、調子が悪いの?」
隣に立っているアンナちゃんが、心配そうに聞いてきた。
「え、そんなことないよ」
アンナちゃんが私の頭を撫でようとするが、魔王の間では恥ずかしいのでやめさせる。
そこに、部下が魔王の間に飛び込んできた。
「モンスターが襲撃してきました」
蛸みたいなグニャグニャしたモンスターが侵入して来た。
次々に部下がやられて、魔王特別警護隊も苦戦している。
イフリートも飛び込んできた。
「どうやら、魔王様を狙っているようです」
「なんで、そんなモンスターが」
「今、二十五階に到達しました」
私が目的か。
ならば、こっちから行ってやる。
瞬間移動!
そのモンスターは、三十階の廊下にいた。
何とも得体の知れない姿をしている。
全体的には蛸だが、するどい鈎爪を持った触手が大量にある。
どうやら、このモンスターの周りは結界は張られている。
またか。
しかし、こちらには、例の手榴弾がある。
モンスターに向かって、投げる。
爆発して、結界が解けた。
ただ、モンスター本体は、大したダメージは受けてないようだ。
モンスターが鈎爪の触手を私に伸ばして来る。
瞬殺!
モンスターがバラバラになって、死んだ。
気持ちの悪いモンスターだった。
「イフリート、このモンスターを知っているか」
「いえ、初めて見ますね」
いったい、なぜ、私を狙ってきたのだろうか?
勇者じゃないよね。




