第三十二話:魔王、結界を破壊する手榴弾を開発する
どうも、あの結界というものがうざい。
魔法が使えなくなるのは面倒だ。
瞬殺出来ん。
そこで、部下に命令して結界を解く魔石を発掘させた。
それを利用して、ある簡単な兵器を作らせた。
「異世界からきたものを参考にしました。手榴弾といいます。暴発を防ぐため安全装置がついてます。このピンを抜いて、レバーが離れると、数秒後に爆発します」
机の上に置かれた、その手榴弾というものは、パイナップルになんとなく似ている。
「この表面のデコボコは何?」
「投げやすくするためですね」
みんなで、製作者の説明を聞いていると、アンナちゃんが魔王の間に入ってきた。
「わあ、パイナップルだ」
口に入れようとする。
安全装置が抜けた。
「アンナちゃん、だめ」
私は取り返して、窓から捨てる。
爆発して、魔王の間の窓が吹っ飛ぶ。
アンナちゃんは床の上をゴロゴロと転がって、壁にぶつかってしまった。
慌てて、アンナちゃんのとこに駆けつける。
「大丈夫、アンナちゃん」
「ごめんなさい」とアンナちゃんが謝った。
どうやら、大丈夫らしい。
アンナちゃんが、吹っ飛んだ窓ガラスの破片で怪我をしたので、手当のため魔王の間から連れ出された。
けど、だいたいこの兵器のイメージが解った。
「つまり、魔法の結界を解くと同時に、敵に物理的なダメージも与えることが出来るわけね」
「そうですね、ただ、物理的ダメージはそんなに大きくありませんが」
今のアンナちゃんのように、興味本位で近づく人もいるかも知れないけど。




