表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おじさんと幼女のデスゲーム攻略  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/87

第78話:戦闘(前編)

広げられた、紙の地図。その上で、4つの点が動いていた。そのうちの2つ。重なった点が、6階で止まる。坂井(さかい)はその様子を、エスカレーターの上で見ていた。


(おじさんは、変わらないわね。受け身のまま。私たちは、そういうわけにもいかないけど)


4階にある光点(こうてん)は、飲食店に入った後に、坂井が使っているエスカレーターの出口向かった。それを見て、彼女は2階で足を止める。


(さすがに、このまま上るわけにはいかないわね)


今。坂井がいるのは、東側のエスカレーターだ。そこから彼女は、時計回りに移動して、フロアの北にあるエスカレーターに向かった。4階の点は、彼女を追って移動してくる。


(……やっぱりね。私を待ち伏せしようとしてる。……どうしましょう)


地図を折りたたんで、坂井はそこで立ち止まる。そして1度、(きびす)を返して全速力で走ってみた。元の場所を通りすぎて、彼女はその先にある、家具を売っている店に飛びこむ。


「……っ、ハァ、ハァ……」


(はしら)に手をついて。坂井は(かた)で息をしながら、ズルズルとその場に座りこんだ。彼女はそのまま、(にぎ)りしめていたせいで、シワがついた地図を開く。4階の点は、動いていない。


「……様子を、見てるのかしら。いえ、違うわね。体力を残しているんだわ。きっと、これは……」


彼女はほとんど、確信(かくしん)していた。4階にいるのは、あの茶髪の女だと。


(残りの人数を見て、男の人を裏切ったのね。私のことも、おじさんのことも。自分1人で、殺せると思って)


そして。茶髪の女は、先に坂井を殺しにきた。当然のことだ。坂井にとっても、その方がいい。


(おじさんなら、こんな手は通じないもの)


浦見(うらみ)と茶髪の女の違い。それは男女の差だけではない。もう1つ、決定的なものがある。


(あの女は、彼ほど積極的に動かない。今だって……)


4階の人物は、下に移動しようとはせず、フードコートに戻っていった。それを見て、坂井はゆっくりと立ち上がる。


(ほらね。どうせ、私が何度も位置を変えてるから、それに対応するのが面倒(めんどう)になったんでしょ。さて、彼女の武器は何かしら)


大きな家具の間を通り抜けながら、坂井はマップを見て考えこむ。


(最低でナイフ、最高で包丁……そんなところね。(ふせ)ぐには……)


家具の中にはクッションもあった。だが、それは服の下に入れるには、少し大きすぎる物だ。


(……これ、かしら)


最終的に。彼女は(となり)に並んでいる、オモチャ店に入っていく。そこにはちょうどいい大きさの、ぬいぐるみが置いてあった。




1/踵を返す

「あともどりする。引き返す」


2/肩で息をする

「苦しそうに、肩を上げ下げして呼吸をする」


3/確信

「固く信じて疑わないこと」


この後書き内での説明は、コトバンクのデジタル大辞泉から引用したものです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ