表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おじさんと幼女のデスゲーム攻略  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/43

第4話:おじさんと幼女は街を歩く

(……仕方ねえ。1人で考えるか)


浦見(うらみ)はホリーの視線を受けながら、先ほどの光景を思い返した。自販機(じはんき)の下から5円玉を見つけた青年。彼は硬貨(こうか)を手に取った時点では、それが宝であることに気づいていないように見えた。


(てことは、パッと見ただけじゃ判断できねえってことか。……けど、確か……)


彼は「光ってた」と言っていた。そして「ばーちゃんから(もら)った」とも。ここから推測(すいそく)するとしたら、宝とは一般的に価値があるものではなく、その人物が大切にしていた物。そして、どのような仕組みでそうなるのかは不明だが、見つけるまでは光を発している。


(……まあ、ここは全体的に暗いからな。その方が分かりやすいのは確かだが)


浦見は目の前にある自販機を見すえた。売り切れている品物はない。財布(さいふ)もないから何も買えないが、触るだけなら可能そうだ。先ほどまで青年が宝探しをしていたので、安全であることも保証されている。だが。


(……2つも宝があるわけねえか)


これは人の命がかかったゲームだ。その性質から考えても、主催者に悪意があることは確かだろう。だとすれば、宝の場所は()らされている。そう考えるのが自然だ。


(ここには無い。それなら、どこだ?)


浦見はホリーを連れて、彼女を(ひろ)った十字路(じゅうじろ)まで戻る。自分が来た方向と、自販機があった路地裏(ろじうら)の方向は別だ。残る方向は、あと2つ。


(ここを起点(きてん)にして探せば、何か見つかるかもしれない)


男は路地裏の入り口で、(かか)えていた少女を地面に下ろす。自分の足で立った彼女は、彼を見上げて首を(かし)げた。


「……いいか。ここは何が起きるか分からないところなんだ。宝を見つけたら、俺は必ず戻ってくる。だからホリーは、安全な場所……この道の前で、待っててくれ」


アスファルトに膝をついて、少女と視線を合わせながら。彼は彼女の頭に手を置いて、言い聞かせるように告げた。


「……いや」


浦見の体の横にある、自分に伸ばされていない方の(うで)をホリーが(つか)む。彼女は必死な目をしていた。


「置いて、いかないで」


「……そうはいうがな」


男は迷った。即死トラップだらけの場所で、少女と探索(たんさく)していいものか。


「おじさんがなんて言っても、私、待たないよ。勝手についてく」


彼女は真剣な表情で続けた。その返答に、彼も覚悟(かくご)をして立ち上がる。


「……分かった。なら、せめて俺の目の届くところにいろ。勝手に物に(さわ)るんじゃねえ。……約束できるな?」


少女は男の問いに真顔で(うなず)く。そして2人は、十字路の先へと進んでいった。





1/推測

「ある事柄をもとにして推量すること」

ーー推量とは「物事の状態・程度や他人の心中などをおしはかること」


2/起点

「物事の始まるところ」


3/探索

「未知の事柄などをさぐり調べること」


4/覚悟

「危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること」


この後書き内での説明は、コトバンクのデジタル大辞泉から引用したものです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ