第三話8『四人目?』
◇
「で、ヤイバ君。入部した理由を聞いてもいいかな?恋に困っているってどういうこと?」
蓮宮が尋ねるとヤイバは少し困った顔をして
「俺様はモテるんだ」
・・・・・・。
ガタッ。
「楽斗、落ち着いて座って・・・。手に持ったカッターをしまおう、ね?」
・・・・・・ストン。
「お前今そのカッターで何しようとした?」
ヤイバが驚愕の表情でこちらを見てくる。
「一応聞くがモテるって同性にか?」
・・・同性なら同情の余地はあ─。
「そんなわけないだろ、冗談はよせよな」
ガタッ。
「楽斗、落ち着いて座ろ!?ね?両手で持っている斧を置いて!ね?」
「まぁ、落ち着け蓮宮・・・。どうせドッキリ用の玩具だろ」
・・・。
「死ねやぁぁぁああ!」
俺は斧をヤイバに向けて思いっきり振り下ろした。
ザシュッ‼
斧はヤイバのすぐ横を通りすぎた!
「ハハハ・・・・・・この俺様がそんなドッキリ用の玩具で驚くわけが・・・」
ヤイバは笑いながら斧が振り下ろされた場所を見た。
置いてあったゲーム機が真っ二つになっている。
「・・・」
「まて、それ本物じゃねぇか・・・」
「・・・」
「さすがに斧で斬られたら俺様でも死ぬぞ?」
「・・・」
「だから、その斧を地面に下ろしてくれないか?」
「却下する」
俺はそう言って斧を構えた。
「ちょ、待てって・・・蓮宮助けてくれ!」
その言葉を聞いた蓮宮は机に顔を伏せた
「Zzz・・・・」
「おい!蓮宮!」
「覚悟を決めるんだな・・・」
俺はヤイバに狙いを定め斧を振り下ろし─
ガラガラ!
不意に教室の扉が開かれた!
「あのすみませ・・・・・・」
扉を開けた黒髪の女の子は目の前の光景に呆然としている。
ドサッ。
女の子は抱えていた荷物を落とした。




