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忘れられた記憶の断片から力を得れる俺は小出しで成り上がる  作者: 描空
学生編

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54話 モンスター討伐①

 ダンジョン攻略を終え一日の休息をもらった俺たちは疲労を取るために各々好きに過ごした。俺は一日ベッドでゴロゴロしてなるべく疲労を回復させることに注力した。と言っても本当にゴロゴロしていただけだから何も注力することはなかったが。自堕落な一日を過ごしていると武帝に怒られそうだと思ったが、ダンジョン攻略を頑張ったからか特に何も言われなかった。ユースも今日ばかりは何も言ってこず、トレーニングに誘われることもなかった。


 休息が終わり予定では最後の競技となるモンスター討伐の日になった。モンスター討伐は他の高校と協力して破滅級以上のモンスターを倒すという競技だ。破滅級と言うと、俺とユースたちで行った連鎖のダンジョンにいたミノタウロス兄弟が思い浮かぶ。だが、競技会がミノタウロスなんていう倒しやすい破滅級のモンスターを俺たちに戦わせるわけがないと確信していた。競技会は見応えや集客のために意図的に操作していると感じているためだ。勝ち抜きトーナメントの個人戦でも、俺と美園藍が対極の位置にいたり、明らかに学生だけで攻略出来ないようなダンジョンを競技に用いているからだ。俺たちが行った滅殺のダンジョンの最奥にいたモンスターが何なのかは分からないが、明らかに学生三人で倒せるようなモンスターではないのは確実だ。競技会の運営も資金が必要なのだろうが、明らかな裏工作があると思わせられる。今回で俺の存在は様々な人、企業に認知されただろうから来年からは他の人に譲る意味も込めて参加しないでおこうと決めた。


「健斗行くよー」


 ユースに呼ばれ朝ご飯を食べに向かった。いつも通り雑談しながら朝ご飯を食べた。今日は運営の人は説明に来なかった。そこまで説明する必要があるようなことはなさそうだしと思っていると運営の人がやって来た。今日も来るんだと思っていると運営の人が言った。


「本日のモンスター討伐はランダムにどこの高校と協力するのか決めますので把握しておいてください。競技始まりは十時からです」


 それだけ言うと運営の人はホテルを後にした。なんだか慌ただしくしており準備に手間取っているのかなと思った。少しするとどうせ今回もランダムって言いつつ操作してるんだろうなと思った。競技が始まるまで約一時間あるが、そこまでゆっくりしてられないとその場にいるみんな少し急ぎ気味に動き始めた。俺たちも準備をして競技場に向かった。一時間というのはあっという間で、もうモンスター討伐が始まろうとしていた。


「さぁ本日も始まりました全国高校選抜競技会。本日は最終種目のモンスター討伐です。一種目目にもやりましたが、今回は高校同士協力し合ってモンスターを倒していただきます。ルールは簡単。モンスターを全員の力で倒すこと、他校の生徒と仲間割れをしないこと、他校の生徒を見捨てないことです。出場者の皆さんは攻略者になる人が多いでしょう。攻略者となれば即席のパーティでモンスターと戦う可能性もあります。そんな時のための経験だと思って仲間と共闘してモンスターを倒してください。それでは協力する高校同士を発表しますのでモニターをご覧ください!」


 実況の言葉に俺たちはモニターを見た。一校づつ名前が表示されどこの高校と協力するのか分かりやすいように工夫されていた。どうせ光正と信神だろうなと思っていたが、その予想は裏切られることとなった。なんと、俺たちは日の本高校と協力することになった。信神高校はと言うと、桜花高校とだった。意外だなと思ったが、戦力を分散させることで迫力のある戦いを複数回見られるという理由かなと思った。もしかしたら今回は本当にランダムなのかも知れない。そんなことを思っていると実況が進めた。


「それでは一組目から始めて行きましょう!」


 一組目の六人が実戦場でモンスターが来るのを待っていた。すると、競技場の裏手から運営の人たちによってミノタウロスが連れてこられた。と言っても、保護バリアで区切られた通路をミノタウロスが一人でに歩いて来ているだけだ。一組目の六人が始まると構えると、ミノタウロスは六人の敵意に気がついたのか突進した。六人は一度回避に専念し攻撃の隙を探した。ミノタウロスは無尽蔵の体力で走っては攻撃をしてを繰り返しており、六人はまともに攻撃出来ていなかった。魔法使いが何とか少しづつ攻撃出来ているが、ミノタウロスには全然効いておらず普通の人には破滅級がこんなにも厄介なモンスターなんだと思った。しばらくそんな状況が続いていると近接の一人が逃げるのをやめミノタウロスを正面から受け止めた。その近接の人が相当な覚悟でミノタウロスに立ち向かった結果、残りの五人によってミノタウロスは倒された。近接の人は怪我を負い治癒魔法で治療されていた。


「一組目の皆さんお疲れ様でした。それでは続きまして二組目の皆さんお願いします!」


 そこからどんどん多数の組が破滅級のモンスターと戦い何とか勝利を収めていった。次は俺たちの番となった。俺たちの味方は白陵高校の三人だった。前衛二人のうち一人のアイテムがどんななのか知らないなと思ったが、別にいいやと気にしないようにした。


「それでは十四組目の皆さんお願いします!」


 俺たちが実戦場に向かうと観客席から多数の声援が送られた。本当にありがたいほど応援してくれるなと思っているとユースが言った。


「応援が嬉しいからって気抜きすぎ」


「ごめんなさい」


 ユースに怒られてしまったので気持ちを切り替えた。どんなモンスターでも倒してやると意気込んでいるとズシンズシンと重たい足音が聞こえて来た。俺たちは構えた。足音の主がどんなモンスターなのか心拍数が上がった。裏手から出て来たモンスターの正体はなんとマンティコアだった。でも、顔と体はライオンで立髪があり尻尾は蠍、翼も生えており、耳はフェネックのように大きかった。でも、決定的に違ったのはその大きさだ。体高は三メートルを超えておりとてつもない迫力だった。マンティコアが俺たちに気づくと咆哮を浴びせてきた。その瞬間、マンティコアが俺たちに向かって来た。俺は豪嶽砕(ごうがくさい)を擦り合わせ用意した。


「俺たちが気を引くから三人は隙を見て攻撃して!」


 金田先輩の指示に従い全員が動いた。俺たちはマンティコアに向かって攻撃を繰り出した。金田先輩は爆斬刀・真で斬りつけ、ユースは雷王の剣で雷を纏いながら攻撃し、俺は風魔法でマンティコアの真上まで飛び上がり豪嶽砕で脳天に攻撃をした。だが、俺の攻撃だけは翼で防がれた。とは言え翼は上になっていた左翼を斬り落とせた。すると、マンティコアは痛みからか大暴れし始めた。俺は白陵の三人を守るために三人の元に駆けつけた。三人は怯えており無理もないと思った。でも、このままじゃダメだと思い言葉をかけた。


「俺たちがマンティコアの攻撃を引きつけるから三人は攻撃することだけ考えて。もし、前衛の二人に攻撃がいっても俺が守るから」


 俺がそう言うと三人は頷いた。それと同時にマンティコアの動きが収まってきた。


「小出! 一気に畳み掛けるぞ!」


 金田先輩の言葉に俺は三人に視線を送り攻撃してもらえるようにした。三人は勇気を出してくれ攻撃に参加してくれた。金田先輩とユースが正面に立ち、白陵の前衛二人が後方、後衛一人は離れて弓を引き絞った。阿吽の呼吸で全員が同時に攻撃をした。金田先輩の爆斬刀・真の爆発で怯んだところにユースの雷が襲い、白陵の前衛がバットと刀で体勢を崩し、後衛の弓矢が炎を纏いマンティコアの肋に突き刺さり炎上した。マンティコアは俺の存在が完全に頭の中から消えており、五人に気に取られていた。その隙に上空から豪嶽砕で首を切り落とした。


「なーんとマンティコアを一切の苦戦なく倒してしまったー! 光正高校も凄いが白陵高校もよくやりました!」


 俺たちは勝利を収めて実戦場を後にした。

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