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忘れられた記憶の断片から力を得れる俺は小出しで成り上がる  作者: 描空
学生編

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39話 実力テスト

 夏休みが終わり学校が始まった。久しぶりの学校に心躍らせながらみんなと登校していると、周りにいる光正生の口から実力テストなるものがあることが分かった。


「実力テストってどのレベルなんだろな?」


 俺が三人に聞くとみんな首を傾げた。一年生だから分からないのも無理はないが、少し考えたりして欲しいなと思っていると後ろから金田先輩の声が聞こえて来た。


「小出、相川おはよう」


「「おはようございます」」


 俺と勝は金田先輩に挨拶を返し、今がチャンスだと実力テストの難易度について聞いた。


「金田先輩、実力テストってどんな内容で難易度はどのぐらいなんですか?」


「実力テストなんて夏休みの間サボってないか確認するためのテストだから安心しろ。それに、お前らなら夏休みの間サボるなんてことしないだろ?」


「そうですね。自信持って臨みます」


「おう。それじゃあ俺たち三年はこっちだから。頑張れよ」


「金田先輩も頑張ってください」


 金田先輩は実戦場の方に向かって行った。三年生ともなると、選抜戦のような対人戦か期末テストのようなモンスターと戦う実力テストなのだろう。そんなことを思いつつ教室まで行くと、クラスみんなの日焼け具合に驚いた。海やプール、キャンプなどに行ったのだろうか、クラスの半数以上が夏休み前より日焼けしていた。みんな夏休み最高にエンジョイしてたんだなと思う反面、俺は夏休みっぽいことしてないなと少し後悔した。でも、古代魔法を試してる時にじいちゃんとウォータースライダーもどきみたいなことはしたからいいやと思った。席に座りユースさんはダンジョン巡り終わってから何してたんだろうなと思っていると、塩田先生が朝のホームルームを始めた。


「えー、みんな知っていると思うが、今日は実力テストを行う。でも、これはお前らが夏休みの間に鈍ってないか、サボってないかをチェックするためのテストだから。もし、夏休み遊び過ぎたって思ってるやつはウォーミングアップを入念に行っておくように。一応評価基準としては夏休み前から腕が落ちてなかったらいいから。一応成績に含まれるから真面目にやるように。以上」


 塩田先生がホームルームを終え教室を後にすると、教室が少しザワザワし始めた。おそらく、夏休み遊んでいてアイテムにまともに触れていなかった生徒がヤバイヤバイとなっているのだろう。俺たちはそんなことなく普通にしているとホームルームにはいなかったユースさんが話しかけて来た。


「おはよ。今日、実力テストなんですってね。さっき塩田先生が教えてくれたわ。四人は心配なさそうね」


「もちろん」

「当たり前よ」


 俺と春奈がユースさんの言葉に答えると、ユースさんが続けた。


「ちなみに、私強くなったから驚かないでよ」


 ユースさんは自信満々といった表情で言ってきた。ユースさんの言い方といい、表情といい、小さい子がえっへんと鼻を高くしているようでニヤケそうになった。でも、笑ってはユースさんに失礼だと堪えた。そこから俺たちは雑談をしながら先生が来るのを待っていると、塩田先生が急いで戻って来て指示を出した。


「ごめん言い忘れてた。一限は簡単な筆記試験で二限から各自分かれてテストだから実戦服に着替えるように」


 それだけ言うと塩田先生はすぐに去ってしまった。先生も凡ミスするんだと少し和やかな雰囲気になった。でも、さすがに筆記試験は少し嫌なイメージがあるのですぐにザワザワし始めた。少しすると、石田先生がテスト用紙と思しき紙を手に持って教室に現れた。その瞬間みんな嫌な顔をした。期末テストの時はこれほどじゃなかったのになぜ、実力テストでこうなるのだろうと思った。おそらく、夏休みの楽しかった思い出が鮮明に思い出せるため、テストという現実を受け入れたくないのだろう。そんなこと考えているとチャイムが鳴りみんな席についた。石田先生がテスト用紙を配り実力テストが始まった。


 内容は至って簡単で、魔法の使い方やアイテムの使い方からモンスターとの戦い方など基本的なことだった。だが、最後の問題が特殊だった。その問題の内容は、夏休みの間どうすればもっと自己研鑽をつめたか、成長出来たか書きなさいというものだった。夏休みの間エンジョイしてたみんなに学校が始まった現実を突きつける問題だ。俺はそんなこと気にせず思っていることを書いた。部活が終わった後に筋トレを行うや、友人と一緒に訓練するなどをもっと詳しく書いた。これでいいだろうと思いペンを置きテストが終わるまで待った。チャイムが鳴ると同時に石田先生が手を止めるように言った。石田先生がテスト用紙を集め一限が終わった。俺たちは二限のために実戦服に着替えに行った。


 二限が始まると、期末テスト同様の塩田先生と尾形先生によるテストが始まった。形式はほとんど同じだが、夏休み前より腕が落ちていると判断された生徒は何度もやり直しさせられ合格するまでやらせていた。俺はそんなこと絶対にあり得ないと自信すらあった。いよいよ俺の番になった。期末テストと同じで塩田先生と尾形先生二人に見られていたが、そんなこと気にせず古代魔法とまではいかないが、マナをかなり集中させ大きな火魔法を出現させ、それを氷刃剣で一刀両断にするということをやってみせた。塩田先生と尾形先生の反応はとても良く、二人とも興奮を隠せていないようだった。勝たちにも褒められ気分を良くしているとユースさんの番になった。


 ユースさんは杖で雷魔法を出現させた。その雷は黄色ではなく、少し白色が混じっているような色だった。おそらくユースさんなりにかなりのマナを集中させたのだろう。そして、雷王の剣で落雷を落とし終了した。さすがトールさんの娘ということもあり雷の扱いは見事なものだった。だが、欲を言うならもっと他の魔法やアイテムを使ったユースさんも見たいなと思った。勝、透、春奈もテストを無事に終え俺たちは余裕だったなといい気分で実力テストを終えた。今日は初日ということもありこれで学校は終わった。俺は久しぶりにシロに会いたいなと思い、家に帰ったら会いに行くことにした。


「アペルタ」


 忘れられた記憶の断片(アルカディアリベル)の中に入ったが、シロの場所がどこか分からずどうしよかと思っていたが、目の前にシロがいて驚いた。シロに会いたいなと思ってここに入って来たからかシロの場所にいたのだ。便利だなと思っていると、シロが不思議そうに俺のことを見つめていた。


「何しに来たんだ?」


 つれないシロの言葉に俺は満面の笑みで答えた。


「遊びに来たんだ」


 俺がそう言うとシロは尻尾をブンブンと振り始め俺たちは心ゆくまで遊び尽くした。シロとこうやって遊んでる瞬間が一番癒しになっているなと心の底から思った。

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