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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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202/206

202話 文化祭本番②

 文化祭本番二日目の今日は、午前中自由時間の午後から喫茶店運営のため昨日行けなかったお化け屋敷や午前中の有志の出し物を見に行きたいなと考えていた。午後はすみれちゃんが来てくれれば色々お返し出来るし、遊び疲れた人のちょっとした休憩にもなるだろうからゆっくり出来るぐらいの客数さえ来てくれればいいなと思った。


 今日は早くに学校に行く必要はなくいつも通りの時間に勝たちと集合してから学校に向かった。道中どのクラスの出し物を見に行きたいか話した。俺は考えていた通りお化け屋敷と午前中の有志を見に行きたいと伝えると透もほとんど同じで追加で買い食いをしたいとのことだった。勝と春奈はすみれちゃんのところに行きもっとゆっくり楽しみそして、フードを頼みメイドさんからの萌え萌えを摂取したいとなかなかに気持ち悪いことを言っていた。男がメイド好きっていうのは分かるが、春奈も好きだとは思っておらず驚きもあった。そんな会話をしていると後ろからすみれちゃんの声が聞こえてきた。


「その話私のクラスで絶対にしないでくださいね。私以外のメイド全員から軽蔑の目で見られますよ」


 さっきまで楽しそうに話していた勝と春奈は背筋をピシッと伸ばしそんな話してませんでしたよって顔になった。そんな程度で騙せるかとツッコミたかったが、すみれちゃんが先に言った。


「ちゃんと全部聞いてましたからね。メイドが好きなのは分かりますけど、あくまでこれは文化祭ですからね。東京にあるメイドカフェじゃないんですよ」


「「すいません……」」


 勝と春奈は素直に反省した。嫌がる人が目の前にいるのに謝らないほど愚かではないと知っていたためこれで今後このような発言はしないようになればと思っているとすみれちゃんが言った。


「まぁ私は自分のメイドとしての魅力が伝わっているようで悪い気はしませんね」


 褒められているように感じたのかすみれちゃんは満更でもなさそうだった。そんな話をしていると学校に着き各々自分のクラスに向かおうとした時春奈が言った。


「今日はお昼前に行くからね。午後時間あったら私たちのクラスに来て。精一杯おもてなしするから」


「分かりました。午後からお邪魔します」


 というわけで俺たちの文化祭二日目の予定が粗方決まった。午前中はお化け屋敷と有志を見に行き昼前にすみれちゃんのクラスに行き、午後は喫茶店運営と充実した文化祭最終日になるだろうなと感じた。教室に入り朝のホームルームが始まるのを待っていると塩田先生が教室にやって来てホームルームを始めた。


「えー今日で文化祭は終わってしまうんだけど、まだ今日は始まったばかりです。今日一日を人生最高の日に出来るように各々最高な時間を過ごして、いつの日か語り合えるような最高の一日にするように。そのためには昨日言ったように、ハメを外し過ぎず自制して節度のある文化祭にするように。今日も午前午後で運営するから忘れないように。昨日午後組の何人かが途中でお腹空いたって言うやつが多かったから今日の午後組はなるべくしっかり食べてから戻ってくるように。それじゃあ今日も楽しんでこい!」


 俺たちは早速お化け屋敷に向かうことにした。昨日もずっと並んでいたから早めに行こうとホームルームが終わった瞬間に向かったのに、他クラスは俺たちより早く終わっていたようで先に並ばれていた。でも、そこまで多くなく少し待てばいいぐらいの人数で俺たちはすぐに列に並んだ。お化け屋敷が始まるまで少し待っている間にも列はどんどん長くなり早く来て良かったと心から思った。そんなことを思っているとお化け屋敷がスタートし列が進んだ。教室から女子の悲鳴が聞こえて来たため期待しているといよいよ俺たちの番になった。

 お化け屋敷に入ると教室は真っ暗でしっかり雰囲気出ていて期待以上だなと思いながら進んでいると、曲がり角にゾンビのような置物が下からのライトに照らされており少しだけ驚いた。その様子をユースたちに見られて笑われたが、それもまた一興ということで先に進んだ。他にもモンスターを模した置物があったが、今までの攻略授業で倒したモンスターが多く素材もそのモンスターの物を使っていた。まさかのリサイクルに違う意味で驚いた。お化け屋敷が終わり教室を後にしようとしたが、出口がクロコディウスの口を再現しておりその再現度の高さに感服した。


 お化け屋敷を後にした俺たちは有志の出し物を見に行くことにした。二日目午前中の出し物はマジックショーとバンドでありどんなものが見れるのか楽しみ向かった。競技場の観客席に座りマジックショーが始まるのを待っていると競技場の上空からマジシャンらしいタキシードを見に纏った生徒が現れた。風魔法でそういう演出にしてるんだろうなと思っているとその生徒が空中から消え競技場は騒然となった。魔法ではこんなことは出来ないためアイテムなのかと思っていると、さっきまで騒然としていたのが一変し歓声へと変わった。俺たちはどこにそのマジシャンがいるのかと辺りを見渡していると背後から声が聞こえた。


「期待通りのリアクションをありがとうございます副会長」


 まさかと思い振り返ると俺の真後ろにそのマジシャンがいた。どんなアイテムなのかと興味津々でいるとマジシャンが競技場中央に行き話し始めた。


「みなさんがあっと驚くようなマジックを披露しますので最後までお楽しみください」


 マジシャンの言葉に歓声をあげていると、マジシャンは頭からハットを取り手に持ったステッキで一度ハットを叩いた。すると、ハットの中から白いハトが多数現れた。そのハトたちの足に何かがくくられており何だ何だと思っていると、ハットの中には到底収まらないほどの大量の風船と紙吹雪が現れた。どういうマジック何だと思っているとマジシャンがステッキを振り風船を全て割ってしまった。何が起こるんだと思っているとその割れた風船から各魔法の精霊が生まれた。そして、その精霊たちは観客席を飛び回り観客の視線を奪った。最後にマジシャンは精霊たちを競技場中央に集めて綺麗な星のようにしてこう言った。


「私の希望の星が皆様を楽しませれたようでなによりです。私の出番はこれにてお終いですが、次なる有志の方に引き継ごうと思います」


 マジシャンがそう言うと、ドラマのシンバルの音が鳴った。いつの間にか競技場中央にバンドの準備が終わっていた。マジシャンが視線を奪った間に準備したんだろうなと思っているとバンドがスタートした。今流行りの曲から定番の曲まで最高に盛り上がれるライブをしてくれた。競技場は大盛り上がりで有志の出し物を見届けた。そんなことをしているともう午前十一時となっていたため俺たちはすみれちゃんのクラスに向かった。


「お帰りなさいませご主人様!」


 すみれちゃんが俺たちのことを出迎えてくれ俺たちは気分良く入店した。昨日とは違い一人一つオムライスを頼みすみれちゃんに全員分の萌え萌えを貰おうとしたが、何とオムライス一つにつきメイドが一人来るというシステムだったらしく俺たちは四人のメイドさんから一度に萌えを貰えた。もちろんその分だけオムライスは美味しくとても満足のゆく午前中だった。


 午後十二時を回る前に教室に戻った俺たちはクラスメイトから運営を引き継ぎ精一杯頑張った。お客さんが絶えることはなく軽食も売れるため午後二時まではずっと忙しかった。しばらくして落ち着いて来た頃すみれちゃんがやって来てくれた。ちょうど客数も少ない時間だったためすみれちゃんと文化祭について雑談していた。時々来るお客さんに対応しつつ楽しかった文化祭を振り返っているこの時間もとても楽しかった。そんな時間もあっという間でもう文化祭も終わろうとしていた。まだ終わってほしくない気持ちだったが、こういう非日常は終わりがあるから輝くのだと自分に言い聞かせて文化祭が終わるその瞬間を待った。そして、文化祭が終わるチャイムが学校に鳴り響いた。学校からは残念に思う声で溢れていたが、俺たちは清々しい気持ちだった。帰りのホームルームがあるためすみれちゃんは自分のクラスに戻って行った。少ししてみんな帰って来ると塩田先生も教室にやって来て帰りのホームルームを始めた。


「みんなお疲れ様。文化祭全力で遊んだと思うけど、明日は用意したものを全て片付ける日だから心苦しいと思うけどみんなで協力して片付けするように。そして、土日に文化祭があったから火水は振替休日だからゆっくり休むように。文化祭は終わったけど、思い出は永遠だから。文化祭が恋しくなったら攻略授業とか大変だなって思ったら、写真でも見返して楽しかったなって思い出して頑張って立ち向かってベストを尽くすように。今日は帰って休んで明日の片付けみんなで頑張ろう」


 帰りのホームルームが終わり俺たちは家に帰った。父さんと母さんにも文化祭の話をして写真も見せて楽しい思い出を共有してあげた。

次回もお楽しみに


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