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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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199話 文化祭準備③

 文化祭準備期間が始まり光正は文化祭特有の雰囲気で包まれていた。それは校門からでも分かった。何故かと言うと、校門に大きな看板を作ろうとしているであろう板材とペンキがあったからだ。アーチ型の看板でかなり大規模な看板で大変だろうなと思ったが、これは誰が作ってるんだと思いユースに聞いた。


「なぁユース、あの校門の看板って誰が作ってるんだ?」


「あれは先生たちよ。生徒はクラスの出し物で手一杯だから、先生たちがやってくれることになったの。競技場もバンドとかの有志で使うから音響の設定とかはするんだけどそれは直前にすることになってるからなるべくクラスのみんなに迷惑かけないようにしてるの。一応そっちも先生たちがやってくれることにはなってるけど、先生たちの負担減らすためにそうしたの。みんなには言ってなかったからそのつもりでいてね」


「「「はーい」」」


 最初俺だけ教えられていなかったのかと思って焦ったが、みんなまだ伝えられておらず安心した。その時、ユースが俺だけに聞こえるぐらいの声量で言った。


「それより、この前父さんたちについてメールで聞いて来たのにそこから返信ないけど何だったの?」


「あー、すっかり忘れてた……単にトールさんたちのことが気になったのとヴェナトレスの情報は何か掴めたのかなって」


「そう。父さんたちのことなら大丈夫。文化祭本番には来てくれるし。ヴェナトレスのことだけど、困難のダンジョンにあった施設の情報以外は何も分かってないんだって。それと、母さんと健斗たちが見た変な人型の何かは跡形も無く姿を消してたそうなの。おそらく転移のアイテムで培養ポッドごと移動させたんじゃないかって言ってたわ。他の人には話しちゃダメよ一応機密情報なんだから」


 俺は盗み聞きしてる奴はいないかと周りを確認した。幸い他の生徒は俺たちのことなど気にしていなかった。良かったと思っているとユースが続けた。


「返信ないとどうしたのかなって思っちゃうから今度からちゃんと返信してね」


「気をつける」


 そんな話をしながら教室まで向かうと一人一席ない教室に着きクラスのみんなどうしようかと壁に体を預けていたり床に座っていたりした。そんな時塩田先生が教室にやって来てホームルームを始めた。


「えーみんな適当に床に座るか壁にもたれかけて楽な体勢で話聞いて。今日も昨日と同様準備してくれてたらいいから、買い出し行く時にはちゃんと許可貰うことだけ忘れてくれなかったから大丈夫。それと、先生たちは基本校門か職員室、各学年のフロアの何処か、競技場にいるから。緊急の連絡は昨日教えた番号にね。それじゃあ時間も惜しいから準備始めて」


 ホームルームが終わり俺たちは準備を始めた。今日は教室内を喫茶店のようにするために内装のデザインに重きを置くようだ。喫茶店ならではの木の感じは教室そのものを使えるため、男子には小物の準備が割り当てられた。内装をデザインする絵の具の調達や使い捨て食器、ランチョンマットなどの買い出しは俺と勝と透が任命された。コーヒーや紅茶、喫茶店で販売する軽食類は他のグループの男子が任命された。各クラスに用意されている予算は後ほど先生から返してもらう方式であるためとりあえず買い出しに行こうと、俺たちは先生に買い出しの許可を貰いに向かった。下駄箱に着くと尾形先生と鷲田先生が椅子に座っていた。俺たちは外出許可を貰おうと話しかけた。


「鷲田先生外出許可ください」


「何を何処に買いに行くの?」


「使い捨て食器類を百均に買いに行きます」


「そっちのグループは別?」


「はい」


「それじゃあまず小出たちを許可して。そっちのグループも何を何処に買いに行くのか教えて。小出たちはもう行っていいよ」


 というわけであっさりと許可を貰えた俺たちは早速使い捨て食器類の買い出しに向かった。学校から少し離れた場所に目当ての百均はあるためしばらく飛んでいると視界の先に百均が見えて来た。俺は百均に降り立ちいい感じのランチョンマットや食卓となるテーブルの上に置く造花などが無いか探した。その間に透と勝は使い捨て食器類を探してくれている。ランチョンマットは見つかったが、個数はいくつ必要なのか分からずユースに電話で聞くことにした。電話をかけて少しするとユースが出た。


「どうしたの?」


「ランチョンマットとかいい感じの見つけたけど、テーブル数分からないからいくつ買えばいいのか分からないから教えて」


「今のところテーブル数は十個を予定してるから予備も含めて十二個買って来て欲しい。後、使い捨て食器類は買い過ぎても残った物は学校で使えるから二百個ぐらい買って来て」


「分かった。それ以外で何か必要な物ある?」


「あるか分からないけど、造花のアレンジメントがあれば買って欲しい。サイズは小さくていいからそこそこのクオリティのがあれば買って。無かったから大丈夫だから」


「オッケー。それじゃあしばらく探してみるから見つかったら写真送るわ」


「はーいそれじゃあね」


「はーい」


 電話を終え造花のアレンジメントが無いかどうか探してみることにした。少し探してみると造花はあったが、アレンジメントとして売っている物は無くどうしようかなと思っていると透たちが使い捨て食器類を買い物カゴに入れてやって来た。


「こっちは買ったけどそっちは?」


「ユースから造花のアレンジメントがあれば買って来てって言われたけど造花しかないからどうしようかなって」


「それならユースにまた電話してクラスにアレンジメント出来る人いないか聞いたら?」


「そうだな」


 そんなわけでまたユースに電話をかけた。


「どうしたの随分早いスパンだけど?」


「造花のアレンジメントは無かったけど造花自体はあるからアレンジメント出来る人いないかなって」


「簡単な物なら私出来るわよ」


「それじゃあ造花とアレンジメントを入れるオシャレな入れ物買って帰るけど、造花の数はどのぐらい必要?」


「一つのアレンジメントに五から七本の造花を使うから六十本ぐらいかな。もし高かったら通販で安いの買うから入れ物だけお願い。選べなかったら写真撮ってくれたらどれか選ぶから」


「そんなに数必要なら通販で安いの買ってもらう方がいいな。今から入れ物の売り場の写真送るからどれがいいか教えて」


「オッケー」


 ユースの返事を聞いてから売り場の写真を撮りユースに送った。


「どれがいい?」


「右端の真ん中のやつと真ん中の左下のやつかな。それぞれ五個ずつお願い」


「オッケー。それじゃあ買って帰るわ」


 品物をカゴに入れてレジへと持って行き購入をした。レシートもきちんと貰い後は帰るだけとなった。結構準備出来てるだろうし五日もかからず終わるだろうなと思った。先生たちと競技場の準備をやって先生たちの負担を減らすという目的は達成されるだろうなと思いながら学校に帰った。


 教室に着き内装の出来具合に感心した後、諸々をユースに手渡し俺たちの役目はひとまず終わった。軽食類を買いに行った男子たちも戻って来ており、喫茶店で販売する軽食の試作をしたりしていた。そんな感じで一日が終わった。もうかなり喫茶店は出来ていたためかなり早く終わりそうだなと感じた。

次回もお楽しみに


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