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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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198話 文化祭準備②

 文化祭準備期間が始まった俺たちはクラスの出し物の準備をするために動こうとしたが、俺たちは生徒会の仕事に追われており自分たちのクラスが何の出し物をするのか知らない。仮にも学校のために仕事をしていたのに自分たちのクラスの出し物を知らないのはどうかと思うと何をするのか聞き出せずにいるとユースがクラスのみんなに指示を出し始めた。


「それじゃあみんなまず大まかに何をやってもらうか言うから聞いててね。男子は教室内清掃をやってもらって、女子はその間に教室内の壁に喫茶店の内装を模したデザインを描いてもらう。清掃が終わり次第教室内のレイアウト調整してに移るから机と椅子は一部を教室内に残して一部は廊下に出しておいて。風魔法が使える健斗と透は後々使い捨て食器類とデザインに使う絵の具類の買い出しに行ってもらうからそれまでの間は自分の出来ることをやって。さ、男子と女子に分かれて作業始めるよ!」


 うちのクラスの出し物は喫茶店なんだと思っていると、クラスのみんながユースの指示に従い行動を始めた。誰一人サボることなく動き始めており、ユースのリーダーシップが遺憾無く発揮された瞬間だった。俺たちも教室掃除を全力でやりいつもよりも圧倒的に綺麗な教室になった。すると、女子たちが掃除をしてくれたことに感謝しながら喫茶店の内装に使う小道具や壁に貼るであろう段ボールを廊下から教室に移動させた。俺たちは作業をしているユースと春奈に何か手伝えることは無いかと聞いた。男子の手が空いていることに気がついたユースが男子陣に指示を出した。


「男子のみんなは段ボールを切って欲しいんだけど、場所によって大きさが違うから切り出したら使うところに合わせていってあまりが出ないように。段ボールを使うのは黒板を隠したりロッカーを隠したりするのに使うからサイズ測って段ボールに下書きしてからやってね。分からない事があれば何でも聞いて。みんなでスピーディーにでも丁寧にやっていくよ!」



「「「はい!」」」


 やっぱりユースはこういう時に頼りになるなと思った。そこから俺たちは時間を忘れるほど作業に没頭した。採寸して段ボールに下書きをしてから切ってを繰り返し女子に指示されたように絵の具で模様を塗ったりした。そんなことをしているといつの間にか昼休みの時間になろうとしていた。それに気がついたユースがみんなに指示を出した。


「みんな昼休みだから各々昼ご飯食べて来て。教室はこのままだからお弁当の人はごめんだけど食堂で食べてください。昼ご飯食べ終わって教室戻って来ても作業はしなくていいからね。ちゃんと昼休み休んで、午後からみんなで作業するから。休む時は休んで作業する時は作業してメリハリつけてやっていきましょう。それじゃあ昼休みに入ってください」


 クラスのみんな作業をやめて手を洗って制服を正しく着直してから食堂に向かった。俺たちはと言うと学校のみんなに指示を出すために放送室に向かった。放送室に着く前に昼休みが始まるチャイムが鳴ったので鳴り終わったタイミングで放送を始めた。今回はユースが一人で読むため俺たちは別にいらないのだが、一人で行かせるのは友達としてどうなのかということになりみんなで向かったのだ。


「みんな昼休みの時間になりました。作業を続けたい生徒もいるとは思いますが、その調子を維持するためにも昼ご飯は食べないといけません。それに、昼休みは休むための時間なので、昼休みだけは作業の手を止めてメリハリのついた準備期間に出来るようにしましょう。もちろん昼休みは作業してはいけないというわけでは無いため作業してもらってもいいのですが、クラスメイトに作業を強要するようなことはやめてください。昼休みは休む時間なので息抜きに友達と遊んだりして有意義な時間にしてください。生徒会からでした」


 放送も終わったため俺たちも食堂に向かい昼ごはんを食べることにした。放送で時間が経っているとはいえ準備期間だから人が多いだろうなと予想しながら食堂に向かうと案の定人でいっぱいだった。逆に普段はこんなに混まないのに何でイベント時だけこんなに混むんだと疑問に思った。お弁当の人がこういう時は学食にしてるのかなと思い列に並んだ。しばらく待ちようやく昼ご飯を食べられると定食を受け取り席を探したが見つからず、選抜戦の時と同じようにプライシディウムで机と椅子を作り出しそこで食べることにした。昼ご飯も食べ終わり教室に戻ろうかと話していると透が言った。


「生徒会としてちゃんと他のクラスが準備出来てるか確認しに行かない?」


 透の提案に俺たちは賛成し軽く他のクラスと一二年生の教室、屋外で行う出し物の様子を見に行った。屋外で行う出し物は二年生のクラスであり内容はサーカスショーのような感じとのことだったので初日からそこまで準備が進んでることは無いだろうと行かないことにした。各学年のフロアを回りどのクラスも楽しそうに昼休みを過ごしている様子が見られた。教室は着実に準備が進められており文化祭特有の雰囲気を纏っていた。どのクラスもきちんと準備出来ていることを確認した俺たちが教室に帰ろうとしたその時、俺たちの前にすみれちゃんが現れた。


「まさか先輩たち私との約束破ったんですか……?」


 すみれちゃんのクラスには行かないと約束していたことを忘れていたわけでは無いが、生徒会としての役割を全うしただけで約束を破ったことにされるのは悲しいなと思っているとユースが言った。


「私たちは今生徒会としてみんながちゃんと問題なく準備出来てたか調べるために学校中を見て回ってたの。これは生徒会として必要なお仕事だから。でも、すみれちゃんとの約束も大切だから他のクラスみたいにじっくりは見ていないし、私は公私混同はしない主義なの。だから、生徒会のお仕事として学校を見回るのは許してくれない?」


「私が我儘でした。ユース先輩たちは生徒会としてお仕事頑張ってください。でも、なるべく本番楽しむために各クラスの様子はちょっと見るぐらいにしておいてくださいね。楽しみが減っちゃいますから」


 すみれちゃんの言う通り各クラスの進捗状況を見るのはある程度にとどめないと本番が楽しくないと思った。俺たちはすみれちゃんに別れを告げて教室に戻った。教室に戻ってから少しすると昼休みが終わり作業再開となった。俺たちはテキパキと作業を進め今日のうちに段ボールは全て切り出すことを目標とした。一日が終わる頃には男子の作業は全て終わり女子のサポートに回っていた。そして、一日の終わりを告げるチャイムが鳴った。これは完全下校のチャイムでありもう学校に残れないことを意味していた。俺たちは早く家に帰り明日のためにしっかりと休養を取った。

次回もお楽しみに


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