197話 文化祭準備①
ファウトルとの秘密の訓練で鬱蒼のダンジョンに行った後、俺たち生徒会は文化祭準備期間より前から文化祭に向けて動いていた。各クラスに文化祭での出し物は何をするかのアンケートを行ったり文化祭全体の予算を先生たちと話し合ったりした。後は、近隣住民の方々に文化祭の告知とそれに伴い騒音などの迷惑を掛けることを先に詫びる書類を作成したりと学校のみんなのためと自分たちのために精一杯働いた。
他にも、有志での出し物を募集したりした。この有志には部活のメンバーで出演する人や友達と出演する人が九組もいた。各学年均等に有志が集まったのでどんな内容の出し物を行うのかを各有志の代表に聞いた。ダンスや劇、バンドなどが中心で内容が被ったりしないか心配だったが、どの有志たちも系統は違うため被るという心配は無かった。有志にはまた別途で予算を設けていい発表にして欲しいと思った。
文化祭は各クラスでの準備が多いため生徒会の仕事はそこまで大変ではなかった。事前準備も予算や各クラスどんな内容のことを行うのかの確認が多く、安全面の確認や予算内で準備出来るかの確認などがメインだった。文化祭は学校のみんなが準備から本番までやってもらうため、生徒会はみんながちゃんと準備から本番までをストレスなく通して行えるかがメインになっていた。そんなわけで生徒会は学校のみんなを支えるための準備を毎日着実に進めて行った結果、各クラスに必要な機材や設備のレンタルなども準備を終わらせ文化祭準備期間の一週間前にはほとんどやることは無くなっていた。
学校のみんなはと言うと文化祭準備期間まで一週間を切ったことで休みの時間や昼休みなどに文化祭の話題をする生徒が多く、自分のクラスの出し物を友達と話したり活気に満ち溢れていた。その様子を見てみんな楽しみにしてくれているんだと思うと最後の最後まで生徒会に出来ることを全力でやろうと思った。準備期間前の時間で他にやらなくちゃいけないことを率先してやり本当にやることが無くなるまで徹底してやった。
その結果、準備期間までの間の数日やることがなくなったため昼休みに校内放送を行うことにした。もちろん塩田先生から許可を得ているため昼ご飯を食べるより先に放送室へと向かった。生徒会長として最初はユースが話し始めた。
「みなさんこんにちは生徒会です。本日から来週の文化祭準備期間までの間、みなさんに少しずつ文化祭について話したいと思い放送させてもらっています。短い放送ですが文化祭への期待を高めてもらえるような内容をお届けしますのでご飯を食べながらでも聞いてください」
ユースが話し終えると今度は俺の番となった。
「私からお伝えする内容は有志の方々がどのような出し物をするかです。ここでは大まかな内容のみお伝えします。一年生の有志の方々が行う出し物は劇とダンス、マジックショーです。二年生の有志の方の出し物はダンスとバンド、魔法武道演舞です。最後に三年生の有志の方の出し物は魔法とアイテムによるショーとダンスそして、先生たちとの三番勝負になります。これは有志の方の出し物ですので詳しい内容は当日までのお楽しみということで。私からは以上です」
俺も話し終え次は勝の番だ。
「本日お伝えした内容有志の方々の出し物についてでしたが、明日は各クラスの出し物についてお伝えしたいと考えていますのでぜひ楽しみにお待ちください。最後に、文化祭準備期間と本番の日程をお伝えします。来週の月曜日から金曜日までが文化祭準備期間となり土曜日と日曜日が文化祭本番となります。準備期間中は様々なお店に必要な物を買い出しに行くと思いますが、担任の先生や下駄箱近くに買い出しの許可を出してくれる先生がいますのできちんと許可を貰ってから買い出しに行くようにしてください。みなさんがトラブルなく文化祭を行えるようにしていますが、万が一のこともありますので詳しくは各クラスに配布した文化祭期間の注意事項と題した書類に目を通しておいてください。先生方からも指導の方よろしくお願いします。生徒会からでした」
放送を終えた俺たちは食堂に向かい昼ご飯を食べた。少し時間が経ちいつもより少し人の少ない食堂で食べる昼ご飯はいつもよりゆっくり食べられた。みんなでゆっくり雑談をしながら昼ご飯を食べ終え教室に戻りいつも通り授業を受けた。文化祭準備期間が始まる来週まで残すことろ金曜日と土日だけどなった。授業中クラスのみんなはまともに話を聞いているように見せていたが、内心ワクワクしてるんだろうなと思うと微笑ましく思えた。そう言う俺も楽しみで仕方なく授業内容なんて一切頭に入っていない。そんな金曜日を過ごし後は土日だけとなった。ファウトルに訓練をしようと誘われたりシロに遊ぼうと誘われ付き合ってあげるのだが、頭の中ではどんな文化祭になるのかでいっぱいで心ここに在らずといった感じで二人から心配されるほどだった。そんな土日を過ごしていた俺の体感時間なんてあっという間に過ぎ待ちに待った文化祭準備期間へと突入した。学校に着くまでの俺たちは文化祭が始まるのが楽しみで仕方がなくずーっと話しながら登校していた。そんな時後ろからすみれちゃんの声が聞こえてきた。
「いよいよ始まりますね文化祭!」
「久しぶりすみれちゃん。すみれちゃんも楽しみにしてくれてたようで頑張った甲斐があるよ」
「文化祭が楽しみじゃない学生なんていないですよ。みなさんには本当に感謝してます。それより、小出先輩たちのクラスの出し物って何なんですか?」
俺がすみれちゃんに教えてあげようと口を開きそうになった時、ユースが俺の肩に手を置いた。その顔はまだ言うなと言っているようだった。内緒にしてた方が面白そうだと言わないようした。
「本番までのお楽しみ。土曜日まで楽しみにしておいて。途中で見に来たりしたらダメだよ」
「なら小出先輩たちも私のクラス来ちゃダメですからね」
「もちろん。楽しみにしておくよ」
そんな話をしているといつの間にか学校に着いておりすみれちゃんは自分の教室に向かった。俺たちも教室に向かうとちょうど朝のホームルームを告げるチャイムが鳴った。それと同時に塩田先生が教室に入ってきてホームルームを始めた。
「みなさん待ちに待った文化祭準備期間となりましたが、はしゃぎ過ぎて怪我をしたり物品を壊したりといった事が無いように、楽しむんだけどハメは外し過ぎないように少し自制して楽しんでください。買い出しに行ったり他クラスの様子を見に行ったりとクラスにいない事が多い人も多いでしょうから連絡を取る際はメールではなく電話を使ってください。もし何か緊急の連絡がある時はこれが先生の電話番号なのでこの番号に掛けてください。普通の用事の場合はクラスの誰かに掛けること。みんなで最高の文化祭にしましょう!」
「「「うおおおーーー!!!」」」
過去一番の盛り上がりで文化祭準備が始まった。
次回もお楽しみに




