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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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185話 手練れのダンジョン①

 塩田先生から手練れのダンジョンに攻略授業で行くことを告げられてから一週間が過ぎた。みんなこの一週間の間にきちんと準備して来たのか顔が真剣そのものだった。序盤から天災級のモンスターがいるとのことだからかなりの難易度のダンジョンなのだろうが、クラスのみんななら天災級ぐらいは簡単に倒せるだろうにそこまで気を張る必要はあるのかと疑問に感じた。だが、わざわざ思ってることを口にして雰囲気を悪くするよりかは自分だけが疑問に思っている方がよっぽどマシなため黙っているといつものように鷲田先生が話を始めた。


「みなさんおはようございます。今日から手練れのダンジョンということでみなさんの意識がいつもより一層研ぎ澄まされたものになっていることをひしひしと感じています。これから先様々なダンジョンを攻略することになるでしょうが、どのダンジョンでも同じように緊張感を持って常に警戒し、なるべく怪我をすることなく生還出来ることに重きを置いて攻略するように。攻略者となって短い人生になる方もいる世界ですのでみなさんにはと言うより私が担当した生徒のみなさんには言っていることなんですけれども、みなさんには天寿を全うしていただくことが先生の願いです。寿命でしか自分を倒せるものはいないぐらい強気で自分のことを鼓舞して先生の願いを叶えてください。それでは手練れのダンジョンに向かいましょう」


 いつもとは少し違った話の内容に鷲田先生も意識しているのかなと思いながらバスに乗り込み先に座った。バスが出発するとしばらくして眠たくなった俺は寝ることにした。どのぐらい経ったのか分からないが目を覚ますとバスは静かに高速道路を走っていた。まだもうしばらくかかるかなと思っているとスマホに一件の通知が届いた。何事だとスマホを確認すると攻略者協会からのメールで手練れのダンジョンで崩落事故が起こったため一部地帯を封鎖し救助活動を行うと書かれていた。なんで協会からメールが届いたんだと不思議に思っていると塩田先生がバスに乗ってる全員に聞こえるように言った。


「みんな寝てるかも知れないけど聞いてくれ。今攻略者協会から手練れのダンジョンで崩落事故があったとのメールが届いた。攻略授業に直接的な影響はないけど、一部地帯が崩落のため封鎖されてるからその近くには近づかないように。友達とかが寝てたら起きたら教えてあげてくれ。ダンジョンに着いたら鷲田先生から話があると思うけど一応知っておいてくれ。被害状況次第では先生たちも救助を手伝うことになるかもだから少しいつもと違う感じになると思うけどみんなが気にするようなことではないからまだしばらくゆっくりしてて」


 塩田先生の言葉に俺たちはしばらくゆっくりしているとバスが山の中で高速道路から降りた。この近くの山に手練れのダンジョンがあるのかなと思っているとバスはまだしばらく走り続けた。高速道路から降りて十分ほど走った所にサービスエリアのような場所があった。ここがそうなのかなと思っていると塩田先生が言った。


「みんな荷物を持って降りて。少し山の中歩くから鷲田先生の所に集合して」


 塩田先生の指示に従いバスを降りて鷲田先生の所に向かった。全クラスが集まったのを確認すると鷲田先生が話を始めた。


「担任の先生から聞いているとは思いますが、手練れのダンジョンで崩落事故が起こりました。現在攻略者協会の方々が対処してくれていますが、先生たちも救助に加わるかも知れないのでその時だけ一部の先生が救助に向かうのでそのつもりでいてください。それでは手練れのダンジョンに向かいますので着いて来てください」


 俺たちは鷲田先生に着いて行き手練れのダンジョンに向かった。サービスエリアのような施設の中を通り過ぎ山の中に入り山道をしばらく進んでいると道の先から攻略者五人パーティとすれ違った。普通の男女パーティであり崩落事故の救助活動をしたりしないのかなと思っていると山肌に手練れのダンジョンの入り口が現れた。鷲田先生が手練れのダンジョンの岩のドアを開いた。鷲田先生が先に入ったのに続いて俺たちも手練れのダンジョンに入った。しばらく下りの階段が続き長いなと思っているとようやく階段が終わりダンジョンの階層に着いた。手練れのダンジョンはオーソドックスな洞窟タイプのダンジョンであり崩落事故が起こるようなダンジョンではないと感じた。先生たちからスビティスシィを渡され攻略が始まった。だが、俺はどうして崩落事故が起こったのか気になり鷲田先生に問うことにした。


「鷲田先生、崩落事故って洞窟タイプのダンジョンで起こるものなんですか?」


「手練れのダンジョンは洞窟タイプだが、アリの巣のように全方位に広がっているとても広いダンジョンだから崩落事故が起こる可能性は十分ある。でも、その場合かなり大規模な魔法かアイテムを使った結果起こったことだろうから怪我人がいるかも知れない。先生たちで手分けして事故が起こった場所を探してるが詳しい場所までは分かってない。もし攻略してる最中見つけたら戻って教えに来てくれ。みんなもし崩落事故が起こった場所を見つけたら戻って来て報告してくれ。先生たちが救助しに行くから」


「「「はい」」」


 近くにいた生徒たちは鷲田先生の言葉に返事をして攻略に向かった。俺たちは崩落事故で被害に遭った人がいないかどうか探すことに重きを置いて攻略を始めた。助けられる命を見捨てて攻略するほど外道ではないため、まずは被害に遭った人の救助だ。俺たちは早速救助に向かうため風魔法で飛びながら崩落事故が起こった場所を探し始めた。道中モンスターがいたが魔法で倒したりアイテムで倒したりしながら自分たちがどこを通って来たか分かるように目印代わりにもした。しばらく真っ直ぐ進んでいたが一向に崩落事故があった場所まで行けなかったためこの道では無いのだと一度休憩施設に戻った。

 次は違う道を進むことにし飛んでいると道中モンスターの死骸があったため他の人が先に進んでいるんだと思い違う道を進もうとしたその時左手に下へと進む道を見つけた。先にこの道を通った人たちはこっちには進んでいないだろうとその道を進むことにした。しばらくその道を進んでいるとどこからか岩が崩れ落ちる音が聞こえて来た。崩落事故の現場で更に崩落が起こったのかと思ったが、その音がどこから聞こえているのか全く把握出来なかった。洞窟であるため音の発生源から全方位に反響して俺たちの元まで届いているため不可能なのだ。だが、ここからかなり離れた場所であることは理解出来たため俺たちはこのまま崩落現場探しを続けるか話し合った。少し話し合った結果、音がしたであろう方向に向かって攻略をしながら崩落現場を探すということに決まった。

次回もお楽しみに


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