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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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184話 六度目の攻略授業

 透が競技会から帰って来てから一週間が経った。それまでの間光正は競技会三連覇のお祭りムードであり三連覇のお祝いとして学食のサイドメニューが一品無料だったり授業時間が短くなったりと生徒にとってとてもありがたい時間だった。そんなお祭りムードの終わりが塩田先生の口から告げられた。


「来週から六度目となる攻略授業に行きます。先週までは三連覇でお祭りムードだったからこの一週間できちんと気持ちを切り替えるように。今回攻略授業で行くダンジョンは手練れのダンジョンだ。序盤でも天災級がゴロゴロいるダンジョンだ常に気を張りながら攻略するのを忘れないように。それと、攻略試験も同等かそれ以上のダンジョンを予定してるからそのつもりでいるように。試験なんてまだまだ先じゃんなんて思ってる奴いるかも知れないから言っておくが、試験がある二月なんて後四ヶ月しか無いんだからあっという間だぞ。文化祭もあって冬休みもあるんだから本当にあっという間だぞ。今日からでも試験に向けてゆっくり準備を始めて安心して試験に臨めるようにしておけ。文化祭と冬休みはその分存分に楽しめ。メリハリつけてラストの高校生活最高なものにして後悔のないように」


「「「はい!」」」


 塩田先生の話でクラスの浮かれていた雰囲気が一気に引き締まった。先生はこういう時にビシッと生徒たちをまとめあげることが出来る人じゃないといけないなと痛感した。そんなことを思っているとみんな実戦授業に向かい始めたので俺も教室を後にした。実戦服に着替えグラウンドに集合すると今日はいつもと違い塩田先生と尾形先生に加えて鷲田先生もいた。今日は鷲田先生も授業してくれるのかなと思っていると授業が始まるチャイムが鳴ったと同時に塩田先生が話し始めた。


「今日は鷲田先生も一緒に授業を見てくださる。たまたま鷲田先生の都合があったからこの機会に色々質問して自分の中にある疑問を解消するように。もちろん鷲田先生は一人だから一斉に押し寄せてはまともに対処出来ないから出席番号順で一人五分を目安に聞くように。最初に五分ぐらい時間取るから出席番号早い人は何聞きたいかまとめておいてね」


 そう言われた勝は何を聞こうかなと空を見上げながら考えていた。今何聞くのと話しかけるのは邪魔になるだろうし何も話しかけないでおこうと思っていると勝が俺に問うてきた。


「なぁ健斗何聞けばいいかな?」


「え、まぁ戦ってきた中で厄介だったモンスターとか?」


 逆に聞かれるとは思っておらずパッと頭に思い浮かんだことを口にすると勝は少し考えてから言った。


「敵を知り己を知れば百戦殆うからずって言うからな。俺は手強かったモンスターとダンジョン聞いてくる。みんなに俺が聞くこと伝えて全員違うこと聞けるように話しておいて」


「分かった」


 勝が鷲田先生に話を聞きに行ったので俺はその間にみんなを集めて勝がモンスターとダンジョンについて聞くことを伝え俺たちは何について聞くか話し合った。その結果春奈がアイテムについて聞き、俺が近接戦闘について、透が魔法について、ユースがヴェナトレス又は攻略者狩り集団について聞くことになった。そんな話をしていると勝が戻って来てもう春奈の番となっていた。春奈は急いで鷲田先生の所に向かい話を聞いた。勝は聞いた情報をスマホにメモしており俺たちもそれに倣うようにした。春奈が俺たちの元に戻ってくると話そうとしたが、後で聞いたことをまとめて伝えることにしたため春奈は聞いたことを忘れないうちにスマホにメモした。春奈が聞きに行ってから少し間が空き俺の番が近づいて来た。俺は事前に聞きたいことスマホでメモしておけば良かったとその場に来て思った。でも過ぎてしまったことは仕方がないと割り切り鷲田先生に近接戦闘について聞くことにした。


「お、次は小出か。何を聞きたいんだ?」


「近接戦闘について聞きたいんですけど、鷲田先生が参考にした近接戦闘がめちゃめちゃ上手い人とかっていますか?」


「私はそこまで近接戦闘が得意じゃないから参考にした人はいないんだけど、めちゃめちゃ近接戦闘が上手いと思う人はいるから教えるよ。一人目が信神大学で教授をしてる柳田宗一って人で、調べれば色んな動画とか出てくると思うけど、基本の動きを突き詰めていった極地みたいな人だね。二人目が裁定者って言う名前のギルドに所属してる村田麗奈って人なんだけど、相手の次の攻撃を読むのが上手くて尚且つ柔軟性に長けてる避け方をするから参考にはならないけど、近接戦闘の腕は一流だから一度見て欲しいね。最後の人が攻略者協会の川村進って人でハイスタンダードって感じの人だね。誰とでも連携出来るしアイテムを使った戦闘も得意。魔法を使っても使われても戦える凄い人だよ。そろそろ時間だね。まだまだ伸び代あるから頑張って励むんだよ」


「ありがとうございました」


 五分というのはあっという間でもう終わってしまったのかと思った。でも、鷲田先生から近接戦闘が上手い人は教えてもらえたしメモもしたから大丈夫だろうとみんなの元に戻った。透が聞く番まではしばらく時間があるためみんな各々好きなことをしていたので俺は透のアイテムについてもっと聞きたいなと思い透に話しかけた。


「なぁ透、勝者の帳簿ってどんな簡単な戦いで勝っても勝者として記録されるのか?」


「そこまでは分からないから試してみる?」


「なら相撲でもするか?」


「いいね」


 と言うわけで俺と透は勝者の帳簿に俺の名前が記録されるのか試してみるために相撲をすることにした。八百長過ぎたら確認にならないためそこそこいい勝負をしてから負けることにした。勝が行司をしてくれある程度戦ってから俺が負けて勝者の帳簿を確認してみたが、そこに俺の名前は記載されていなかった。さすがにごっこ遊びみたいなのは除外されているかと話していると透が聞く番となったため透は急いで鷲田先生の所に向かった。その間俺と勝はどのぐらいからが記載されるのか意見を出し合っているとユースも加わり議論は白熱した。帰って来た透も交えての議論はとても有意義なものとなった。そんなことをしているとユースの番になりこれでみんな話を聞けたなと思いユースが戻って来るのを待った。少ししてユースが戻って来ると話を聞いた順にどんなことを聞いたのかみんなに伝えた。最初は勝からだ。


「俺が聞いて来たのは神話上とかに出て来るようなバケモノのモンスターは総じてヤバいらしい。健斗が一年の頃に競技会で戦ったマンティコアとかから上は破滅級でもヤバいらしいから大抵の人は戦わないんだって。ダンジョンだけど、大抵のダンジョンはそこまでヤバいって所は無いらしいんだけど、どのダンジョンでも進み過ぎると強いモンスターが出て来るから警戒しておきなさいだって」


 次は春奈だ。


「私が聞いて来たアイテムについてなんだけど、鷲田先生が見たアイテムの中で強いと思うのは目に見えない概念系らしい。勝の凍界無別と透の空掴の遊び人だと透の方が厄介だし対処のしようがないし、初見殺しだから概念系の方が強いって。後、アイテム買うときは個人売買じゃなくて協会か企業を挟んだ方が安全だって言ってた」


 次は俺だ。俺は簡単に三人の人を説明して透にバトンタッチした。


「鷲田先生が見て来た中で印象的な魔法について聞いたんだけど、サポート魔法のプライシディウムをモンスターを壁に押し込むために使ってる人がいたらしくて魔法の用途に縛られない感じが印象的だったって。後、火と風と雷の三種の混成魔法を使ってる人がいたらしくてそれも印象的だったって」


 三種の混成魔法という新たな領域の話を聞いた俺は早速どんな感じになるのか思い浮かべてみた。火と雷を纏いながら迫り来る竜巻みたいな感じになるのかなと思うとやってみたくて仕方がなかった。でも、それは今度にしようとユースの話を聞いた。


「ヴェナトレスについて聞いて来たんだけど、攻略者狩りとかそういうのを行ってる連中は昔からいたんだけど、ヴェナトレスは結構最近出て来たのに色んなところでヴェナトレスの被害が出てるらしくて世界的に暗躍してるらしいの。でも、アメリカでの一件があってからは被害報告が少なくなったらしいから今は息を潜めてるんじゃないかって」


 ヴェナトレスの件は一筋縄ではいかなそうだなと思っていると授業が終わり俺たちは昼ご飯を食べに向かった。昼ご飯を食べてる最中三種の混成魔法について考え午後の授業中も三種の混成魔法について考えており今度の攻略授業で三種の混成魔法を使えるようになろうと決めた。今回はじいちゃんの助けは最低限にして自分だけでどのぐらい出来るのか試してみることにした。

次回もお楽しみに


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