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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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182/226

182話 結果

 競技会三日目の今日俺たちは学校に行かなければならず、透たちの活躍を見ることが出来ない状況だった。SNSなどで視聴者の反応を見ることは出来るが、テレビの中継を見ることは出来ないため悔しい思いを募らせていた。もちろん録画しているため帰ったら見られるのだが、その時そのタイミング誰かと盛り上がることが醍醐味なのでその楽しさを味わえないのは悲しいなと一日を過ごした。家に帰り競技会三日目の録画を見てみることにした。透たちの活躍がテレビに映っていたが、なんかこれじゃないんだよなと思っていると母さんが言った。


「透くん凄いじゃない! モンスターをあんなに簡単に倒しちゃって」


「そりゃそうだよ。俺たちとずっと一緒にダンジョン行ってたんだから」


「確かにそうね。それならもっと嬉しそうにすればいいじゃない。全国に透くんの強さを知らしめられてるんだから」


「もちろん実力を認められるのはいいことだし嬉しいけど、録画だからなんかイマイチ盛り上げに欠けると言うかリアルタイムで見たかったなって」


「それは仕方ないわよ平日なんだし。勝くんたちも同じなんだから放課後にみんなで見ればいいじゃない。あっでも、明日で終わりだからもう出来ないのかしら」


「そうなんだよ。それに生徒会の仕事もあるから休めないし」


 俺はもう仕方がないと諦めていた。見れないよりは録画があるだけありがたいと思うことにした。録画を見ながら他校の活躍も見ていると、常にどこかの高校がモンスターと戦っている場面が映し出されていた。どこの高校が戦っているなど運営が逐一報告して場面を切り替えてるんだろうなと思うと結構大変なんだなと思った。おそらく遅延を入れて時間は余裕があるようにはしているのだろうが、それでも大変だろうなと思った。見ている側としては常に誰かがモンスターと戦っている場面を見られて飽きが来ることはなく楽しく見られた。だが、競技会に出場している生徒たちが入れ替わり立ち替わりで誰が戦っているのか把握するのは困難だった。テレビとして今どの高校で戦っている生徒は誰かと分かるようには明記されていたが、視聴者としては常に場面が変わり見ていて少し疲れるぐらいだった。三日目の録画を全て見ることは時間的に出来ないため早送りにしたりして透たちのところだけ重点的に見ることにした。見たこともないモンスターと戦っている透たちを見ながら食べる晩ご飯は全然進まず父さんに怒られてしまった。


 競技会四日目

 俺はいつも通り学校に行き勝たちと昨日の透たちのことを話し合っていた。母さんが透を褒めていたことや知らないモンスターと戦っていたことなど色々話した。ユースから透たちが戦っていたモンスターはインジェンスランというカエルのように長い舌と跳躍力を持ったモンスターらしい。天災級だが、魔法使いがいないと自慢の跳躍力で逃げられたり舌を使った攻撃に苦戦するらしい。昨日の透たちはと言うと剛田がターゲットになってる間に透と宮村が魔法で攻撃をしてあっという間に倒してしまったので全然苦戦せず倒していた。流石だなと話していると授業が始まったため真面目に授業を受けた。


 一日が終わり家に帰ってきた俺は競技会四日目の録画をつけた。最終日ということもあり全ての学校が精力的にダンジョン攻略に励んでいる様子が録画されていた。その中でも特に五大校がかなりのハイペースで攻略を続けておりかなりダンジョンの奥深くまで攻略しているようだった。実況も五大校に注目していたが、光正の様子は他の五大校に比べて少なかった。透たちのことだからかなり攻略を進めて休憩でもしているのかなと思うことにした。

 しばらく透たちの活躍が映されるところまで早送りにしていると録画の半分ぐらいのところまで進めたところでようやく透たちが映し出された。休憩してたんだろうなと思い見ているとトロルと思しき巨人と戦い始めた。トロルは破滅級のモンスターで醜悪な見た目ながらもその体躯を活かした多彩な攻撃とある程度の魔法を扱うため破滅級の中ではそこまで強いモンスターとは言われていない。だが、再生能力を兼ね備えており人間であれば重傷の欠損もしばらくすれば治せるほどである。これは人間の治癒魔法とは違いトロルの能力であるためディオレンテカプティオーニスでも阻止出来ないのが厄介なところだろう。

 そんなトロルだが、透たちはどう対処してるのかなと見てみると剛田が前衛でトロルの近接攻撃を対処しその間に透と宮村が魔法で攻撃をしていたが、トロルの再生能力で治されているためあまりダメージにはなっていなかった。そこで透が剛田と宮村に指示を出した。


「二人とも少し時間稼いで! 一気に型をつける」


 剛田と宮村はトロルに対して攻撃をしながら時間を稼ぐことをメインとしておりトロルの近接攻撃を受け止めたり、土魔法でトロルの足を止めたりして時間を稼いでいた。透はどんな魔法を使うのかとワクワクしていると透は蒼紋の杖を地面に突き立ててトロルの真下からトロルを埋め尽くすほどの木々を生やしトロルを串刺しにした。全身を貫いた木々が地面へと戻っていくとトロルの体は再生することはなかった。透たちはトロルを討伐出来たことに喜んでいると場面が切り替わった。もう少し余韻に浸らせてくれよと思っていると、信神高校が映し出されていた。どんなモンスターと戦っているんだと思ったその時、信神高校のデカい剣のアイテムが目の前にあった池の中央を断絶するように振り下ろされた。水飛沫が上がるのと同時に血のようなものも見えたため水の中にモンスターでもいたのかなと思った。すると、視聴者は何が起こったのか理解出来ないことを察したのか実況が話し始めた。


「ただいま何が起こったのかと言いますと、信神高校の方々の前に現れたクロコディウスが逃げるために池の中に飛び込んだところを佐々木選手が剣で叩き斬ったということです。最後しかお見せすることが出来ず申し訳ありません」


 実況が話している途中も場面は切り替わっており本当に大変だろうなと思っているとダンジョン攻略が終わりを迎えた。もう終わってしまったのかと思ったが、録画を見始めてから三時間も経っていたため妥当かと思った。飛ばしつつ見ていたのにそんなに経っていたのかと驚きもあった。晩ご飯を食べ後は明日の結果発表を待つだけとなった。


 競技会全種目が終わり結果発表の日となった。学校では今年も光正が優勝し三連覇出来るかの話題で盛り上がっていた。結果発表は昼前ということもありSNSなどで結果を学校で知ることが出来るため結果発表まで待ち遠しくて仕方がなかった。授業中も結果のことばかり考えているとあっという間に時間が過ぎもう昼休みになろうとしていた。そして、昼休みのチャイムが鳴ったと同時に学校中から歓声が上がった。すぐさまSNSを確認すると透たちが競技会で優勝し光正高校は初めての三連覇を果たしたのだ。俺たちもその結果に歓喜し喜びを噛み締めた。そこからの一日はお祭りムードで授業もまともに行われずある意味楽しかった。

次回もお楽しみに


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