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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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158話 海外へ

 パスポート申請から十日後俺たちはパスポートを受け取った。初めてのパスポートということもあり少し嬉しい気持ちになった。これでようやく初めての海外ダンジョンの攻略に行けると思うと心配な気持ちもあったが、それよりもドキドキワクワクの方が勝っていた。俺たちは事前にユースにパスポートを受け取る日を伝えていたため明日から海外に行くことになっている。どの国に行くのかはまだ知らされておらずどこかなとワクワクしていると勝からメールが届いた。


『海外のダンジョンって日本とあんまり変わらないのかな? 調べてもそこまで違わなそうだったけど、そんなことあるのかな?』


 勝も心配なんだなと思った。俺も心配で調べていたが、本当に大差無いようで、あるとすればモンスターの種類と進化の違いぐらいでダンジョン自体に大きな違いは無いようだった。だが、日本とは比にならないほど様々な罠があるらしいのは心配なところではある。どんな罠があるのかまでは調べても出てこないが、モンスターが出てきたりするのかなと思いながら勝のメールに返信した。


『俺も調べたけど、モンスターと罠が日本とは違うらしい。モンスターは日本では見ないモンスターもいっぱいいるし、罠がめちゃめちゃ多いらしい。どんな罠があるのかまでは分からないけど、俺が調べて分かった日本との違いはこれぐらいだな』


 メールを送りしばらくすると勝から返信が届いた。


『そうかそりゃ違うよな。罠はどんな仕掛けで作動するのか分からないのはさすがに怖いな。モンスターは戦えばどうにかなるだろうけど、罠はどうしようもないだろうしトールさんたちに話聞いておいた方が良さそうだな』


『そうだな。飛行機の中ででも聞いとくよ。海外のモンスターにも凍界無別は有効だろうから期待してるぞ』


『任せろ』


 そんなメールでのやり取りを終え俺は海外に行く前にじいちゃんたちと会っておこうと思い忘れられた記憶の断片(アルカディアリベル)を取り出した。その時、アルカディアリベルとミトロシスグリーモを入国審査で検査されないといけないのではと思いじいちゃんに相談するべくすぐに向かった。


「じいちゃん、海外行くんだけどアルカディアリベル見せなくちゃいけないけど大丈夫かな?」


「そんなに慌てなくても大丈夫じゃ。アルカディアリベルは一見は普通の魔導書じゃし精密検査でも人間レベルならただの魔導書としか出ない。なんせ忘れられた者たちのアイテムじゃからな。適性の無い者にはただの魔導書にしか見えん。まぁその適性がある者はアルカディアリベル自体が選ぶから今は健ちゃんにしか意味が無いんじゃ。じゃから安心して持っていくと良い」


「な、なんか凄いね……アルカディアリベルって」


「そりゃそうじゃ。忘れられた者たちの記憶が詰まっておるからの。普通の奴らに見せる義理は無いって感じじゃ」


 俺はそんな話をしに来たわけではないと切り替えてじいちゃんに行った。


「さっき言ったけど、明日から海外行くから俺のこと見守っててよね頼りにしてるから」


「もちろんじゃ。まぁ健ちゃんなら心配せんでも大丈夫じゃ」


 じいちゃんにそう言われて俺は安心した。次は久しぶりに会う武帝だ。どんな顔をすればいいのか分からなかったが、さすがに挨拶ぐらいはしないとなと思い向かった。


「お久しぶりです武帝」


「久しいな。まぁ俺様はいつもお前のことを見ているから久しぶりとは思わないがな。で、海外に行くんだろう? まぁ健斗なら大丈夫だ。なんせ俺様が鍛えたんだからな。胸張って世界に自分の強さを証明して来い」


「はい!」


 次はシロの所に向かった。


「シロ〜」


 俺はシロのもふもふの体に抱きついた。やっぱりシロの体毛は最高だと思っているとシロが言った。


「海外行ってもここは何も変わらないからいつでも帰ってきてね。目一杯癒してあげるから」


「シロ最高! 大好き!」


 もうしばらくシロに抱きつきもふもふを堪能してから武帝よりも長らく会ってなかった水戸さんの所に向かった。


「お久しぶりです水戸さん」


「……!! 小出くん久しぶり。私のこと忘れちゃったかと思ったよ。ちゃんと覚えててくれて良かった……海外行くんでしょ頑張ってね。私が教えられることなんてもうほとんどないから応援するぐらいしか出来ないから精一杯応援してるね」


「ありがとうございます。頑張ってきます」


 挨拶も終わり持っていく荷物も全て用意し終えた俺は出発前最後の母さんの晩ご飯を心ゆくまで堪能した。しばらく母さんの手料理は食べられないからとお腹一杯になるまで食べた。母さんはとても嬉しそうに俺がご飯を食べるのを見ていた。晩ご飯を食べ終えた俺は父さんと母さんと一緒にテレビを見たり雑談したりしてその夜を過ごした。


 早朝目を覚まし空港に向かう準備の最終確認を行い母さんの朝ご飯を食べた。おにぎりにウインナー、だし巻き玉子という日本人なら誰でも好きなメニューに日本人で良かったと思いながら朝ご飯を食べた。朝ご飯を食べ終わり身支度を全て終え約束の時間になり俺は父さんと母さんに行ってきますの挨拶をすることにした。


「それじゃあそろそろ行くよ。忘れ物は無いしパスポートも持った。アイテムも全部持ったし忘れ物は無し」


「そうか。とにかく安全第一でな。やばいと思ったらみんなを連れてすぐに逃げなさい。そして、トールさんの指示にはしっかりと従うこと。後はしっかりとこの機会でのことを自分のものにすること」


「お父さんの言う通りちゃんとトールさんの指示を聞いて安全第一でね。ご飯はしっかり食べてしっかり寝てコンディション悪くならないようにね。後、海外楽しんでね」


「ありがとう。それじゃあ行ってきます!」


「「行ってらっしゃい!」」


 俺は家を後にした。今振り返ってしまうと二人が恋しくなると感じ振り返ることなく勝の家の前に止まっているユース家の車まで移動した。勝と透、春奈も集まり俺たちは車に乗り込んだ。


「おはよう。みんな忘れ物は無い? パスポート、着替え、アイテム諸々ちゃんと持った?」


 俺たちは何度も忘れ物が無いことを確認しているため自信を持って返事をした。すると、ユースは運転士に声をかけて車を走らせた。俺は振り返らず前を見ていると車の後ろからみんなの両親の声が聞こえてきた。車は走り出しているため勝たちは窓から顔を出し最後のさよならを言った。俺は振り返らないと決めていたためさよならを言わなかった。俺たちは来年から攻略者になるんだから親離れしないといけないため今からでも慣れておかないとと思ったための決断だ。しばらく車に揺られ最寄りの新幹線停車駅に着いた。運転士の人に見送られ俺たちは東京に向かった。東京から成田空港までもユースの関係者が送迎してくれるとのことで安心して新幹線に乗っているとあっという間に東京に着いた。そのまま成田空港に向かいしばらくすると成田空港に着いた。成田空港に着くとユースは人の少ない場所に移動した。なんでこんな人がいない場所にと思っているとトールさんたち一行がいた。


「みんなおはよう。それじゃあ早速チケット渡すから搭乗ゲート向かうよ。なるべく周りの人にバレたくないからね」


 周りの人にバレないために色んなことをしないといけないのは大変だなと思っていると、トールさんから空港のチケットを手渡された。そのチケットにはアメリカロサンゼルス行きと書かれていた。俺たちはアメリカに行くんだと興奮しているとトールさんたちに早く行くよと急かされた。俺たちは素直にトールさんたちに着いていき持ち物検査などを受け飛行機に乗った。まさかのファートスクラスに驚きと興奮でテンション上がっているとトールさんたちに静かにするように怒られてしまった。俺たちは静かアメリカ行きのファーストクラスを楽しもうとした。しばらく待っていると飛行機が飛び始めいよいよアメリカに行くんだとワクワクした。そこからは長い長い飛行機の旅が始まり俺たちは度重なる移動に疲れ寝てしまった。

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