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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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143話 前日準備

 いつも通り塩田先生からの事前告知の一週間後に試練のダンジョンに行くため色々準備をした。試練のダンジョンがどのようなダンジョンなのか調べたり着替えやタオル、非常食をカバンに入れたりといつも通りの準備をし終えた。でも、そこでふと思った。試練のダンジョンの三階層は上位ギルドか攻略者チャート上位でないと攻略出来ないと言われているほどの難易度である。もし、三階層に挑戦出来たとしてもこれだけの準備で荷物で足りるのかと心配になった。インターネットに自分がダンジョン攻略の時に持って行ってる物を紹介している人は結構いるだろうと調べてみると思っていた通りかなりの数の投稿を見つけた。あくまで普通の攻略者の投稿であるため参考程度にしかならないが、非常食を多めに持って行っていたり、マルチツールやロープなどいざという時に使える物を用意している人も見られた。これは研鑽のダンジョンで出会った賢治さんたちも同じであったため俺も用意しようと思いホームセンターに向かった。風魔法で飛びながらホームセンターに向かっていると春奈からメールが届いた。


『今ホームセンターいるけど、何か欲しい物とかある? 今度の攻略授業で使えそうな物探してるから何かあったら連絡ちょうだい』


 まさか春奈もホームセンターに行っているとは思っておらず驚いた。春奈に俺もホームセンター向かってるから一緒に買い物しようと返信した。スマホをしまい少し飛んでいるとホームセンターが見えてきた。ホームセンター近くに降り春奈にどこにいるのかメールを送ろうとスマホを見るとここに来てと写真付きで場所が指定されていた。そこはホームセンターの近くの街並みを眺められる展望テラスでありそこに向かった。少し歩き展望テラスに着くと春奈がベンチに座って待っていた。


「お待たせ。何か買った?」


「ううん。カラビナとかマルチツールとか使えそうなのあったから一緒に行こ」


「オッケー。勝たちにも俺と同じようなメール送った?」


「送ったよ。ユースは自分で用意するけどまっさーと透一緒に買ってって」


「それじゃあ勝たちにもっと色々調べてもらって俺たちが買うっていう二手に分かれて行動しようか。俺勝にメール送るから春奈は透にメールして」


「分かった」


 ということで俺たちは二手に分かれて効率よく行動した。春奈が見つけたカラビナやマルチツールを買い物カゴに入れロープも探していると勝からメールが届いた。


『調べた感じ魔法使える人はそこまで必要な物はないらしい。他の攻略者と協力関係を築くために多めの現金持って行ってる人もいるらしいけど、それ以外はもう買ってる物が多かった。あるとするならハーネスぐらいだけど、別にそこまで必要性感じないからそこは任せる』


 俺はシンプルに了解とだけ返信をし春奈にも勝のメールを話した。春奈も透からのメールが届いていたようで同じようなメールだったらしい。買わなくてはいけないのはこのぐらいかなと会計をすることにした。会計も終わり家に帰ろうかと考えていると春奈が言った。


「ね、ちょうどいい時間だしカフェ寄って行こうよ」


「この近く?」


「そう。この前近く通った時にいい感じのカフェあって、行きたいなって思ってたの」


「それじゃあ行こっか」


 俺と春奈そのカフェに向かった。少し歩くといい雰囲気のカフェに着いた。現代風のカフェではなく木の味わいと温かみが感じられる趣のあるいいカフェだった。俺たちは各々飲み物を注文した。春奈はカフェオレで俺はメロンクリームソーダにした。少し待っていると飲み物が届きひと口飲んでみると店の雰囲気も相まってかなり美味しく感じられた。一息つき落ち着いていると春奈が話し始めた。


「健ちゃんってさ、光正卒業したらユースと一緒に攻略者になるでしょ。トールさんたちとも一緒に色んなダンジョンを攻略するだろうけど何歳ぐらいまで攻略者やるつもりなの?」


 突然の問いに俺はどう答えればいいのか分からなかった。そんな将来のことなんて具体的に考えておらず自分でもどうなるか分からないから答えられないというのが正しいのかも知れない。俺が考えていると春奈が言った。


「まぁそうだよねそんなに先のこと分からないよね」


 そう言う春奈に俺は逆に質問してみた。


「春奈はこうなってたいとかあるのか?」


「まぁ夢っていうか理想はあるかな。ちょっと恥ずかしいから言うのは嫌だけど、近しい人は間藤さんみたいな強くてカッコいい大人の女性って感じ。私もあんな風になりたい。攻略者として経験を積んで三十代ぐらいからは表舞台に立たずにみんなをサポート出来るような存在になりたいかな。ってほとんど話しちゃった。みんなには内緒にしててね」


「もちろんだとも」


 突然のカミングアウトに驚いたものの誰しも夢や理想は持っているだろうから親友として受け入れるのが当然だろう。そんなことを思っていると俺はどんな風になりたいのか気になった。じいちゃんのような魔法使いになりたいとも武帝のような漢という字が似合うような漢になりたいとも思っている。でも、それは俺が憧れている人であり春奈のみんなをサポート出来る存在になりたいという夢とは違う理想だった。じゃあ俺の夢は何なのかとメロンクリームソーダを飲みながらそんなことを考えていると春奈が言った。


「健ちゃんの夢って何?」


「夢って言われると春奈みたいに具体的な内容はまだないから怪しいけど、ユースとトールさんたちと世界一の攻略者になることって言っておこうかな」


「いい夢だね。なら私は健ちゃんたちのことを支えられる人材になろうかな。もちろんそれまではちゃんとダンジョンでサポートするから安心して」


「頼りにしてる」


 そんな話を終え俺と春奈はカフェを後にした。勝と透に今から帰って買った物を渡すとメールを送り俺たちは風魔法で飛んで帰った。勝と透に買った物を渡し代金をもらい各々試練のダンジョンの準備を進めた。カラビナやマルチツールはいざという時に使うためにカバンのポケットの所に入れロープはカバンの奥に入れた。後は着替えとタオルを入れ非常食を入れ荷物の準備は終わった。後はロープを使って誰かを運ぶ方法やおんぶして風魔法で休憩施設に戻るまでの間に落ちないようにするロープの使い方などを調べたりした。一応誰かを運ぶ想定をしながらきちんとロープを使えるかの確認なども行った。

 余っている時間を利用して試練のダンジョンに出てくるモンスターを調べみることにした。調べていくうちに一階層と二階層のモンスターはメジャーなモンスターや今まで倒してきたモンスターが多いことが分かった。だが、三階層のモンスターについてはほとんど分からず、三階層に行ってもすぐに帰ってきたという人ばかりで参考にならなかった。そんなにも三階層はヤバいのかと少し怖くなった。さすがにそんな場所には行かない方がいいなと思った。

次回もお楽しみに


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