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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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140話 間藤宅

 間藤さんの約束した日になった。俺たちは風魔法で飛んで間藤さんの家に向かった。間藤さんの家に向かっている間、勝が聞いてきた。


「なぁなんで急に間藤さんの家に行くことになったんだ?」


「俺が氷魔法のこと教えて欲しいって間藤さんに電話したら、それなら成長した友達を連れて来てってことになったんだ。ユースに会いたかったらしいんだけど、それならみんな連れて行くって言ったら了承してくれたからみんなで行くことになったんだ」


「なるほどな。向こうからしたら俺たちを烈火の鳳仙花に誘うことも出来るし、ユースに会えるし一石二鳥ってわけか」


「そうだろうね。それに、間藤さんと関わり持ってた方が攻略者との人脈増えるだろうし良いこと尽くしだろうなって思ったんだ。間藤さんも良い人だし」


 そんな話をしていると間藤さんの家が見えて来た。間藤さんの家は三階建ての豪邸でガレージなどがあるためすぐに分かった。さすが上位ギルドだよなと思っているとみんなも同じようなことを思っていたのか一目見ただけでその豪邸が間藤さんの家だと分かったようだった。


「デケェ家だなぁ。上位ギルドの代表って年収どれぐらいなんだろうな」


「さぁ? でも、あれだけの家に住んでるんだから四桁万円は貰ってるでしょ」


「俺たちもそんなふうになりてぇな」


 俺と勝がそんな話をしているとユースが言った。


「あんたたちの実力で三桁なんてあり得ないから安心しなさい」


「「!?」」


 ユースの発言に俺と勝は顔を見合わせて驚いた。まさか俺たちの実力は四桁万円が相応しいほどだったとはと嬉しくもなった。すると、春奈がユースに聞いた。


「それならトールさんたちってもしかして桁もう一つ上貰ってるかんじ?」


「もう二つかも知れないわ。具体的にいくらかは聞いたことないから分からないけど、私が住んでるあのマンションはお父さんとお母さんが冒険者として成功して日本に移住する時に買ったって言ってたわ。一室買うのでも良かったけど、どうせお金余るだろうからって一棟丸々買ったらしいから相当お金稼いでそうよね」


 ユースの発言に俺たちは言葉が出なかった。ユースの家は最上階なんて優に億を超えるようなタマワンであるにも関わらずそのタワマンそのものもを所有しているというのだ。タワマン一棟なんて何百億とかかるだろうに買った理由が理由がお金が余るだろうからという浮世離れした理由に現実味が無かった。さらに、その事実を淡々と話すユースにも驚いた。セレブだとは思っていたが、まさかこれほどだとはと思っているとユースが言った。


「みんなどこまで行くの? もう間藤さんの家真下だよ」


 俺たちは気持ちを切り替えて間藤さんの家の前に降りた。玄関のインターホンを鳴らすと間藤さんが出てくれ中に入れてもらうために出入り口のドアを開けてもらった。外部から侵入されないようにオートロックとなっておりセキュリティ面はバッチリという感じだった。ドアから間藤さんの家に入り待っていると間藤さんが出迎えてくれた。


「みんな久しぶり! 今日は来てくれてありがとう。さ、上がって。みんなの話たくさん聞かせて欲しいわ」


 俺たちは間藤さんに案内され客間に通された。そこには韓国風イケメンの男性がいた。まさかのイケメンに驚き目を見開いた。すると、間藤さんがその男性の紹介をしてくれた。


「紹介するわね。私のギルド烈火の鳳仙花で唯一氷魔法を使える藤田零弥くん。うちには数は少ないけど氷系のアイテムを使える人はいるんだけど、魔法ってなると零弥くんしかいなかったから特別に来てもらったの」


「初めまして藤田零弥です。零弥って呼んでください」


「初めまして小出健斗です。今日は本当にありがとうございます。わざわざ俺のわがままに付き合っていただいて」


 俺が零弥さんにそう言うと零弥さんが言った。


「いやいや逆にこっちの方がありがたいですよ。間藤さんに電話で小出くんに会えるって言われたから今日のこと了承したんですから。それなのに小出くんに氷魔法を教えるなんて畏れ多いことを」


 俺は零弥さんたち一般の攻略者の方にどんな印象を持たれているのか疑問に思った。零弥さんの言いぶりから良い印象を持たれているのは間違いないだろうが、なぜそんな印象を持たれているのか謎だ。そんな考え事をしていると間藤さんが言った。


「まぁ良いじゃない。いつもいつも小出くんみたいに強くなりたいって言ってたんだしついでに魔法教えてもらいなさいよ」


「ち、ちょっと言わないでくださいよ! 自分よりも格上の実力者に憧れるのなんて至極当たり前のことじゃないですか」


「それならそんなに慌てなくてもいいんじゃない? 至極当たり前のことなんだから」


 零弥さんは間藤さんの言葉に納得はしているようだったが、これ以上反論しても意味はないと理解したのか黙ってしまった。この変な雰囲気を変えるために何か言うべきだと思ったが、良い案が思いつかず黙っていると間藤さんが言った。


「それじゃあ早速始めよっか。ついでだし他のみんなも零弥に氷魔法教えてもらったら? 私はみんなの成長した姿見たいだけだから」


 みんなそれならと零弥さんに氷魔法を教えてもらうことになった。間藤さんの敷地内にある屋外訓練場として使われていると説明してもらった場所に移動した。


「それじゃあ始めるね。まず、氷魔法とか土魔法みたいな一般魔法とは異なる特殊魔法は前提条件として素質かその魔法を使える杖が必要不可欠なんだ。だから、氷魔法は使えないのが当たり前だって思ってもらった方がいい。それじゃあ氷魔法のイメージを教えるね。氷魔法は名前の通り氷を心の中で思い浮かべればいいんだけど、そのイメージの度合いで温度の低さや氷の硬さとか色々調整出来るんだ。イメージが弱ければ雪ぐらいだけど強ければ猛吹雪にすることも出来る感じ。一般魔法と変わらないから分かりやすいでしょ。後、氷魔法は形状を自由に変えられるっていうのもあるね。冷気だけ発生させたり、雪を降らしたり、氷塊を火魔法みたいに撃ったり出来る。

 これだけ聞いていると強そうに思えるだろうけど、氷魔法は中途半端と言わざるを得ないのが事実なんだ。モンスターを直接攻撃するために氷塊を撃ったとしてもイメージの度合いが足りずちゃんと凍っていない氷塊になってダメージ全然与えられない可能性もあるし、冷気を発生させてもすぐに相手を凍らせるほどの威力なんて出ない。つまり、氷魔法を使うぐらいなら氷系のアイテムを使う方が断然強いんだ」


 零弥さんの話を聞いていると勝の凍界無別がどれほど優っているのか痛いほど理解出来た。凍界無別なら事前準備は必要だが、一瞬にしてモンスターを凍らせて殺すことが出来るため氷魔法の必要性は無いように感じてしまった。でも、少しはいいところがあるだろうと考えてみたが、今まで氷魔法を欲しいと思う場面が無く零弥さんの言う通り氷系のアイテムを使う方がいいのではと思った。

次回もお楽しみに


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