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アルカディアリベル 〜神話級アイテムは俺を世界最強の攻略者へと導く〜  作者: 描空
三年生編

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135話 体育祭午後の部①

 昼ご飯は保護者が作ってくれたお弁当を各々好きな場所で食べるのだが、何気にユースとトールさんとメアリーさんを含めて全員の両親が一同に会するのは初めてでダンジョンのことや攻略で迷惑をかけていないかなど色んな話をしていた。そんな親の話には一切聞く耳を持たず俺たちは楽しく話しながらお弁当を食べた。普段は食堂で昼ご飯を食べているから新鮮な感じがした。

 親同士が話している間俺たちは余っている休憩時間で他クラスの様子を見に行ったり困っている生徒がいたりしないか生徒会としての役割を務めた。でも、これといって困っている生徒はおらず大丈夫そうだった。そんな時塩田先生が話しかけてきた。


「お前ら暇ならちょっと手伝ってくれ。倉庫にある綱引き運ぶから」


 俺たちは先生の指示に従い倉庫にある綱引きを運ぶために塩田先生について行った。倉庫には五クラス分の綱引きの綱が器具に巻かれて置いてあった。これは運ぶの大変だろうなと思いその場にいた全員にアークシィリュームを発動させた。みんな軽々といかなかったが、苦労することなく綱引きの綱を運び出すことが出来た。


「助かった。ありがとう」


 俺たちは生徒会の仕事をしたまでだとその場を後にした。他に困ってる人はいないかなと歩いているとトイレにかなりの人が並んでいるのに気がついた。俺たちは一番近いトイレを案内し並びを解消した。小さいことだが、こういう小さいことを地道に解消していくことで来年の体育祭では起こらないように事前に対策出来るためどんな小さなことも見逃さないようにした。グラウンドを一周し困っている人を粗方手助けし昼ご飯を食べていた場所に戻っても俺たちの話に花を咲かせていた親たちは俺たちのことなんて気にせず話し続けていた。自分たちの子どもの話なんて俺たちには分からないため適当に雑談して時間を潰した。しばらくすると昼休憩が終わる五分前の放送がされた。俺たちは生徒会の仕事に戻ると告げ運営のテントに向かった。


 午後の最初の競技は綱引きだ。この綱引きはクラスでの対決となるため俺たちも参加しなくてはならない。綱引きなんて中学生以来やっておらず少し心配だったが、大丈夫だと自信を持って自分に言い聞かせた。そんなことをしていると一年生たちの綱引きが始まろうとしていた。綱引きは摩擦力の勝負だから筋肉量は関係ない。とは言え多少なりとも勝敗には関係してくるだろうから少しでもいい人材がいればいいなと一組を見てみたが、勝のような生徒はおらず少し心配だった。他のクラスを見てみると綱の最後尾を務める人材が一人づついた。筋肉量はそこまでだが、体格の良い一年生が一組にいないことで不利になる可能性は十分にある。俺たちに出来ることは応援だけであるため精一杯応援しようと思っていると綱引きが始まった。


「頑張れー! 頑張れー!」


 クラス一丸となって頑張っていたが、一組は相手の二組に負けてしまった。そこから五組と三組とも戦ったが、一度も勝つ事はできず一年生の綱引きは一組が五位で終わってしまった。周りからは労いと励ましの言葉が送られていた。もちろん俺たちも送っていたが、一年生たちは残念そうにしていた。

 次は二年生の番だ。二年生はどのクラスにも体格が良い生徒が何人かいるためいい勝負になりそうだ。後はどれだけ息を合わせて綱を引けるかにかかっている。担任の先生の声掛けが勝敗を決めると言っても過言ではない。そんなことを思っていると二年生の綱引きが始まった。担任の先生の声掛けで全員が綱を引き頑張っていたが、相手が強く負けてしまった。だが、それでは終わらなかった。二年生たちは負けたことをバネに後の二試合をどちらも勝利し最終的に二位で終わった。

 最後は俺たちは三年生の番だ。後輩たちに格好悪いところは見せられないなと思ったが、それはみんな同じであるためみんな気合十分といった感じだった。俺たちも負けていられないなと気合を入れていると俺たちを応援する声が聞こえてきた。俺たち全員と関わりがある後輩なんてすみれちゃんしかおらず余計に勝たなくちゃなと気合が入った。


「いけるな?」


「当たり前だろ」


 勝の問いに俺は自信満々に返した。綱を握りいつ始まってもいいように準備し終えると綱引きが始まるホイッスルが鳴った。俺たちは塩田先生の掛け声で綱を引きどんどん自分たち側に引っ張った。もう一度ホイッスルが鳴ると俺たちは二組相手に勝利していた。まずは一勝だと次に備えた。次なる相手は四組だった。俺たちは負けないように一層気合を入れて臨んだ。塩田先生の鼓舞もあり俺たちは四組相手にも勝利を収めた。俺たちは勝利を喜んだ。そして最後の相手は三組だった。三組には選抜戦で顔馴染みとなっている剛田がいる。剛田は勝に引け劣らない肉体の持ち主でありヤバいなと思った。でも俺たちだった負けていられないな。俺たちはこのままの勢いで勝とうと円陣を組んだ。三組との綱引きが始まったが、びくともしなかった。人数は同じなのにこんなに差があるのかと驚いていると仕切り直しのホイッスルが鳴った。どうやらグラウンドを水魔法で湿らせて摩擦力を高めていたのだ。俺たちは不正だと抗議したが、先生たちはイエローカードだと言い俺たちは納得するしかなかった。三組との綱引きが再開するとさっきとは圧倒的に形勢がすぐに俺たちに傾いた。だが、三組も負けじと耐えたが俺たち一組の前では長く持たず俺たち一組が一位となり勝利を収めた。俺たちは歓喜した。一年生たちの屈辱を晴らせたことと全勝したことで気分爽快だった。塩田先生も喜んでくれていて俺たちはより一層嬉しかった。


 綱引きが終わると次の部活対抗模擬戦の準備が始まった。先生たちがプライシディウムを張り保護者と生徒たちを守った。実戦場に移動すればいいのにと思ったが、これだけの人数を移動させるよりプライシディウム使う方が楽なのだろう。そんなこと考えていると勝が模擬戦の準備に向かった。近接戦闘部として俺が出場して欲しいと部活のみんなから言われていたが、それだと一方的な対戦になって面白くないと説得して勝に出てもらうことにしたのだ。その代わりと言ってはなんだが、部活対抗リレーにはアンカーとして参加することを確約しておいた。クラス対抗リレーも出るためなるべく体力を温存しておく必要があるから出場する競技を少なくしているのだ。もちろん魔法を使えば全ての競技に出場出来るがそれではみんなも面白くないだろうからやめておいたのだ。そんなことを考えているうちにいつの間にか模擬戦の準備が終わっていた。勝も準備を終え出場者が待機する場所にいた。先生の合図で出場者がグラウンド内に入り模擬戦が始まろうとしていた。

次回もお楽しみに


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