第7話 パートナー
〜プレリュード街・北部〜
「カイトくん。この服似合ってるかな?今のカイトくんの服とペアルックみたいでいいと思うんだけど。」
「うん。とても似合っているんじゃないかな?」
…… 何故こんなカップルみたいなことをしているかというと。
〜昨日〜
「おい、あれイベントで同立優勝したっていう2人じゃね?」
「ほんとだ〜。もしかして付き合ってるのかな〜?」
「彼氏イケメン、女子カワイイって最強コンビかよ。しかもあの距離で歩くのはペア組んでても近すぎだよな?」
「やっぱり付き合ってるんじゃないのあの2人。」
「ねぇ、カイトくん。あの人たちが言ってるのって私たちのことだよね?」
「あぁ、多分な。言わせておけばいいんだよ。あんな奴らどうせゲームの方はスキルないんだから。」
「やっぱり恋人に見えるのかな?」
はっ?
「どうせなら、2人でお買い物とかしてみよーか。」
はぁぁぁぁぁ?
「まっ!俺には愛しいユウミちゃんがいるから関係ないけどね〜。」
「やめてよ、フウマく〜ん。」
……
〜現在〜
最後のは置いといて、そんな感じで俺たちはプレリュード街の北部、商店街に来ている。って、なんでユキナちゃん乗り気なの?テンパりすぎてユキナ“ちゃん”って言っちゃったじゃん。それじゃぁほんとのカップルみたいじゃん。そのあと一応「誤解されちゃうから」って言ったけど「私とお買い物は嫌?」なんて可愛すぎる甘え声で言われたらこの世の男子は絶対断れないじゃないですか。完全に小悪魔だよこの人。運が良いのか悪いのか、よくわからない。でも1つ言えることがある。 Y M T 。YMTですよ、YMT。なんならこのまま付き合っちゃいたいぐらい。冗談で言ってみようかな?「付き合ってください!」って。そしたらなんて答えるかな?承諾されたりしちゃって。でも、まだユキナさんのことあまり知らないし、様子を見ることにしますか。付き合いたいけど。てか、もはや付き合ってるんじゃないのかってぐらい周りからしたらイチャイチャしてるように見えるけど。まだ性格とかわからないし、今後一緒に過ごしていく中で考えていけば良いか。
「カイトくん!買って来ちゃった。それより、カイトくんは何も買いたいものとかないの?」
確かにそうだ。ヴァンクールオンラインに囚われてからさっさとクリアしようって言う思いが強すぎてオシャレとかご褒美とか全然してなかったな。
「そうだな、特にないけど、ゆっくり食事とかしたいかな。ゲームに入ってからバタバタだったし。」
「良いね〜。レストラン行こっかカイトくん。」
「って、ユキナさんはお金大丈夫なの?高めの服買ってたけど。」
「だーいじょーブイ!コロシアム出る前に銀貨100枚集めといたから。」
なんか急にテンション高くね?てかこの数日で銀貨100枚ってバケモンでしょこの人。リスペクトだな〜。
「どこのレストラン行こうか?」
俺は観光とか全然してないから、あまりどこに何があるのか把握していないのだ。
「ここをまっすぐ行くとソレーユ平原っていうところがあるんだけど、その手前に美味しそうなレストランがあったんだよね。」
「えっ?あそこにそんなレストランあったっけ?」
クエストに夢中で全く気づかなかった。
〜ノールルパルク〜
「お待たせしました。醤油ラーメンと豚骨ラーメン、餃子2人前です。ごゆっくりどうぞ。」
美味しそ〜う。豚骨のいい匂いがしてるし、麺もいい感じに細くて食欲を増進させるねぇ。この公園の片隅にお店が並んでたなんて。この公園、広大過ぎない?
「カイトくんは、日本のどこに住んでるんですか?」
急に話を振って来た。そういえば、日本の事全然話してなかったな。
「俺は、埼玉県さいたま市だよ。ユキナさんは?」
「私も埼玉県ですがさいたま市じゃなくて春日部市です。」
反応早っ!俺が聞くの絶対待ってたでしょ。
「じゃあ、もう一つ質問してもいいですか?」
今度は何だろう?
「このゲームに入ったことを後悔してますか?」
え?




