彼女は
記憶喪失…つまり自分は本当の自分ではない…じゃあの夢みたいな奴は?あれは本当になんだったんだ?本当の自分の何か?それとも本当の自分の妄想?
「色々考える事はあるかもしれない…だからゆっくり思い出していこう。急に思い出すと頭にも影響及ぶかもだから…我々は新道さんを全力でサポートしますから。」
「…」
駄目だ…何も答えられない。一旦ゆっくり整理していこう。自分は今記憶喪失で、変な夢みたいな奴は自分の妄想?で、自分は…誰なんだ?名前も新道って事しかわからない。性別は男なのか?しかも職業もわからない、自分の事が本当に思い出せない。
「一旦新道さんが落ち着いたくらいに会わせたい人がいるんだ…いつでもいいからナースコールボタンを押してくれ。」
そう言って森さん達は出ていった。ナースコールボタン…ここへ来て一回も押さなかったな。まぁ、押した方が看護師に迷惑だけど…。そういえば…会わせたい人?親か?それとも友達?自分はその人達に会ったら思い出せるのか?なんて変な疑問達がポンと音を立てながら自分の頭の上に浮かんだ。
あれから三時間が経った。一人で考えても疑問は一つも解けなかった。やっぱり森さんの言ってた人に会った方がいいのか?でも思い出せなかったら?どんどんネガティブ思考になっている気がする。どうしよう。
「新道さーん」
この声は看護師の声!?もしかして長すぎた?
「昼ご飯どうします?」
「はぁー…」
なんか色々な悩みが疑問の袋だったらその空気が全部口から出てきた気がする。けど悩みは消えないけどね。
「あれ?まだ無理そうでしたか?」
「いえ…もう大丈夫です…」
冷や汗が出てきて首の辺りが湿ってる。そんな中机に置かれたのはあの野菜のスープ。この冷や汗をかいた中熱いものを食べたら余計に汗をかくな。
だか、お腹は正直に空いているとバレないように合図をしてくれた。スープを食べた後看護師にもう大丈夫だと伝えて看護師はわかりましたと言ってでていった。その後森さんが来た。
「心の整理はもう大丈夫ですか?」
「はい…」
「わかりました。松本さん連れてきてください。」
「わかりました。」
そう言って看護師はでていった。
「ずっとカーテンを閉めてはなんですので開けますね。」
そう言って森さんはベットの回りを閉めてあったカーテンを開けた。ここに居て今まで気にならなかったがこうやって開けるとこの部屋はこんなに広かったのか…一人だけの病室。窓から指す光が凄く眩しい。
「眩しいですか?」
「はい…電気の光よりも…」
「ですよね、けど、太陽の光の方が健康的にはいいんですよ。」
「そうですね。」
「森さん!連れてきました。」
「あぁ、居れて下さい。」
そう言って病室のドアか空いた。そのには車イスで黒髪の女性がいた。顔は…下を向いていてわからない。
「新道さん…彼女は平河真夏さん。この病院の患者さんです。」
「…どうも」
と、頭を少し下げた。
「彼女をここへ連れてきた理由なんですけど…」
ついに言われるこの理由。この平河という女性は自分の何に関係あるのか…
「彼女も新道さんと同じ橋で記憶喪失になっているんです。」
「え?」




