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頑張っても

今日は私がこの病院に来て一ヶ月が経った。体調が良くなるわけでもなく悪きなるわけでもない。いたってわからない日々…一つだけ変わるのなら近くのリハビリ室から聞こえる熱血そうな人の声。「頑張って!」「後もう少し!」などその人を励ます言葉をずっといっている。頑張ってって応援だけで頑張れるわけじゃあないんだよ。

私もリハビリの話しは来てたけど怖くて断った…いや、断ることしかできない。今でさえ足の感覚がない。数日前に森さんも足の感覚がないといったら眉間にシワを寄せていた。その顔で私はもう歩けないのだと確信した。だからリハビリって考えはなくなった。今では車イスの乗り移りは看護師の支えを入れて。散歩をするのも看護師が押す。変な罪悪感みたいなのはあるけど私は悪くない。私の中にいる癌がわるいの…記憶喪失になってから全部の鏡が割れたみたいで…残っているのは経った一枚。「命」の鏡だけ…これが割れた瞬間私は死ぬ…もうヒビが入っているようなものだ。いきる希望もなくて…毎日ベットの上で外を見て。看護師に動かされる。けどこうやって考えていくうちにわかった。私が橋に行った理由。



あれから二週間が経った。いつもと変わらない日々。そして聞こえるリハビリの声。今では「頑張りましたね」「おめでとうございます」が多くなった。ようやくこの大きな声は消えてリハビリをしていた人も消える…やっと静かな日々が戻ってくるんだ。

コンコン

部屋のドアが鳴った。どうぞ、と声をかけると森さんが入ってきた。

「こんにちわ!気分はどうですか?」

「普通です。」

そう答えると、そうですかぁ~と余韻を残して言った。

「最近のからだの調子はどうですか?」

と、少し違和感を感じると話し方だった、けど私は違和感を秘めてはおかず言うタイプだから…

「なにか話があるんですか?」

キッパリと音がでるかのように森さんに言った。

「あ~、そうだねぇ~」

苦笑いしてながら森さんは口を開けた。

「実は少しお外に出てみる努力してみない?」

「遠慮します。」

私はすぐ答えた。抵抗なんてない。もう嫌だ。あの子と会ったりとか…転けたらとか…余計に体に害が入ったらどうしよう…って不安しかでない…頭の中で怖い…怖い…と言葉が生まれて全部頭に溜まっていく。それが頭から出るわけでもなく…ずっと私の頭の中にある。これも頑張れっていわれた時と似ている気がする。頑張れって言われても辛いって気持ちがどんどんたまっていくんだ。

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