72 そろそろかな?
翌日フララが皆地球の日本の文字が分かる様にしてくれたので教会の皆に本を渡した。それから理想郷の本も皆に渡した。皆興味深そうに本を読んでいた。朝食を食べ終えてから木々の切り出し作業を開始した。一体何時になったら終わるのかと遠い目になったが。やっぱりフララ森全体を住む場所にしたんじゃないだろうか?森が残っていても僅かな気がする。森が残っていなければ西隣は森で東隣と北側が山で南が海だからな。全然どの場所にも辿り着いていないがな。結界のおかげで雪は入って来ないけど寒いものは寒い。結界が無かったら雪に埋もれて凍死していただろうな。
暫く経ち同じ作業ばかりしてるから何処迄行くと終わるのかをフララに聞きに来る人が増えた。壁迄です!とフララが答えるからそうなのかと皆壁に向かって木々の切り出しをしているが今は何月何日になってるかは私にも分からない。遠く迄木々の切り出しに行ってるから皆は転移でテントに戻って来る様になった。やっぱり春過ぎるんじゃないかな?今迄に無いくらいに広い気がするぞ。凄い重労働だから鍛えなくても鍛えささってるぞ。皆アイテムBOXに木々を入れてるから木々でいっぱいだろうな…。かなりの間薪や板等には困らないと思う。
「ねーふららーどんだけでかくしたのー?」
耐えきれなくなり夕飯時皆を代表して聞いてみた。
「そうですねー。少し大きめな国1つ出来る位でしょうか?」
「えー!!」
聞いていた皆も驚いているぞ!!移動を転移するしか無い意味が分かったぞ!
「国が出来ても良いと考えて結界を張りましたから。小さな村や街だと好き勝手されるので…」
確かにそうだがずっと同じ作業をするのがそろそろきついぞ!!
「森を少しは残して建て物を建て始めるか?」
良く言ってくれた!父様!余りの事に夕飯皆止まっているからな。
「そうですねぇ。多少は森を残して薪様にしないといけませんからねぇ。でももう少しで山や海や森の壁迄到達しますよ。海側は漁業をする為に開拓した方が良いですね。山側は鉱山の入り口は開拓する必要がありますね。冬は過ぎていてもう春ですからねぇ」
え?いつの間にか春になってるんだけど!!皆も驚いているぞ!ねぇ、じゃないよ!流石は神様皆と少しズレているぞ!!皆も嘘だろ?って驚いてるから!
「あ、わすれてた。ここのなまえはかぐらきょう!かんじだと神楽京だよ!とーさまとかーさまはおうぞく?こうぞく?ね!きぞくはーやしきにいるひとたちとかみさまにつかえるひとたちね!」
名指しされた他の皆はなる程と頷いていた。
「待て。貴族通り越して王族だと?」
「えぇ、シーナと話し合いをして国にした方が好き勝手されないと考えました。なので市長は主君になる感じですね。シーナは姫になる気はないので産まれて来る子供達に任せる様です。なので市長達は神楽を名字にして下さいね。シーナが国は和風にしたい様なので皆の名前も和風に書き換えます」
父様達や教会の皆以外は頷いた。私は理想郷の本を皆に見せて説明していた。父様達は主君になるのを渋っているがな。小さい国の筈がフララの結界のせいでかなり大きめな国になりそうだがな。私は都市と変わらない位だと考えていたからな。父様は仕方ないと諦めて国を治めてくれ!まだ何もないが立派な京をフララと創るから!!教会の皆は神様に仕えるから貴族は無理なら後々父様が決めればいいから。だが理想郷の本だと段差もあるし水に囲まれている京になるな。神社をメインにするから都市に居た時とはまったく違う感じになるがな。
「取り敢えず明日から北側と南側と東側に別れて開拓しましょう。私とシーナは京創りをしていきます」
「かいたくしてからじゃなくていーのー?」
「開拓はそろそろ終わると思います。海側と鉱山側が開拓出来たら京創りをしましょう。この本の様にするには色々足りない物がありますから。西側は森を残して北と東と南を重点的に開拓しましょう」
それに皆は頷いてご飯を食べ始めた。何か皆色々慣れ過ぎだよ。遊牧民みたいだな私達。アイノルン様は一体どうしたんだろ?フララにも連絡が来てないみたいだし…。このままだとフララに迄見捨てられちゃうよ??大丈夫なの?世界は??何か思惑があるにしろ本当に教皇様達を気に入ったにしろフララにはきちんと説明するべきだと思うんだよなぁー。まぁ、考えても無駄か…。
気狂い女から始まりイーモンにエノーラさんとウルフとドリアに魔族に教皇様達。タグリード国の王に聖女問題。やばい奴しかいないんだけど…。これ以上増えないで欲しいもんだな。開拓に集中してるから情報収集出来てないもんなぁー。京出来たら世界が混乱していましたとかならなければ良いけど…。魔人が公になれば魔族が黙っていないと思うんだよなぁー。多種族もどう動くか分からないしな。人間は自分も魔人になろうと動くだろうしな。あれ?声に出してた?皆頷いてるんだけど!最悪だ!恥ずかしい!
「声に出てましたよ?皆に語っているのかと思い止めないでいました。魔人は確かに人間達も魔族も多種族も黙っていないと私も思います。聖女問題より魔人問題の方が世界を揺るがしかねません」
「確かにそうだな。強くなれて長く生きられると知った人間達はこぞって動くだろうな。それこそ国同士の戦争になるかも知れないぞ。ウラース都市を落とす為に色々起きるだろう…」
「やっぱり?そうだよねー?まぞくとにんげんたちはせいじょもまびともどちらもうごくだろうねー」
「えぇ、聖女の方は探りから入るでしょうが魔人は魔族としては許せないでしょうから。名前が名前ですしね。何らかの理由で人が勝手に魔族の力を持ったと考えるかも知れません。ハーフよりも力がある人間等認められないでしょうから。魔族が認めた人間を魔族が血を分け魔族にしたなら別でしょうが…」
「わたしたちもなまえかえたいねー!」
「本当は公にならない筈でしたからね。これにはいくら平和的だからといっても魔王を筆頭に魔族達がどう動くか分かりませんね。教皇達では魔族を倒せるだけの力があるとは思えませんからね」
「早く開拓して情報収集する必要があるな」
父様の言葉に皆深刻な顔で頷いた。教皇様達やらかしてなければいいんだけど。
「もうすでにおおやけになってるってことはないよね?ぎるどおさたちまきこまれてないといいんだけど」
「全然情報が入って来ないので世界がどう変わっているのか分かりませんが、まだバレていない事を祈るしかありませんね。教皇達は聖女に対抗しようとしていた事から考えると動き出すのも直ぐなのではと考えています」
「確かにそうだな。教会総本部はカグナルを聖女にぶつけようとしていた位だからな…」
「私は神の考えが分かりません。私は聖女に対抗しよう等と思った事は一度もありませんから。未だに教皇様達の豹変振りを信じたくないですから。あんな人間だったかと考えるとセイクレッド神聖国の教会の人々と何も変わりはありません。金と権力と力を欲しがる人間と何も変わらないのです。あんな魔道具を頼りに自分を抑えていたなんて信じられない事です」
カグナル様の言葉に教会の皆が頷いた。そうだよなぁー。信じていた人がまさか別人だったなんて信じられないよなぁー。しかも悪の心を魔道具無しでは抑えられないなんて普通考えないからなぁー。それが自分達が信じている神に仕える教会のトップだとはな…。神も様子が可怪しいし滅茶苦茶だな。
「たしかにしんじられないことばかりおきてるからたいへんだけどここにいるみんなはしんようしんらいできるから!みんなでちからをあわせてあらたなばしょでがんばっていこー!ほかのくにぐにとはすこしきょりをおいてこのばしょでみんなでいきていく!すこしのあいだはこのばしょをないみつにしてひっそりといきていこー!せかいがだいじょうぶになってみんながこのばしょになれたらがいこうしていけはいい!」
「確かにそうですね。先ずはこの場所で生きていける様にしなくてはいけませんね。貿易や外交は慣れてからで良いと思います。まだ皆魔力の使い方やスキルの使い方も慣れていませんからね。それを使いこなしてきちんと戦える様にならないといけませんから」
「わたしもたたかえるようになる!あとあらたなかみさまにまびとってなまえじゃなくなるようにおねがいする!まきこまれたくないから!」
「確かにな。ウラース都市が公になれば私達も巻き込まれる事になるのは御免だからな」
「かぐなるさまたちはこんかいのことはいちばんきもちがおちつかないだろうけどみんなもいるしあらたなかみさまもできる!そのかみさまにせいしんせいいつかえればいいことがあるとおもうよ!わたしたちだけのかみさまだから!」
「えぇ、皆の願いのもとに産まれる神ですからね。必ず皆を助けてくれるでしょう」
「そうですね。私達はこの場所神楽京の新たな神に誠心誠意仕えます」
その宣言に教会の皆が深く頷いた。
「わたしとふららもかぐらきょうをすてきにつくるから!じんじゃもごしんぼくも!ほかのくにぐににはまけないよ!りそうきょうだから!このばしょからいどうすることはないようにしたいから!」
「そうですね。皆がずっと暮らせる場所をシーナと皆で創っていきますよ。場所は落ち着くまで結界と幻影を混ぜた物で隠しておきますから。鉱山も海も働いてもバレない様に途中迄きちんと結界を張りますから魔獣と出会わす事もないでしょう」
それには鉱山関係者と漁師の皆が喜んでいた。
「だいたいのものはわたしとふららがつくるけどほかはみんなでいろいろつくっていこー!わのいめーじだからふくそうもわようあわせたふくとかがいいかもしれないー!」
それには服飾工房の職人達がノートを出して相談し始めた。話が話で皆沈んだ感じだったからやっと何時もの皆に戻って良かった。




