58 収穫とお話と偽聖女
あれから皆はバレる事なく商売が出来た。かなりガッポリ儲けたらしく何時もの様に分けられた。冒険者チーム達のマジックバックも完売した様だ。お金は全て市長に渡された。手配書は世界中にばら蒔かれたらしいがな。各地で騎士や民達もその特徴の者達を探していたらしいからな。
3月に入るとやはりというか大収穫になった。私も畑の方はせっせと働きながら手伝いをしたが2歳なので余り意味ないかも知れない。殆どフララと手伝いに来た父様と母様がやっていた。父様達の所は使用人さん達が張り切って収穫しているんだって。皆も自分達の畑の他に農民さん達は大きな畑や田んぼ果樹園の皆は果樹園を収穫するらしく忙しくしていた。ハチミツも採れているみたい。日本のミツバチだから此方のハチとは違うと思うがな。巣箱もどんどん増やされたから春には移動出来るだろう。花畑も増やしたしな。道端にも花も植えたし木も植えた。全部地球産の日本産たがな。
父様と母様は今日は此方に泊まる見たいだ。まぁ、家は広いし客室もきちんと創ってあったからな。アイノルン様に感謝だ。
「とーさまーかーさまーなつとーあきとーふゆにーおまつりしたいー!はるはーおはなみーがあるからー!」
そう話してから持っていたお祭りの本を父様と母様に見せた。これはフララが此方の文字に変えてある本なので問題はない。
「あきはーしょくよくのーあきだからーりょうりにんさんがーそれぞれーやたいーすればーいいー!ふゆはーこおりやーゆきでーいろいろつくってーゆきまつりーにすればーいいー!なつはーはなびーだけどーうちあげたらーとしがーあることーばれるー!」
「なる程な。それぞれの季節に祭りがしたいんだな?確かにこの本に載ってる物はどれも楽しそうだ」
「えぇ、そうね。是非開催したいわ」
「ねーわるいそしきのほかにーさんぞくやーかいぞくーいたりするのー?」
「あぁ、いるぞ。海には海賊がいて山には山賊がいるからな。国には悪い組織が沢山いるぞ。海での貿易は海賊に狙われるし山道を通ると山賊に狙われる。どちらも金品や物を奪われるぞ。余り殺したりする事はないけどな。悪い組織と違うのはそこだな。悪い組織は金次第で誘拐もするし殺しもするからな」
「そうなんだー!わたしーがくえんいきたくないからーじりきでーべんきょーするー!」
「なる程な。フララもいるし図書館も出来るから勉強は出来るだろう」
「私達は学園に通ったのだけど殆ど本を読んだりして知ったり家庭教師に教わった事ばかりだったわよ?」
「いくいみーないー!」
「えぇ、そうですね。変わった事を勉強なさるとばかりに思っていました」
「18歳迄になるなら今迄とは違う事も勉強するかも知れないがな。タグリード国自体が馬鹿国だからな。余り期待は出来ないぞ。どれもこれも王ではなく王妃が考えた事だしな。今の王より神童と言われていた王弟の方が賢王になれるかも知れないな」
「確かにそうよね」
フララとなる程と頷いた。父様も母様も辛辣だ。まぁ、あんな事が合ったのだから仕方ないけどな。
「王は平凡な王だな。賢い理由では無いが悪い理由でも無かったはずなんだがな…」
「えぇ、普通だったわね。聖女と言う娘のいいなりになる前はだけれど…。王妃の方が賢妃だったわね」
「やはり今回の事は王妃は知らないんじゃないでしょうか?それから王弟も。宰相はどうなのかは分かりませんが…。王からの命令なら進言しても聞き入れて貰えないでしょうね…」
「こむすめにーまどわされるーおうならーこうかんしたほーがいいー!」
「確かに弟の方が王にはむいてるな」
「えぇ、公爵を継ぐなんて勿体ないわね」
「私が居た頃の騎士団はまともだったがイーモンに変わってからどうなったかは知らないからな」
「上に立つ人物によっては変わっていきますからね」
「えぇ、本当に今のタグリード国は危ないわね。次世代がまともならいいのだけれど…」
「王ですらこの状態ですから次世代は聖女という馬鹿女により惑わされていくのではないでしょうか?惑わされない人物が何人いるのやら」
「たぐりーどこくってーばくだんーいろんなとこにーあるよねー!」
「えぇ、1番大きな爆弾は魔族とあの女ですがね」
「おとーとーおうにならないとーくにーやばいことになるきーするー!」
「そうだな。王弟が王になり王妃と国を作っていけばタグリード国はなんとかなるだろうが今のままでは無理だろうな」
「えぇ、そうよね」
「ねーおうさまーってーあのおんなーすきになったのー?」
「どうでしょうか?年齢が離れ過ぎでは?」
「一応王妃も子供もいるのに子供と同じくらいの聖女を好きになるか?」
「馬鹿でなければないわね」
「もしーれんあいかんじょーあるならーやばいー!」
「一目惚れって事ですか?」
「いや、ありえんだろ」
「寿命の長い種族なら考えられるけれど人間のそれも王なんて考えたくないわね。気持ち悪いわ」
「なにがいーんだろー?かおー?」
「外見にも中身が出ますよ」
「顔が良くても無理なものは無理だろ」
「中身は最悪だったのかしら?」
「えぇ、ありえないくらいには最悪ですよ」
「じゃーなんでーいーなりにーなったのー?」
「一応聖女の言葉だからと信じたいが…」
「えぇ、そうよね。ほかの理由なら最悪よ」
「さいしょーさんはーどんなひとー?」
「宰相は頭が良くまともな人物だぞ」
「えぇ、殆ど王妃と宰相で決めていたわね」
「そんな人物が居てなお今回の事が起きたのですね」
「信じたくはないが王が無理矢理意見を通したとしか思えない」
「今迄あまり意見なんて言って来なかったのに…」
「おうーかざりーいみないー!ばかがーつっぱしったー!」
「取り敢えず私達は関わらない方向でいきましょう」
それに皆は頷いた。それからフララの作ってくれたご飯を皆で食べて温泉に入りに行った。父様だけは別だがな。
時少し前気狂い女は自分の部屋で今日の事を思い出していた。
王と聖女としてお会いしたのよ!王様は私の1番のタイプだったわ!運命を感じたのよ!だからお父様とお母様から聞いていたオーキッド領の事で王様が困っていると思ってきちんと提案して上げたのよ!私ったらなんて頭が良いのかしら?王様も聖女らしく美しく賢いって言ってくれたのよ!王様はまだかなり若いから私の旦那さんにして上げても良いと考えたの!それも1番の旦那さんよ?私との逢瀬に王妃は邪魔だったのかいなかったわ!無理矢理結婚させられたのね…。可哀想だわ…。
必ず救って上げるわ!私の提案も王様は通してくれたもの!王様も私と出逢ってしまったから運命を感じてしまったのね…。私も運命を感じたから同じよ!あぁ、そうだわ!この世界には魔法があるからエクサリーもあるはずよ!王様が先に飲んで私は成長してから飲めばずっと一緒にいられるわ!今度王様にお会いしたらエクサリーの事を話てみましょう!素敵な案ですもの!きっと受け入れてくれるわ!王と聖女なんてお似合いだわ!運命を感じた2人は結ばれるのよ。でも私は魅力的だから1人だけとはいかないのは申し訳ないんだけれど…。きっと分かって貰えるわ!焼き持ちを焼いてしまうかも知れないけれど1番に愛を与えるわ!あぁ、早く大人になりたいわ!大きくなった私はもっと魅力的になるわ!最初は学園よね。どのキャラを攻略すれば隠しキャラが出て来るか悪役令嬢は誰だったのかを忘れない内に纏めないといけないわね。キャラに夢中だったから悪役令嬢が朧げなのよね。王様の悪役は王妃になるのかしら?必ず全員攻略して見せるわよ!!




