43 温泉街
翌日温泉と温泉旅館が建てらていて皆驚きを顕にしていた。お祖父様が説明すると皆納得して温泉旅館の名前は時の湯、花の湯、憩いの湯、黄金の湯となり宿屋屋を経営するはずだったバトリーさん夫婦とエメリーズさん夫婦が憩いの湯と黄金の湯を経営する事になり、時の湯はバイドナさん一家が花の湯はダイナイドさん一家が経営する事になり従業員と料理人が決められ4つの旅館に分けられた。皆の風呂にも温泉の湯が出ると聞き皆喜んでいた。
旅館は経営する皆でどんな風にするか料金はいくらにするか決める事になった。
それから電化製品を色々出してどうにか作れないかと職人さんと魔道具師さん達にお願いした。皆興味津々でアイテムBOXに入れ持ち帰り研究する事になった。ついでに地球のキャンプセットも出しそれも全部お持ち帰りとなったがな。
それからお酒各種も出し酒作りの方々に本と共に渡した。ついでにお茶各種と飲み物各種とそれに伴う本もだ。皆アイテムBOXに入れて閉まっていたがな。お祖父様達にもねだられ渡す羽目になった…。
カーペット類やラグ類やマット類や棚類や食器棚類やベッド類やタンス類本棚類ガラス各種や食器類や包丁類や鍋類やフライパン類やホットプレート類と調理器具類と油類とお弁当箱とお重等を本と共に職人さん達に渡した。少しの助けになればいいなぁー。他には洗剤類と石鹸類と歯磨き粉類とスポンジ類とボディータオル類とバスタオルと敷き布団と掛け布団とタオルとタオルケットと毛布と布団カバーとハンカチとトイレトペーパーとティッシュも。
後は帽子各種と靴各種と手袋各種と傘各種と杖各種と調味料各種と羽毛とウールとカシミヤと麻と綿と絹とポリエステルとナイロンとアクリルとレーヨンとキュプラとアルミホイールとサランラップとキッチンペーパーとクッキングシートとブルーシート等を量産してそれらも渡した。本と共に。人任せになってしまってるが1歳なので諦めた。人任せというより神様任せ地球任せだな…。まぁ、元々地球育ちの庶民だし、アイノルン様も地球の神様も許してくれたので良しとする。アパートやマンション見たいな物はこの世界にはないのか?疑問である。
それから加工場の皆には缶詰各種と鰹節と小魚各種と昆布等を渡した。後は麺類も渡した。本と共に。
小説を読んで物語の主人公達は自分の運命を自分で変えたり、物作りをしたり、色々あるけど私には無理な話だ。だって普通の地球の庶民だったから。頭が良い理由ではないし、色々知ってる理由でもないし行動力がある理由でもないからな…。出来るだけ人を思いやり笑顔に出来ればとは思うが…。別段目立ちたい理由でもないしな。主人公になりたいとも思わないしな。
所変わって宰相レンダルは騎士団長のアイオネと数人の騎士達と共にカルド国に来ていた。タグリード国王からの手紙をカルド国王エスティスに渡し説明をしていた。
「なる程。タグリード国で襲撃があった公爵夫人、いや、公爵令嬢が何故か分からぬが此方側にいてカルド国の傭兵と結婚をして森の方で暮らしてるのだな?」
「はい。恐らくなんですが確認しない理由にはいきませんから」
「なる程な。公爵となればそうだろうな」
「はい。お願いします」
「分かった。森の方までは距離もあるから馬車を用意しよう。これを機に友好関係が築けると良い。私かもタグリード国王に手紙を書こう」
「有難うございます!」
それから馬車に乗り込み森の方へと向かった。数時間かけて森に来たら確かにポツンと小さい家があったのだ。レンダルは家の扉をノックした。
「あら?どなたかしら?」
「エノーラ様!ご無事で何よりです!」
「え?レンダル様?」
「はい。そうです。お迎えに参りました」
「え?でも、主人がいるのよ…。取り敢えず中にどうぞお上がり下さい」
それからレンダル達は中に入り椅子に座った。
「エノーラ様はどうして北の国の方へ?」
「それが良く覚えていないの。気付いた時に馬車の下に3人の遺体があったのは覚えているわ。だけど馬車に誰と乗っていたのか記憶にないの。王様や王妃様やレンダル様の事自分はタグリード国出身で公爵令嬢だった事と誰かと結婚していて子供が何人かいたはずなのだけれど記憶にないの。ハッキリ覚えているのはデビュタント迄なの。此処に来た記憶もなく彷徨っていた所に今の主人がいて助けてくれたのよ!今の主人の事を心から愛しているのよ!誰よりも!離れるなんてしたくないわ!」
「そうですか…。事故のせいで記憶が…。ご主人様も一緒で大丈夫ですよ。タグリード国に戻って来てくれませんか?貴族で公爵令嬢だったエノーラ様がこんな生活はいけませんから」
「主人も一緒なら良いわよ?私もこの生活には不満だったのよ。いつも1人でいるのよ?世話してくれる人や料理人もいないのよ?家も小さいし服もないしでどうしたら良いか分からなかったの」
「大丈夫ですよ。タグリード国に戻ったら今迄通りの生活に戻れますから。取り敢えず、ご主人にも合わせて貰えますか?」
「主人は働きに出ていて夕方には戻って来るはずよ」
「では、それまで待たせて頂きます」
それからウルフが帰って来る迄レンダルはエノーラに色々質問をしていた。神からの事は記憶になく父親や母親の記憶も曖昧。兄の記憶は無し。ダレルやドリアの事も覚えていないし子供達の事も曖昧。それに主人に対して異常過ぎる愛情を持っている。主人だけがいればいいと…エノーラ様はこんな方だったのか?とレンダルは思った。聞いていたアイオネ達も顔を顰めていた。夕方になりウルフは家に戻って来たが馬車が止まっている事に疑問を感じた。
「ただ今戻りました。お客様ですか?」
「お帰りなさい!えぇ、タグリード国の宰相のレンダル様と第一騎士団長のアイオネ様達よ!」
皆揃ってウルフに礼をしたのでウルフも礼をした。それから自己紹介をした。
「ウルフ殿がエノーラ様を助けてくれたのですか?」
「助けたというか彷徨っているのを見つけたので…」
「そうですか。カルド国の方ですか?」
「はい…孤児でして、カルド国で傭兵をしています」
「そうなのですね?エノーラ様の事は何処迄?」
「タグリード国出身で貴族の令嬢だったと、旅費は出すのでタグリード国に戻った方が良いと言いました」
「いやよ!貴方と離れないわ!」
「なる程。ウルフ殿も一緒にタグリード国に来てはくれませんか?」
「私は…」
「貴方も一緒よ!お腹に子供いるのよ!」
「それは確かですか?」
「調べようと話をしていた所でした…」
「ウルフ殿も一緒に来て下さい。お腹に子供がいるかはタグリード国できちんと調べますから」
「分かりました…」
それからウルフは馬に乗り他は馬車でカルド国の王都に向かった。それから王城に着き王と謁見した。皆王に礼をとり王から頭を上げろと言われ話合いが始まった。
「良かった。無事見つけたのだな?」
「はい。お陰様で見つける事が出来ました」
「なる程。そちらはカルド国で傭兵をしているのだな?」
「はい。私は孤児でして。ウルフ・エタンセルと名乗らせて頂いています」
「そうか…。ウルフもタグリード国に参るのだな?」
「はい…。でも、私の馬を王城の者に預けさせて頂いています」
「分かった。そちらは大丈夫だ。腕の良い傭兵がいなくなくなるのは痛いが仕方あるまい。タグリード国と友好関係になれるだろうしな。手紙を書いたのでレンダルよ、王に渡してくれ」
「分かりました!」
「それから転移は使って良いぞ」
「有難うございます!お世話をおかけしました!」
「構わんぞ。離れた国と交流出来るのだからな」
王にお礼と挨拶をしてからエノーラとウルフを連れて転移でタグリード国に戻っていった。




