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神様の思し召し  作者: 鳳凰楽


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41 色々動き始める

 あれから街の皆で海側に転移して行ってみた。港がきちんとあり船も大小様々な物があり門が合って検問所がきちんと合った。後見張り台も。多分アイノルン様が創ってくれたのだろう。


 近くには騎士達が泊まれる宿舎の様な施設もきちんとあり漁師さん達や船関係者は船に夢中だ。


 船はフララが言うには魔石や風等で進む事になってるんだって。


 それから次に鉱山側に行ってみた。凄い大きな山々があり鉱山関係者が喜んでいた。此方にも宿舎の様な物があり恐らく鉱山関係者が泊まれる様になっている見たいだ。 


 明日から馬車を走らせる事に決まり海側と鉱山側にも行ける様になったので皆嬉しそうにしていた。魚も捕れるだろうし鉱山でも鉱物が採れるだろう。


 あっと言う間に6月になった。今度は畑や果樹園の大収穫だ。皆忙しく働きながら収穫をしていた。収穫した物から新たな物が作られるだろう。皆本を読んで勉強しているみたいだから。警備当番の騎士達と検問所と見張り台に行ってる騎士と漁師さん達と鉱山に行ってる人と馬車を運行している人達を抜かして皆で全部収穫した。米も家畜の餌だった見たいだが本を渡したので食べられると分かりもち米と共に収穫された。


 ガラス等も作られ耐久性を上げる為に試行錯誤しながら職人さん達は作っている。服飾工房の人達は本を見ながら貰った生地から新たな物を作り始めた。加工場ではお肉作りと魚の保存食等様々な物が作り出されている。宝飾関係者は貴族の物ではなく民達が使える物を作り始めた。革職人も新たな靴や小物等を作り始めた。魔道具師達も新たな物作りにチャレンジしている。皆が皆、新たな物作りを始めたから街としてきちんと機能していくだろう。 


 やはりというかなんていうかハイスヴァルム帝国からマジックバックの噂は広まり手に入れられなかった者達は特に王族、貴族は冒険者に大金を払って北の森に向かわせたり全てのダンジョンに行かせる事をしているらしいが王族、貴族より冒険者や民の方がマジックバックが必要だと思うけどな。





 時少ししてタグリード国の王や王妃に迄ある噂が届いていた。


「ふむ。どうするべきか…」


「本当だったら一大事よ!」


「噂は広がっていますから確認してみては?」


「カルド国か…。城にある転移を使って良いからレンダル確認に行ってくれるか?第一騎士団長と数名騎士を連れて。カルド国の王には私から手紙を書こう」


「では、第一騎士団長に話をしてから手紙を持ってカルド国に行きましょう」


「あぁ、偶然でも本当なら喜ばしいわ!2人の事は残念だけれど…。ただ別の男性と結婚してるのよね?そこはどうなさるの?」


「うむ。チェリツリー公爵はエディーノが継ぐ事になっているしな…。平民の男と結婚したと噂になってるが本当に生きていてそうならばチェリツリー公爵に戻す事もオーキッド公爵に戻す事も出来ないな」


「けれどエノーラ様は公爵令嬢で公爵夫人だった方なのでそれなりの地位がないといけないと思います」


「平民を公爵にする理由にはいかない。ただエノーラは公爵令嬢だったし公爵夫人だったし、もし今の男性との子供がいるなら別れさせる理由にもいかないしな。伯爵位が丁度良いか。チェリツリー公爵領にも近い場所を国が管理してるからな。男性には勉強して貰いクライート伯領を治めて貰うのが良いか…。男性を確認してからではないといけないがな…」


「確かに、それなら公爵令嬢公爵夫人だったエノーラ様も納得してくれるでしょう。侍女や侍従や執事や料理人は此方から?」


「あぁ、此方から決めよう。レンダルが決めてく」


「分かりました。もし生きていたのなら今は不自由して暮らしているでしょうから」


「あぁ、神は見捨て無かったのね…。嬉しいわ!」


「まだ分からぬから期待するな」


「えぇ、でもダンジョンが出来てそこに行ったエノーラを知る人がきっと噂したのよ!」


「ただな、生きているとして何故タグリード国から出てカルド国の方にいたのか。それから何故生きていたなら戻っ来ないのか。後はチェリツリー家に居る子供達がどう思うかな…。新たな男性と結婚しているらしいからな。まともな男性だとしてエノーラがタグリード国て公爵令嬢で公爵と結婚して子供がいる事は知っているのかどうなのか…」


 それには皆疑問いっぱいの顔になった。


「偶然生きていて殺されそうになったから逃げたのかしら?でも、子供達を置いて行くのも変よね?それに遺体は3人分合ったから疑問だわ…。3人一緒に発見されたのなら人違いで納得だけれど…」


「確かに疑問ですね。もしエノーラ様だけが生きていたらあのエノーラ様の分の遺体は誰だったのか…」


 皆考えながら険しい顔になった。


「ドリアやダレルを探っても分からぬしな。他に犯人がいるのかいないのかも疑問だな…」


「取り敢えず、エノーラ様が生きているとしてエノーラ様に聞けば何か分かるかも知れません」


「そうだな。先ずは確認を速やかに取らねば…。エノーラが偶然生きていたらエノーラは公爵令嬢で公爵夫人だったから民達の様には生きられないだろう…」


「確かにそうね。侍女もいなければ料理人もいないとなれば生きづらいでしょうね…。根っからの貴族だもの…。男性がご飯等作るとしても稼ぎに行かなくてはならないでしょうから」


「疑問だらけですが早く確認を取った方が良いと思われます。子供達の為にも…」


「そうだな。生きていればエノーラから色々聞けるだろうし、エノーラもタグリード国の貴族に戻れるし、子供達にも会えるからな」


「ただ、生きているとして新たな父親が出来る事に子供達はどう思うかしら?女性優遇の世界だから普通に何人もと結婚してる女性も多いけれども死んだと思っていたら生きていて自分達の所には帰って来なくて別の場所で知らない男性と結婚してるなんて受け入れられないでしょうね…」


「だが、此処まで噂が広がってるから子供達にも噂は聞こえてるだろうな」


「そうですね。とにかく確認を急ぎましょう!私は手紙が出来る迄に第一騎士団長と話を付けて来ます」


「あぁ、頼んだ」


「お願いね」


 それからレンダルは急ぎ第一騎士団長の元に向かって行った。





 時同じにしてウルフとエノーラは言い合いになっていた。


「ねぇ、何時も仕事ばかりで私は放ったらかしで家には何時も1人だし着る物もないわ。侍女や料理人を雇いましょう。それからもっと立派な家に住みたいわ!」


「私は貴族ではないし生活はギリギリなので無理ですよ。仕事をしなければ生活は出来ないので…」


「嫌よ!もっと一緒にいて欲しいのよ!服だって家だってもっと立派な物にしましょう!」


「だから無理です。不満ならタグリード国に戻ってはいかがですか?旅費はきちんと出しますから」


「貴方と離れる事はしないわよ!だって月の物が来ていないし、きっと貴方との子供が出来たのよ!」


「は?」


「嬉しくないの?好き同士が結婚したのだもの!当然の結果だわ!私と貴方の子供がお腹にいるのよ!」


「勘違いでは?」


「いえ!勘違いではないわ!きちんと調べれば貴方と私の子供がお腹の中にいるわよ!」


「一度きちんと調べてもらいましょう」


「調べなくても分かるわよ!貴方と私の子供が此処にいるのよ!だからもっと大きな屋敷で侍女や執事や料理人を雇って暮らすのよ!そうすればずっと一緒にいれるでしょう?貴方とずっと一緒にいたいのよ!1人は嫌なの!」


 ウルフは目眩がした。ウルフにとって最悪の事が起きたからだ。それに質素に暮らしていればどんどんエノーラの嫌な事ばかりが目に付く様になっていた。エノーラはやはり根っからの貴族だ。料理も何もかも自分ではしなくてウルフがしなくてはならい。仕事して家の事をしてずっと言い合いになりウルフは疲れて来ていたのだ。自分が招いた事の責任は取らないといけないが子供だけは欲しく無かった。己の事だけ考えて好きな人以外どうでも良い女性がこんなに怖いとは思っても見なかった。逃げ出したいくらい嫌だが自分の初恋の相手で結婚したんだからと逃げ出して最低な人間には成り下がりたくないと自分を奮い立たせた。皆が居た時は楽しかった。ルーチェが自分に癒しをくれていた…。恩義のある人物と共に冒険にも出た…。街の皆が優しかった…。なのに一ヶ月以上もルーチェを放置してアクアに預けていたなんて夢にも思わなかったしあんな優しい子を思いやれないエノーラに吐き気がした…。自分の実の父親の心配すらしていなかったし自分の事だけ考えていた…。 


 ルーチェ見たいに周りの事を考えて皆を笑顔にする優しい子を好きになりたかった。自分は美化された思い出に恋していただけだ。


「取り敢えずお腹に子供がいるならきちんと見てもらわないといけません」


「分かったわ!絶対子供いるわよ!」





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